【QUICK Money World】QUICKが23日に公表した新型コロナウイルスの「動的予測」(18時時点)によると、東京都の感染者数は減少傾向にある。7日移動平均では第7波のピークは8月第1週(1~6日)で、日付ベースでは8月3日だ。ただ、お盆休みの移動と休み明けの検査増加などで8月19~21日は1週間前を上回った。第2のピークといえるが、動的予測では感染者数が減っていく見通しに変化はない。23日は2日続けて「減少加速」のフェーズになった。
民間の研究チーム「CATs」が予測した。23日の東京都の感染者数は2万1770人で、1週間前より1741人減少した。感染者が前週を下回るのは2日連続。23日の重症者は39人と前日から3人増えた。新規感染者の減少が鈍化し、重症者数が下げ渋ったようだ。過去のデータでは感染者数より17日ほど遅れることが多いが、第7波では13日の43人が最多でピークが前倒しになった可能性がある。
■「関心指数」「恐怖指数」もピーク越え
感染者がピークアウトしたのを受け新型コロナへの関心は一段と薄れている。「マスク」」や「感染者数」といったコロナに関する単語が交流サイト(SNS)で発信された回数を示す「関心指数」は7月17日の60をピークに低下基調となり、8月14日は26と6週ぶりの水準まで下げた。
関心の低下とともに不安や疲れの感情などネガティブな単語がSNSで発信された回数を示す「恐怖指数」もピークを越えた。関心指数が第7波のピークを付けた翌週に23を付けた後は8月14日まで3週続けて低下し、4週ぶりの水準に下げている。両指数ともにピークの水準は前回第6波から切り下がっており「ウィズコロナ」が定着しつつあるのを反映している可能性がある。
動的予測とは感染者数の推移や過去の感染データなどに人出の増減やSNSで発信されるキーワードで国民の行動を予測して作成する。最新のデータを取り込むことで日々変化していく。
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