【QUICK Money World】QUICKが24日に公表した新型コロナウイルスの「動的予測」(18時時点)によると、東京都の感染者数は減少傾向にある。7日移動平均では第7波のピークは8月第1週(1~6日)で、日付ベースでは8月3日だった。ただ、お盆休みの移動と休み明けの検査増加などで8月19~21日は1週間前より増加した。第2のピークといえるが、動的予測では感染者数が着実に減っていくとの見通しに変更はない。
民間の研究チーム「CATs」が予測した。24日の東京都の感染者数は2万5444人で、1週間前より3972人減少した。感染者が前週実績を下回るのは3日連続になる。感染状況は3日続けて「減少加速」となった。動的予測では9月末まで緩やかな減少傾向が続くと見ている。
■病床使用率は頭打ち
新型コロナ禍で警戒すべきなのは医療のひっ迫だ。病床使用率は7月に急上昇し一気に40%を超えたが、直近は60%手前で頭打ちとなった。重症病床の使用率は8月中旬に37%まで上昇した後、低下傾向にある。過去のデータでは重症者数は感染者数より17日ほど遅れて動くことが多いが、第7波では13日の43人が最多で、24日の重症者は前日より3人少ない36人だった。過去の感染の波より前倒しでピークを迎えた可能性がある。
動的予測とは感染者数の推移や過去の感染データなどに人出の増減やSNSで発信されるキーワードで国民の行動を予測して作成する。最新のデータを取り込むことで日々変化していく。
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