【QUICK Money World】QUICKが22日に公表した新型コロナウイルスの「動的予測」(18時時点)によると、東京都の感染者数は減少傾向にある。7日移動平均で見ると第7波のピークは8月第1週(1~6日)で、日付ベースでは8月3日だ。ただ、お盆休みの移動と休み明けの検査増加などで8月19~21日の感染者数は1週間前を上回った。いわば第2のピークといえるが、動的予測では感染者数が着実に減っていくという見通しは変わらない。22日は8日ぶりに「減少加速」のフェーズになった。
民間の研究チーム「CATs」が予測した。22日の東京都の感染者数は1万5085人で、1週間前(15日)より8050人減った。前週の同じ曜日を下回ったのは4日ぶり。22日の重症者は36人と前日より2人減った。過去のデータでは重症者数の増減は感染者数より17日ほど遅れることが多いが、第7波では13日の43人が最多で、ピークが前倒しになった可能性がある。
■SNSで「カラオケ」「居酒屋」発信増えず
新型コロナへの警戒感は緩んでいない。SNS(交流サイト)で発信されたワードを集計すると「カラオケ」は頭打ちとなった。感染者数がピークとなった8月初旬と比べれば増えているものの、この2週間ほどは横ばいとなっている。同様に「居酒屋」は低位で安定してしまった。感染者数が増減を繰り返している状況を見て、カラオケや居酒屋といった他人との接触を伴う娯楽を楽しもうという心理にはなっておらず、国民は自主的な行動規制に動いているようだ。
動的予測とは感染者数の推移や過去の感染データなどに人出の増減やSNSで発信されるキーワードで国民の行動を予測して作成する。最新のデータを取り込むことで日々変化していく。
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