行政書士試験の通信講座や予備校はどのように選べばいいのか、迷いますよね。独学という選択肢もあります。
自分で選ぶとなると、どの講座が良いかわからない方も多いことでしょう。
このコラムでは、独学・通学・通信講座のどれを選ぶべきか、また講座の選び方を踏まえて、人気の通信講座・予備校を比較し、特徴や費用を解説します。
講座比較を先に見たい方はこちら>
令和3年度試験の出題カバー率93.48%
初受験者の行政書士試験合格率全国平均の3.39倍
複数回受験者の行政書士試験合格率全国平均の4.13倍
1講義30分前後でスキマ時間に学習できる
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目次
【相賀真理子講師が動画で解説!】
行政書士試験は、近年の合格率がおおむね10~15%の難関試験です。闇雲に勉強するのではなく、ポイントを絞った効果的な学習が合格のカギとなります。
アガルートアカデミー行政書士試験の相賀真理子講師が、独学、通学・通信講座どれを選ぶべきか、それぞれのメリット・デメリットとともに解説します。
行政書士の勉強は独学・通学・通信講座どれがいい?
行政書士試験は、一般知識3科目と法令科目5科目の合計8科目、択一だけでなく記述式の対策も必要です。
このことから、難関資格のひとつといわれ、一般的に500~800時間の学習時間が必要だとされています。
これは法律の前提知識があるか、予備校を利用するかどうかによって差が出てきます。
ここでは、行政書士の受験者に最も多い層と考えられる、“法律の初学者が、仕事、家事、育児、大学の授業などの合間の時間を活用して勉強する”場合をイメージしてみたいと思います。
以下で、独学・通学・通信講座それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
独学のメリット・デメリット
独学のメリットは、自分のペースで勉強できることと、何といっても経済的負担が少なくて済むことです。
デメリットは、学習ペースがつかみにくい、頻出分野や合理的学習方法といった情報を得るのに時間がかかること、良い教材が入手しにくいことです。
そして最大のデメリットは、こういった情報を入手するのに時間がかかることです。
なので、独学は不可能ではありませんが、学習に800時間以上はかかると考えるべきです。
通学のメリット・デメリット
通学のメリットは、直接講師の講義が聞けて質問ができること、行政書士試験に特化した教材が入手できること、最新の受験情報を入手できることにあります。
また、カリキュラムが組まれていてスケジュール管理がしやすく、同じ教室に通う受験仲間ができること、モチベーション維持や情報交換に有益です。
他方、仕事や家事、学校等で多忙だと決まった時間に始まる講義への出席が難しくなったり、通学時間も結構なロスになります。
そして、他の学習方法に比べて費用が高いのが最大のデメリットといえるでしょう。
通信講座のメリット・デメリット
通信講座のメリットは、行政書士試験用の優れた教材、最新の受験情報、カリキュラムが組まれている、といった点は通学講座と同じです。
また、ネットやDVDなどで、場所を選ばず受講できるのは、仕事や家事、学校等で多忙な方々にとって重要ポイントとなります。
また、何度でも繰り返し聴いたり、聞きのがした箇所だけを巻き戻ししたり、逆に早送りしたりと自分のペースで学習できること、受講料も通学講座に比べて相当安価に抑えることができるのも大きなメリットです。
他方、カリキュラム消化を自分でコントロールしなければならないのは、通学講座より独学に近い難しさがあります。
ですが、スケジュール管理アプリやSNSを使って、自己コントロールすることも可能です。
また、ネットによる質問制度によるフォローが充実している通信講座もあります。
さらに、オプションで担当講師によるゼミを併設する講座もあり、通学講座と同じ様に講師に質問したり、受験仲間と交流できる通信講座もあります。
行政書士試験対策には通信講座がおすすめ
この様に、独学・通学講座・通信講座、それぞれにメリット・デメリットがありますが、想定した“法律の初学者が、仕事、家事、育児、大学の授業などの合間の時間を活用して勉強する”場合には、「通信講座」を選択することに行き着くと考えられます。
理由は以下の3点です。
①通学同様に教材や最新情報を入手でき、時間の節約ができる
②隙間時間を有効活用できる
③通学に比べて受講料が安価
しかし通信講座にしようと思っても、行政書士の通信講座は各社のものが多数あり、どれにすればよいか迷うことも多いでしょう。
そこで次に、通信講座の選び方について考えてみましょう。
自分にあった通信講座とは?
一口に通信講座といっても、教材を送りつけるだけで独学と変わりないものから、通学に匹敵するほどのサービスがあるものまでと、様々です。
ここでは、自分にあった通信講座の選び方やチェックポイントについて解説します。
①教材を確認する
まず、通信講座を利用するメリットの1つが、行政書士試験にフィットした教材が入手できることです。
なので、どんなテキストが使用されるのか、確認することが重要です。
②教材を終わらせるのにかかる時間を確認
次に、カリキュラムを外観して、本試験までに学習に当てられる時間に対して消化できる時間数であるかを確認してください。
基本の講座の消化が難しそうな場合は、速習講座のような時間短縮された講座を選択することも解決策のひとつです。
③無料視聴で講師との相性を確認
そして、通信講座の要は何といっても講師です。
ほとんどの通信講座では、サンプルとして無料視聴制度が用意されています(逆に無料視聴制度が用意されていないものはやめたほうが得策です)。
無料視聴制度を活用して、講師の話し方、間のとりかたなど、相性の良し悪しを確認しましょう。
④フォロー制度の充実度を確認
受験勉強をしていると、疑問点やどうしても理解できないところが出て来るものです。
その答えを自身で探すのは時間のロスになりかねません。
なので、質問制度や受験情報提供といったフォロー制度が充実していることも通信講座選びのポイントになります。
どの程度のフォロー制度があるのか、問い合わせてみるべきです。
⑤その予備校の合格実績を確認
さらに、合格実績(合格率)は非常に重要です。
目的は行政書士として活躍できること、行政書士試験合格はそのための手段であり、第1ステップです。
通信講座を利用するのは、その確率を高めるためなのです。
なので、合格実績は、通信講座選びの最優先基準です。
⑥割引制度や特典制度を確認
最後に、それぞれの通信講座の表面的な受講料だけでなく、割引制度や特典制度も総合的に判断しましょう。
合格特典としての受講料返金制度やお祝い金などがあれば、合格に向けてのモチベーションにもなりますし、結果として無料で行政書士に合格できることにもなります。
無料視聴制度や受講相談制度を活用しつつ、ご自身のシチュエーション、性格、法律知識の度合い、予算などに応じて最もご自身にあった通信講座を選んで、確実に行政書士合格を勝ち取ってください。
行政書士試験の通信講座6社を比較
それでは、有名な行政書士の通信講座6社はどのような講座なのか、比べてみましょう。
社名 | 講座名 | 料金(税込) |
アガルート | 入門総合ライトカリキュラム | 168,000円 |
LEC | パーフェクトコース【通信】 | 235,000円 |
フォーサイト | バリューセット3 通常セット | 94,800円 |
クレアール | セーフティコース | 82,000円 |
ユーキャン | 行政書士講座 | 63,000円 |
TAC | プレミアム本科生Plus(Web通信講座) | 264,000円 |
※各社代表的なプランの一般価格(割引などなし)でのみ比較を行っています。他プランにつきましては各社のHPよりご確認下さい。
※キャンペーン等によって価格は変更になる可能性があります。
アガルート
アガルートの講座は、行政書士試験の合格に必要な情報が全て網羅された質の高い講座となっています。
令和3年度試験の出題カバー率はなんと93.48%。
法令等科目の記述式問題も的中しています。
また、学習の基礎となる「入門総合講義」の講師を選べるのも大きな特徴。
ガイダンス動画などを見て、自分に合う講師を選んだうえで講義を受けることができます。
学習でわからないことが出てきたら、 Facebookで講師に何回でも無料で質問することができるので、つまずくことなく学習を進められます。
音声ダウンロード、8段階の倍速再生機能、自分の弱点や覚えたいところだけをかいつまんで見れる「しおり機能」など充実した機能があるので、快適に効率よく学習を進められます。
実際、アガルートの講座の受講生の合格率は初受験者37.9%で全国平均の3.39倍、複数回受験者で46.15%で全国平均の.28倍の数値を叩き出しています。(令和3年度の結果)
この結果からも、アガルートの講座の質の高さが証明出来るでしょう。
LEC
大手資格予備校LECの行政書士講座は、法律を初めて学ぶ方でも学びやすいように基本的な考え方から学習がスタートします。
基礎から初めて、応用、実践と本試験に向けた対策ができます。
教えてチューターという質問制度があるため、講座の中で不明な点はチューターに質問でき、サポート面も安心です。
フォーサイト
フォーサイトは通信講座専門の資格予備校です。
バリューセット3は、行政書士試験対策に向けて基礎から応用まで学びたい人向けの講座になっています。
合理性を高めた物となっているので、分かりやすく、しかも短い期間で習得が出来る様に出来ています。
「Manabun」というオリジナル学習システムを使い、PC・スマホ・タブレットで学習できる点は、スキマ時間の有効活用は特にしやすいといえます。
クレアール
クレアールは多彩なコースや料金体系が頻繁に更新されているため、始める時期と料金が割に合わない…などという心配がなくいつでも始められます。
セーフティコースは万が一不合格だった場合に、もう一年学習することができるコースです。次年度に合わせた最新のカリキュラムで学習することができます。
ユーキャン
ユーキャンの通信講座は、学習が進むごとにオンライン上でもらえるバッジが増えていくなど、モチベーションを保って、楽しみながら学習を進めることが可能な工夫がされています。
入門テキストと応用テキストがあり、スマホとテキストを活用しながら知識レベルに応じてステップアップしていけるので、行政書士試験を始めて受ける人も学習しやすい講座になっています。
ただし、オンライン講座というよりテキスト学習がメインの作りになっているので、オンライン講座の内容の充実度で選びたい方は注意が必要です。
TAC
資格予備校として30年以上の歴史があるTAC。試験の出題傾向や法改正など、最新の動向を踏まえたオリジナルテキストや、講師と講義の質を誇り、合格までの最短合格を謳っています。
インプットとアウトプットを繰り返して、知識を身につけられる講座になっています。
法律を初めて学ぶ方や、早い段階から試験の対策を始めたい方に向いた講座になっています。
自分に合った講座選びを
行政書士試験対策の予備校・講座の選び方、そして人気の通信講座を比較し、費用や特徴を紹介しました。
予備校や通信講座を選ぶ際は、その講座が自分に合っているかどうかも重要です。
無料講義を体験するなど、実際に試して自分に合った講座を選んでみてはいかがでしょうか。