土ドラ・個人差あります #03[字]【男にもどって本当に幸せですか】…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
土ドラ・個人差あります #03[字]【男にもどって本当に幸せですか】
男に戻った夫に、妻は衝撃の告白を…!一度女を経験したことで夫の何が変わったのか?愛し合えば再び異性化するのではと悩む夫。そんな夫に急接近する謎の女。その目的は?
番組内容
出張先の夜、雪平(馬場徹)と一夜を共にした晶(夏菜)は、男性の姿(白洲 迅)に「リバース」する。帰宅した晶の姿を見た途端、妻の苑子(新川優愛)は声をあげて泣いた。「リバース」のきっかけを問われるも、晶は答えられるはずもない。
晶の異性化によってお互いの会話不足を認識した夫婦は、これまで話せなかった本音を言い合う。晶は「子どもを作ろう!」と苑子に提案するが、
番組内容2
セックスでまた女性になってしまうことへの不安を抱え、行為を遂げられず…
そんな折、晶はドラッグストアの店員・真尋(紺野彩夏)からあることをカミングアウトされ…。
※リバース……異性化した人間が元の性別に戻ること。セックスが原因ともいう説も…!
出演者
夏菜
新川優愛
白洲 迅
/
馬場徹
紺野彩夏
/
大浦龍宇一
大水洋介(ラバーガール)
ビッケブランカ
/
長野里美
螢 雪次朗
鶴田真由
スタッフ
【原作】
「個人差あります」(講談社「週刊モーニング」所載)
※「ます」は枡記号【企画】
市野直親(東海テレビ)【脚本】
ひかわかよ【音楽】
yuma yamaguchi
犬養奏【主題歌】
JUNNA「曖昧な2人」(フライングドッグ)【挿入歌】
ビッケブランカ「魔法のアト」(avex trax)【演出】
紙谷楓(共同テレビ)【プロデュース】
河角直樹(東海テレビ)
水野綾子(共同テレビ)
スタッフ2
【制作】
東海テレビ
共同テレビジョン
ご案内
【公式サイト】
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https://twitter.com/tokaitv_dodra【公式Instagram】
https://www.instagram.com/dodra_tokaitv/【公式TikTok】
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ドラマ – 国内ドラマ
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キーワード出現数ベスト20
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- 苑子
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- 磯森
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- 相手
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(苑子)晶!? 晶!
(篠田)まさか… 異性化?
(篠田)男性が女性に
女性なら男性になる
異性化体質といえます。
(晶)[30年間
男として生きてきた俺は
この日 突然 女になった]
(真尋)お客さま 大丈夫ですか?
(澤)磯森にも
手伝ってもらったら?
出張も一緒に行ってさ。
プライベートな事情…。
(雪平)時々 別人みたいに思える。
今は どう見えてるんですか?
《頭 痛っ…》
《現実だったんだよな…》
(あくび)
ハッ… えっ? えっ!?
♬~
ああ いたんだ。
ええっ!?
雪平さん 俺…。
えっ 待て! ちょっと待て!
だって お前…。
自分でも 分かんないんです。
起きたら こうなってて…。
これ 何が起きてんすかね…。
いいい… いったん落ち着こう。
取りあえず ゆっくり湯船に漬かって
体をあっためて…。
心を落ち着かせろ。
はい。
戻った…。
雪平さん?
≪(雪平)何してんだ。
あっ いや…。
これ 着替え。
まだ どこも開いてなくて
コンビニにあったので悪いけど。
ありがとうございます。
《せめて 向こう出る前に
連絡 入れるべきだったよな》
《でも 何て言えば?》
《昨日
雪平さんと寝ちゃったんだよな》
《酒の勢い…》
《ホントに それだけか?》
《俺のしたことは浮気なのか》
ただいま。
晶。
おかえり。
ただいま。
ごめんな。
苑子だって
平気だったはずないのにな。
ううん…。
ん?
晶 あんまり
うれしそうじゃなくない?
えっ?
いや うれしいよ もちろん。
いつ?
えっ?
いつ 男に戻ったの?
どうやって 戻れたの?
今朝 起きたら
この体になってたんだ。
昨日
何か変わったことあった?
変わったこと?
うん。
食べたことないもの食べたとか
前みたいに頭痛がしたとか。
ああ… まあ 頭痛はあったけど…。
あっ 酒だな。
取引先の人に
すっげえ飲まされてさ
もう ベロッベロ。
やっぱ 九州の人は
めちゃくちゃ 酒 強えわ。
ハハッ…。
雪平さんも 驚いたでしょ?
あ… うん…。
ハァ…。
≪(ドアの開く音)
♬~
♬~
終わった?
うん。
ちょっと いいかな?
ん?
私 晶に
謝らなきゃいけないことがある。
初めて私の親に会ったときのこと
覚えてる?
えっ? あ~ 何となくは。
あたしたち
結構 緊張して行ったのに
意外と お父さんの機嫌も良くてさ
晶とも話が弾んでたじゃない?
そうだった そうだった。
その日
一番印象的だったのはね…。
うん。
早く孫の顔が見たいって言った
お父さんに 晶が
僕も子供が好きだから
早く欲しいです
って 言ってくれたことなんだ。
それまで 子供の話なんて
具体的にしたことなかったでしょ。
だから びっくりしたけど
うれしかった。
晶が 私と 子供がいる未来を
夢見てくれていることが。
でも その後すぐに
小説の仕事が忙しくなった。
私の本が世に出て
たくさんの人に読まれることも
私が夢見てきた未来。
だから そのチャンスを
逃すことはできなくて…。
片方の未来は諦める覚悟をしたの。
えっ?
妊娠するの
避けてたの。
だから あたし
晶が異性化して
ホントは どっか
ほっとしちゃってたとこある。
あ~ これで もう 子供のことで
悩まなくていいんだって。
♬~
ごめんなさい
だますようなことして。
それと…。
晶が望んだ未来が かなわなくて。
そうだったんだ。
いや…
何か変だなとは思ってたんだ。
ケンカしたわけでもねえし
避けられてるってわけじゃないけど
温度差があるっつうか。
ごめん。
何で話してくれなかったの?
たぶん
話したら ケンカになるかなって。
そっか。
でも 分かってもらえないなんて
そんな さみしいこと言うなよ。
苑子はさ
子供が欲しくないわけじゃ
ないんだよな?
でも 両方は無理だから。
いや
何で無理って決め付けんだよ。
そんな 一人で育てるみたいに。
あっ。
ああ~… 俺のせいか。
俺のせいだな。
男だったときも 女だったときも
甘えっ放しだったから。
でも 今の俺は違うよ?
育休 取る気満々だし
妊娠中も
できる限りサポートする。
もちろん
家事は俺が全面的にやる。
それで 何とか両立できないかな?
だって
俺だって父親になるんだよ?
♬~
話せばよかったんだね。
こんなに簡単なことだったんだ。
ホントに ごめんね 晶。
苑子。
子供 つくろう。
菊原さんがね 異性化を経験した
って人を紹介してくれて
メールしてみたの。
そんなことまで してくれてたの?
うん。 そしたら
その人も元に戻ったみたいなんだ。
あ~
リバースって言い方してたけど。
リバース?
うん。
でも きっかけは
プライベートな事情があるとか
個人差が大きいとか言われて
結局よく分からなかったんだよね。
《プライベートな事情?
個人差?》
苑子。
俺 やっぱ 一人で行ってくるわ。
えっ?
別に病気じゃねえし
苑子も 色々やることあんだろ?
ああ… じゃあ。
うん。
うん。
行ってくる。
うん。
(篠田)問題は なさそうですね。
あ… よかったです。
本当に どこも
違和感などはないんですか?
はい。
瀕死状態になったわけでも…。
ないです。
では きっかけを
伺いたいのですが。
えっと…。
セックスですか?
知ってたんですか!?
そうですか。
いや 噂レベルでは
聞いていたんですが
まさか 本当だったとは。
噂は あったんですか?
ええ。
ですが 事の性質上
表立っては出てこなくて。
事の性質…。
異性愛者の
男女のカップルがいたとして
男性の方が
異性化をしていた場合
リバースするきっかけとなる
性行為の相手は
男性である可能性の方が高いです。
はい。
つまり
元のパートナーとは違う相手と
性交渉を行った
ということになります。
浮気の証拠。
♬~
(店員)いらっしゃいませ。
おいおい。
おう。
(山谷)お前 すごいな。
だろ。
(山谷)いや~ あのカワイイ女の子と
飲めなくなって
俺は 非常に残念だ。
おい。
(山谷)まっ 戻れてよかったな。
お前には まだ 子供っていう
やり残したことがあったしな。
取りあえず 生2つ。
(店員)はい。
ってか あっちの機能は
大丈夫なのか?
全然元気。
医者のお墨付きも もらったし。
じゃあ 何で そんな暗いんだよ。
誰にも言うなよ。
何だよ ワクワクすんな。
言うなよ?
(山谷)
分かったよ。 どうしたんだよ。
その… リバースの
きっかけなんだけど…。
うん。
セックスらしいんだ。
あ?
うん。
いや 「うん」じゃなくて。
したら 戻ったってこと?
らしい。
誰と?
会社の先輩。
お前 女だったよな?
うん。
相手 男?
うん。
おいおいおい。
おいおいおい!
お前 男とやったのかよ!?
うわああぁぁ…。
すいません。 すいません。
バカ!
あんときの俺は 女だったんだよ。
(店員)生2つです。
(山谷)あっ ありがとうございます。
ありがとうございます。
いや~…。
でも 中身は
磯森のまんまだっただろ?
そうなんだけど 相手の人のこと
最近 妙に意識しちゃってて
旅先の雰囲気と酔いに任せて
つい…。
ついって…。
相手は お前が男だったときから
知ってんだろ?
うん。
そいつ 大丈夫か?
俺は いくらカワイイ女の子でも
お前とは無理だぞ。
まあ これは 俺らにしか
分かんないことなんだよ きっと。
(山谷)ふーん。
で どうだったんだよ?
女の体で した感想は。
はあ!? お前 バカなの?
やっぱ 全然違った?
こっちは
それどころじゃないんだよ。
真面目な相談があんの。
何だよ。
苑子に 子づくりしようって
言っちゃったんだよ。
いいじゃねえかよ
男に戻れたんだから。
また 女になっちゃったり
しないよな?
えっ するたびに
性別 変わるってこと?
ないとは言えないだろ。
いや~ それ きついな。
一生 セックスしないか
ころころ 性別 変わるかの
二択ってこと?
でも 前に女になったのは
死にかけたときなんだよな。
じゃあ 大丈夫なんじゃね?
軽いなぁ。
いや 同情はしてるよ。
でも 異性化を経験してない俺が
想像で どうこう
言えることじゃないからさ。
まあ そうだけど。
お前と同じ経験をした
仲間がいればなぁ。
仲間…。
(電動シェーバーの音)
もしかして
女に戻りたいとか思ってる?
まさか。
あのう 何度も お騒がせして
すいません。
これからも あらためて
よろしくお願いします。
え~ ヤッバ。
(徳川)いいから。
カワイイ磯森さん
俺的には88点だったんだけどな~。
(大田)酒井さん 何点っすか?
(酒井)えっ?
まあ 俺 嫁が一番だから。
(大田)うわ~ 出た。
雪平さん ちょっと いいですか?
服代です。
すいません 気付かなくて。
ああ…。
ありがとうございました。
あの… 俺 あんときは ホント…。
やめてくれよ。
あんなこと… 噂レベルでも
広まったりしたら困るんだよ。
俺は磯森を信じてるよ。
《何なんだ
このやり捨てられた感は!》
うわわ…!
(川野)キャッ! あんたは あっち!
あっ ごめん ごめん!
ホント ごめん!
ハァ…。
お~ 磯森君。
お疲れさまです。
お疲れっす。
あっ 立ちション 久しぶり?
あっ そうっすね。
ハハハ。
いや~ しかし
もう よかったよ~。
実はさ 女の子のとき
結構 気ぃ使ってたんだよね。
何言っても セクハラ扱いに
なるんじゃないかってさ。
ハハハハ。
ハッハハ…。
♬~
♬~
≪(鈴木)おっ! 磯森君!
あっ 顧問 お疲れさまです。
(澤)お疲れさまです。
男に戻れて おめでとう。
…で よかったかな?
ありがとうございます。
でも 女になって
バンバン いいアイデア
出してたんだろう?
そこは 残念だよなぁ。
はあ…。
あの… 確かに
体は男に戻りましたけど
その… 女性としての立場を
経験したことで
女性が 普段 感じていることを
少しは理解できたかなと…。
その結果 今までにないアイデアに
つながったんだと思います。
じゃあ これからも
じゃんじゃん ヒット商品
出しちゃってよ。
期待してるよ。
ハハハハ…。
部長 ありがとうございます。
女性の体になったからって
急に アイデアが出るわけないのにな。
《もう 一緒にランチに行くことも
ないか…》
《男に戻れたってのに
何で 俺は こんなに参ってんだ》
(店員)いらっしゃいませ。
(真尋)いらっしゃいませ。
失礼しました。
うーわ 怖っ。
え~?
で お豆腐を入れま~す。
あとは お味噌 溶いてね。
溶くって 入れりゃいいの?
うん。
で ひと煮立ちさせたら完成。
あっ 沸騰させないようにね。
ねえねえ ひと煮立ちって何?
難しいこと 言わないで。
だいたいで大丈夫だから。
ちょっ… 一人にしないで。
どう?
うん おいしい。
あ~ よかった。 はい。
あっ。
イェ~イ。 ハハハ…。
いただきます。
ん~ これも うまい。
今度 作り方 教えて。
うん。
あ~ 今度 献立 決めるところから
やってもらおっかな。
献立?
うん。
家にある食材を
無駄にしないようにとか
先々の予定も決めて
お買い物するの。
いきなり
ハードル高そうなんですけど。
大丈夫だよ
みんな やってるから。
頑張ります。
あっ。
あのさ。
ん?
今日 どうかな?
何が?
そういう日みたいなんだけど。
《また 女になっちゃったり
しないよな?》
そういう気分じゃなかったら
全然。
あ… ごめん。
男に戻って
初めての会社だったから
色々あって。
色々?
大したことじゃないんだけど
男が嫌いになりそうっつうか。
《カワイイ磯森さん 俺的には
88点だったんだけどな~》
(酒井)《何言っても セクハラ扱いに
なるんじゃないかってさ》
女の人を品定めしたりさ
理解しようともしないで
被害者ぶる感じ?
結局 女の人を
ちゃんと 人として見てない
ってことなんじゃねえかなと
思ってさ。
でも 前は俺も
同じこと やっちゃってたんだよな。
もちろん 悪気はなかったけどさ
相手からしたら
そんなん知らねえよ
って感じじゃん。
そう思うのって
晶の心は
今も 結構 女だってこと?
いや~ 何つうか
変なもん食べちゃったみたいな。
えっ? どういうこと?
いや 1回 食べちゃったら
もう食べる前には戻れないのよ。
あ~ 分かった。
アダムとイブのリンゴみたいな?
それって そういう話だっけ?
うん。
リンゴを食べたら
急に自分たちが裸なのが
恥ずかしくなって
隠すようになったんだよね。
まあ ちょっと違うか。
いや~ 近いかも。
まあ 食べる前に
戻りたいかっつったら
戻りたくはないんだけどね。
ふーん。
《「晶は確実に進化している」》
《「私は…?」》
♬~
(村瀬)はいっ 今日は二つの推しスパイスで
『チキンラーメン』の味を進化させます
まずは今年のイチオシ スパイス ハリッサ!
唐辛子に コリアンダーなどを合わせた
ピリ辛がやみつき!
うんまぁ~!
次はベトナムの サテトム!
トムってなんや? エビや!
エビの旨味と ラー油の辛味がたまらん
まさにエビラー油!
うんまぁ~!!
(森山)あっ お疲れさまでーす。
お疲れさまです。
(川野)お疲れ~。
(徳川)お疲れさまです。
(森山)磯森さん 磯森さん。
ん?
女になってみて どうでした?
えっ?
男の人のこと
好きになったりしました?
(川野)ちょっと
そういうこと聞かないの。
ごめんね。
(森山)え~。 すいません。
いやいや 俺は大丈夫だよ。
腫れ物扱いされるよりは。
(森山)じゃあ 教えてくださいよ。
でも 中身は
変わらなかったわけでしょ?
ってことは 奥さま一筋?
そうですね。
戻ったから あれだけど
もし 女同士のままだったら
どうしてた?
そこまでは
考えなかったですけど…。
っていうか 考えたくないっすね。
(徳川)
そうだよね ごめん ごめん。
お疲れさまです。
(徳川たち)お疲れさまです。
じゃ。
お疲れ~。
助けてください!
うわっ! えっ?
変な男に つけられてて…。
うちまで 彼氏のふりして
一緒に来てもらえませんか?
お願いします。
いや…。
振り向かないで。
えっ?
早く。 うち すぐそこなんで。
ちょっと…。
(菊原)うちがやってる
ウェブメディアがあるんですが
そこで 小説を
週刊連載させていただけないかと。
ありがとうございます。
でも 私でいいんですか?
そんなこと
おっしゃらないでください。
テーマは 他の作家さんと
ダブらなければ自由ですが
異性化をモチーフに
男女関係を書くのはどうでしょう?
(菊原)先生のことですから
異性化をきっかけに感じた
色々なこと
書き留めてらっしゃいますよね。
はい。 ただ…。
抵抗がありますか?
いえ。
その… 戻ったんです。
えっ?
夫が男に戻りまして
つまり 元通りなんです。
なので 異性化については もう
それほど 書けることがあるとは
思えなくて。
そうですか。
それは よかったですね。
はい。
先ほども申し上げたとおり
テーマは自由です。
ですが 私の希望としては
里見 苑子にしか書けない
唯一無二の物語を
紡いでいただくことです。
少しだけ 考えてもいいですか?
(鍵を開ける音)
じゃあ 俺はここで。
何 言ってるんですか。
一緒に入るとこまで
ストーカーに見せないと
ふりだって バレるでしょ。
いや でも…。
いいから 早く。
えっ…。
《女子の1人暮らしの部屋》
(真尋)上がって。
いや… さすがに知らない人
家に上げるのは どうかと。
知らなくないでしょ 磯森さん。
えっ?
女の家 入って
秒で出てくる彼氏とか
聞いたことないし。
じゃあ ここで…。
お茶でも出すよ。
助けてもらった お礼。
《タメ口? こんな子だっけ?》
そこ座って。
《えっ!?》
♬~
《あっ そういうお茶》
磯森さんにさ
見せたいもんが あんだよね。
えっ。
つうか
本来の目的は
こっちだったんだけど。
《何? 俺 そんなつもりじゃ…》
ほい。
俺 どうしても あんたに
聞きたいことがある。
実は 子供を持つことを
前向きに考えていて。
あら どういう心境の変化ですか?
私 かたくなすぎましたよね。
夫には 言っても
分かってもらえないだろうって
決め付けてたんです。
そうだったんですか。
だから 波風立てないように
話すのを避けてて。
意外と したたかなんですよね。
えっ?
そうやって
結果として
自分の希望を通してきた。
あぁ… ホント意地悪。
でも 話してみた?
はい。
怖かったでしょう?
だけど もう これ以上
黙っていられないっていう
気持ちの方が強くて。
今は 2人なら何とかなるって
気がしてます。
進化してますね。
えっ?
(真尋)まず あんたは どっちだ?
もともと男なのか 女なのか。
男… です。
チッ んだよ~
晶ちゃんの正体 おっさんかよ。
で?
どうやって その体に戻った?
どうやってって…。
いや 俺も 昨日今日 この体質に
なったわけじゃないからさ
異性化に リバースっていう現象が
あることまでは知ってるよ。
ただ どういうわけか
その先の情報に たどりつけない。
そしたら
あんたが現れた。
《あっ すいません》
(真尋)同じ生活圏内に
異性化してる人がいること自体…。
《あっ! すいません》
(真尋)想定外なのに
リバースまでしてる激レアなやつ。
こんなチャンス ないだろ?
そりゃ こんな小芝居も打つわ。
で 何したの?
どうやったら 元に戻れる?
それは…。
《異性化同士
情報は共有するべきか》
《だけど
事実を話すのは リスクが…》
申し訳ないけど
俺から言える確かなことは
ない。
(スイッチを押す音)
ハァ…
やっぱ 手術しかねえか。
手術って…
そこまでして戻りたいの?
当たり前だろ。
外側が女になろうと
中身は俺だよ。
100パー 男のまんまだよ。
正直 生き地獄でしかねえわ。
男ウケしそうな服
わざわざ選んでまで
あんたに近づいて
得るもん 一つもなしか。
帰ってくれる?
俺 飯食うし
あんたと話すこと もうないから。
ああ うん…。
(真尋)《もしかして
生理でお困りですか?》
《俺は この子に助けられた》
《苑子という強い味方もいた》
《この子は ずっと一人で…》
《一人で ずっと…》
一つ ある。
まだ 確証はないけど
リバースのきっかけかもしれないこと。
何?
セックス。
はあ?
この体で どうやって女と…。
男と。
あんた ふざけてんの?
誰が そんな話 信じんだよ。
い… いや…。
ああ… それで 俺と
一発やろうって魂胆?
ああ そういうこと。
あんたも
頭ん中 女のことばっかの
ゲスい おっさんなんだ。
んだよ 一瞬でも
仲間 見つけた気になった自分が
アホらしいわ。
違う。
俺には妻がいる。
それなのに
いっときの感情に流されて
男とやって
この体に戻ったんだよ。
もう 怖くて
妻とできないんだよ。
また 異性化が
起こるんじゃないかって。
女の体に戻るのも怖いけど
それより
もし 浮気したことがバレたら…。
俺は 妻に捨てられたくない。
だから 君となんて絶対にしない。
(ドアの閉まる音)
(真尋)マジか。
試供品 頂いたんで よかったら。
お~ ありがとう。
《あの子が
異性化だったなんて…》
《本気で
手術 考えてるみたいだったな》
《あっちにしたら 俺は
大した情報も持ってない
残念な おっさんだろうけど
仲間は仲間だよな》
《あの子とだったら
悩みを共有できるかも》
《でも なかなかの秘密を
話しちゃったし
あのドラッグストアには
しばらく行けないな》
あっ どうしたの?
いや。
お~ うまそう!
食べよ。
うん。
はい。
はい。
(2人)いただきます。
ん~ うまい!
ニラが安かったの。
今度 卵焼きの作り方
教えてもらおうかな。
うん いいよ。
あ~ しょっぱい卵焼きの作り方も
分かる?
いつもの甘いのも
いいんだけどさ
実は しょっぱいのも
好きなんだよね。
えっ そうなの?
えっ?
あっ いや
晶は 甘い卵焼きが
好きだと思ってた。
何で?
付き合って すぐのころにさ
私が お弁当作っていったの
覚えてる?
うん 覚えてる 覚えてる。
そのときに 友達に
卵焼きは甘い派が多いって
言われたんだよね。
だから 甘いのにしたの。
そうだったの?
うん。
で 晶が めっちゃうまいって
褒めてくれて。
あ~ 甘いのにして よかったって。
いや うまかったのは ホントだよ。
でも 実家は
しょっぱい卵焼きだったし
ほら 居酒屋とか行っても
だいたい甘いじゃん。
だから たまに しょっぱいのも
食いてえなって思ってたんだ。
何だ
言ってくれればよかったのに。
だって 作ってもらってんのにさ。
やだ 今度から
しょっぱいのにしよ。
ごめん ごめん。
ちゃんと聞けばよかったね。
いやいや。
あっ そういや
結婚記念日 どうする?
行きたい店とかある?
うーん…。
♬~
晶。
お待たせ。
何か いつもと違くない?
久しぶりの外食だから
気合 入れちゃった。
やり過ぎたかな?
いやいや… 奇麗。
フフ… 何?
異性化 経験したら
そういうことも
言えるようになったの?
ちゃかすなよ。
フフ…。
たまにはさ こうやって
外で待ち合わせるのもいいね。
うん。
行こっか。
うん。
《まずい
苑子の このはしゃぎ方…》
♬~
おいしかったね。
ありがとね。
こちらこそ
いつも お世話になってます。
何それ。
何で そんな他人行儀なの?
えっ そう?
うん。
《どうする?
何か いい言い訳が…》
《あ~ 女子だったら
生理とか言えたのか!?》
《ってか そもそも
女でもねえし》
《どうする どうする》
《何で 俺 苑子の誘いに
困らなきゃなんねえんだよ》
《いや 落ち着け》
《また異性化するって
決まったわけじゃないし
きっと 大丈夫》
《大丈夫だ》