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名古屋高速でバス横転炎上 2人死亡7人けが 死者の1人は運転手か

[ 2022年8月23日 05:30 ]

名古屋高速道路の豊山南インターチェンジ付近で横転、炎上した大型バスを調べる警察官ら。速度標識がなぎ倒されている=22日午後0時16分
Photo By 共同

 22日午前10時15分ごろ、名古屋市北区の名古屋高速道路小牧線豊山南インターチェンジ(IC)付近で「車両から煙が上がっている」と119番があった。愛知県警によると、大型バスが追い越し車線側にある豊山南ICから高速を降りようとした際、本線と出口の境にある分離帯に衝突し、そこに乗用車が突っ込んだとみられる。バスは横転し炎上。2台の計9人が巻き込まれ、うちバスの2人が死亡した。男性7人がけがをしたが、いずれも命に別条はない。

 バス運転手と連絡が取れておらず、県警は死者1人は運転手の可能性があるとみて確認を進めるとともに、自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷)容疑も視野に事故原因を調べる。

 国土交通省は特別重要調査対象事故に当たると判断。同省の要請を受けた事業用自動車事故調査委員会が調査を始めた。

 また、中部運輸局はバスの運行会社「あおい交通」(同県小牧市)の野口営業所(同市)を特別監査。名古屋北労働基準監督署はあおい交通本社に立ち入り調査をした。

 同社の松浦秀則社長は「申し訳ない。亡くなった方のご冥福をお祈りする。今後、事故を起こさないための安全対策をやっていく」と話した。

 あおい交通によると、バスは22日午前9時55分に名古屋市・栄を出発し、同県豊山町の県営名古屋空港に向かっていた。運転していたのは55歳の男性で、午前4時半に野口営業所に出社、空港と名古屋市中心部の間を客を乗せて往復していた。持病はなく、事故前のアルコールチェックでも異常は見つからなかった。

 事故のため通行止めとなっていた楠ジャンクション―小牧北IC間の上下線は22日午後10時40分までにいずれも通行を再開した。事故を起こしたバスは乗客の定員が60人。

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