テンカン
電波兵器では、電磁波ビームを頭部に照射するのですが、テンカンを起こすこともできます。
その電磁波エネルギーが大きすぎるときには、脳を加熱することになります。大まかな目安として、脳内の温度が局所的に4度から8度上昇すると、テンカン発作を起こします。
4度上昇で小発作、8度上昇で大発作になります。
この程度ですと、脳内のタンパク質が変性しないとされています。血流が熱を運び去って、そのうちに回復します。
これに対して、10度以上上昇すると、脳内のタンパク質が不可逆的に変性して、死にます。
さて、少し前のブログ記事でエアコンで部屋の温度を制御するというトピックがありましたが、テンカンを誘発するために脳内の温度を制御するのも同様です。これは比例制御になります。
脳内の温度を1度、上昇させるのに必要な電磁波エネルギーを仮に一単位とします。
比例制御では、脳内の温度を4度上昇させるときには、電磁波エネルギーを4単位、出力し、脳内の温度を6度上昇させるときには、電磁波エネルギーを6単位、出力します。
ここでは、脳内の温度の計測値と目標値の差分、4度とか6度を問題にしていますが、比例制御といいます。
さらに、比例proportion要素だけでなく、積分integral要素および微分derivative要素も加味して制御する方式は、PID制御といいます。PID制御は、古典制御の一種でもあります。
一方、米国特許3951134号、米国特許7150715号で開示されている電波兵器で、人の心を制御するとき、古典制御でなく、現代制御を用います。
現代制御の基本は線形システムになりますが、人の心を制御するときには線形システムでは制御しきれないものがあります。少なくとも非線形システムを用いることが求められ、更に高度な制御理論が活用されます。
要するに、テンカンはPID制御のような古典制御理論でも起こすことができますが、機械を使ったマインドコントロール、人の心の制御は、現代制御理論を使うことが求められます。