PAUL'S RECORD CRAZE DIARY - #95-99
(ポールのバカ買い日記-第95回~99回)
ポールって誰だなんて言わないで下さい。ポール・フランクこと荒特派員です。僕も結構レコード買いますが、いゃ、もう凄いです。脱帽です。ファンレーターは、junya-ara@mtc.biglobe.ne.jpまで。
(Sorry! Japanese Only)
第99回
<02/24/04> (火)
ディスクユニオン通販センターより到着。売りきれるかなーと思って、予約しちゃいました。代引き手数料\420・送料\500もかかるから、あまり通販で予約なんてしたくないんですけどね。ちゃんと“おもちゃの歓びBOX”と、レプリカ帯4枚も付いてきました。うれちぃ。
- ケヴィン・エアーズ 『おもちゃの歓び』
('69/'03) CD \2,699
・・・1stソロ。実は今回の4枚は聴くのは初めて。5th以降の2作は持ってたんですが、なにせ音が悪くて他のは手が出ずじまいでした。本編は、サーカスとかパレードを思わすような明るいアレンジの曲が目立つ。モロにソフト・マシーン調のサウンドの「狂気の歌」がカッコイイ。ボートラも6曲入っていて、中でも注目はシド・バレットとの共演が聴ける'69年のセッション「レリジアス・エクスペリエンス」でしょう。こんなのが残ってたとは。しかもえらくクリアなサウンドで聴けるんで驚き。
- ケヴィン・エアーズ 『月に撃つ』
('70/'03) CD \2,599
・・・こちらは2nd。マイク・オールドフィールドやロル・コックスヒルなどがメンバーにいる“ホール・ワールド”を従えたアルバム。代表曲とされる「メイ・アイ」は、ちょっとボサノバっぽい流麗なメロディーの佳曲で、この人ってこんな曲も書けるんか~と思った次第。で、他の曲は、歌モノはバンド・サウンドで前作よりグッとロック寄りの音になっているんですが、それ以外は実験的なインストを多く含んでおり、前作よりはプログレっぽい印象。
- ケヴィン・エアーズ 『彼女のすべてを歌に』
('72/'03) CD \2,699
・・・これはいいアルバム。前々から聴きたかった1枚です。前作にあった実験的な部分が少なくなり、メロディアスな曲が揃っております。冒頭はかなり「原子心母」っぽい曲ですが。ロバート・ワイアットもバックで歌っているタイトル曲は、トロピカルなブルースと言うか、夕焼け楽団あたりを思わせるマッタリ感で和む。「ブルー・スエード・シューズの異邦人」は、かなりポップで好きな曲。「マーガレット」も和み系で好きだなゃ。
- ケヴィン・エアーズ 『いとしのバナナ』
('73/'03) CD \2,800
・・・元々は、ミュージカル用に書かれた曲を再編集したというアルバム。さすがに前作の後に聴くと、ちょっとインパクトが弱い。「わざとシド・バレットみたいに歌った曲だ」という「オー・ホワット・ア・ドリーム」は、ピンク・フロイド1stの小曲を思わす小気味良さではありますが。でも本CDで一番いいのは、ボートラの「カリビアン・ムーン」という曲。シングルでリリースされた曲のようですが、これがやたら覚えやすくて耳当たりの良い、楽し~い佳曲。これが一番のオススメ。
<02/25/04> (水)
仕事が終わって、浦和東口の「大勝軒」であつもりを食った(まいうー)あと、「ディスクユニオン北浦和店」へ。小野島大氏監修のNew Wave関係のCDを買おうと思ったんですが、ほとんどなくガッカリ。売れてんのかなー。
- 坂本 龍一 『CHASM』 ('03) CD
\3,059
・・・待望の新作。世間では賛否両論のようですね。シングル「undercooled」を聴いたときは、正直「う~ん…」と思ったし、カップリングの「Ngo」は、「エレクトロニカになると思ってたのに、まだボサ路線を引きずってるなぁ」と思いましたが。でも、アルバムは全体としては「under~」を“イイ”と思った人を陥れるかのような、実験的な曲が多くてチョベリグ~。最初に「coro」を聴いたときには、かなり燃えました。“9年待たせといてこれかい”という感じがすごくカッコ良いなーと。ベスト盤は出たしYMOのリマスタリングもやったのに、その辺の影響が少しは出てるかな?というYMOヲタ(自分含む)の期待を見事にはぐらかして、独自のエレクトロニカ路線。教授って、もともとこういう感じの曲多かったよな~と思わせる“売れ線意識してない感”が、グート時代が嫌いな僕チンにはすごくウレシイ。「+pantonal」なんかは、ちょっと習作っぽくてアレですけどね。「break
with」が好きだな。「Lamento」なんか、『Clicks&Cuts』に入っててもおかしくないサウンドです。
- PLASTICS 『ライブ帝国』 ('03) DVD
\3,150
・・・TVKの番組「Fighting80's」で放送されたものをDVD化。宇崎竜童によるバンド紹介とインタビューなんかもそのまま収録されてるし、CM前に画面右下に出る番組名のテロップとかもそのまま入ってるので、どうにもオフィシャル・ブート感が濃い。収録されてる曲もたった9曲で30分しか入ってないし、文句あげればキリがない作品です。でも、プラスチックス自体のカッコ良さは不屈ですけど。それにしても「PATE」って、なんてカッコイイ曲なんだー。燃えるぜ。無表情なTOSHIも見物。サラウンドでどうぞ。
- ジョン・フォックス 『ゴールデン・セクション』
('83/'03) CD \2,300
・・・リマスター紙ジャケ再発盤。これは、個人的には初のジョンちゃん体験盤でありました(小6の頃)。そんときは「普通のギター・ロックだなぁ」とか思ってしまった。YMOとかJAPANあたりと比較すると、かなりメジャーな音の気がして、ちょっとね。久々に聴きましたが、まぁ似たような作りの曲が多いこと。知らなかったのは、後にアート・オブ・ノイズのメンバーとなるJ.J.ジェクザリクがフェアライトで参加してること。また、以前出た東芝EMI盤では全然入ってなかったボーナス・トラックが、今回の再発盤では6曲も入っててオトク。ただリマスターに関しては「ムチャクチャ音が良くなってる」という気はしなかった。
- ジョン・フォックス 『イン・ミステリアス・ウェイズ』
('85/'03) CD \2,300
・・・4th。アナログは持ってますが、あまり記憶にない。前回CD化したときも、4枚中これだけ買わなかったし。今回久々に聴いてみたんですが、「あれ?
こんなに良かったっけ?」てな感じで、個人的に印象を新たにした1枚であります。ジャケのように、青空をイメージしてしまうような爽やかで軽快なポップ・ナンバー満載、てなとこです。アコギだけで歌う曲もありますが、他の曲はそれなりにテクノだし、良いです。特にメロディーのいい「ルーズ・オール~」と、シャッフル・ビートでちょっと重い「ディス・サイド~」が好き。なお、アナログとは曲順が若干入れ替わっております。
- ウルトラヴォックス 『ヴィエナ』
('80) LP \315
・・・あまり見かけない国内盤アナログ。別に必死こいて探してたワケでもないんですが。で、昔東芝EMIから出た日本盤CDは持ってるんですが、「アストラダイン」て、キックの音が出てくるまで片方のチャンネルから音が出てこないんですよ。最初「そういう曲なのかなー」とか思ってたんですが、アナログではちゃんと冒頭からステレオで聴けるぞ。不良品じゃないか、東芝EMIの『ヴィエナ』TOCP-6326は。注意されたし。
- ジョン・ハワード 『キッド・イン・ア・ビッグ・ワールド』
('75/'03) CD \2,625
・・・ニッチ&アート・スクール・ロックもの。デモ音源など7曲追加してのCD化。しかし改めて聴くと、ずいぶんシンプルな曲が多いと感じた。ジャケに騙された、というと聞こえが悪いかもしれんけど、中身はピアノをフィーチャーした、SSW的な楽曲が並ぶ。メイク顔にスーツ、という姿を見て想像した、こっちの勝手な期待は裏切られたというか。これだったらデヴィッド・ダンダスとかブライアン・プロズローの方が全然好きだな。“モダン・ポップ”ではないです、これは。
- システム 『リズム&ロマンス』
('89) CD \840
・・・黒人Voと白人Keyによるシンセ・ファンク・ユニット。ほとんどシングル・カットできそうな、売れ線を意識したようなノリのいい曲が並ぶ。ただ、時代のせいか、デジタル・シンセのキラキラした音色がどうにも軽い。全体的にサウンドもシャカシャカ軽め。もうちょっとねちっこさが欲しい。
- プリンス 『パープル・レイン』
('84) LP \420
・・・今さらですが、初めて聴きました。A面は、曲も繋がってるしアレンジ面でかなり凝ってる印象。B面は、「ビートに抱かれて」(これは知ってる)が好き。人に言われて気付いたんですが、高橋幸宏氏の「Stranger Things Have Happened」に影響を与えた曲ですね。あと、とんねるずの貴さんがソロで歌う「母子家庭のバラード」にも影響を与えたタイトル曲も素晴らしい。でも、やっぱりアルバムとしては『1999』の方が衝撃はデカかったので、どうしてもそっちに肩入れしてしまいます。
- ダン・ハートマン 『インスタント・リプレイ』
('78) LP \315
・・・「テクノポップ/エレポップ」本に載っていたので購入。エドガー・ウインター・グループのべーシストだった人(故人)だそうですが、エドガーさんに関しては全然知りません。なので、「エドガー~のベースって黒人だったのか」と思ってしまった。しかし、ダンさんの写真を見てビックリ。なかなかカッコイイ、音と全然合ってない白人さんでやんの。それほど、音は完璧にロイクーなデスコ・サウンドであります。ジェームス・ブラウンの「リヴィング・イン・アメリカ」もこの人が書いた(共作だけど)とは知らなかった。スゲ。
- COLOUR BOX 「BREAKDOWN」 ('83) 12"
\315
・・・M/A/R/R/Sの前身。4ADらしからぬエレ・ファンク・サウンド。イントロだけ聴くとほとんどプリンス。歌に入るとちょっと違いますが。メロディーは耽美的。12インチらしいミックスやエディット(音をかなり細かく切り刻んでいたり、ドモリングしつつ左右にパンニングしたり)がかなり乱暴でカッコイイ。B面「Tarantula」も横ノリのエレ・ファンク。悪くないものの、決め手に欠ける印象。なんかもうひとひねり来ないの?てうちに終わっちゃうのが残念。
- YELLO featuring SHIRLEY BASSEY 「THE RHYTHM
DIVINE」 ('87) 12"
\315
・・・『ワン・セカンド』収録曲。007シリーズの「ゴールドフィンガー」などを歌っていたシャーリー・バッシーがヴォーカルを担当。こちらもいかにもな007調の曲で、トム・ジョーンズが歌ってた「サンダーボール」(関根勤が歌う「ミートボール」という物凄い替え歌もある)に似た、重い曲調。ビョークの「プレイ・デッド」にも近いかも。いやー、素晴らしいです。B面「DR
VAN STEINER」と「TOOL IN ROSE」は、ともにインスト。前者は刑事ドラマの劇伴調、後者はアンビエント調。
- SHAKESPEARS SISTER 「BREAK MY HEART(YOU
REALLY)」 ('88) 12"
\315
・・・元バナナラマのシボーンが、後にソロで活動するマルセラ・デトロイトと組んだユニット。A面のHouse MixとB2のDub
Mixは、Shep Pettiboneによるリミックス。B1は「Heroine」のHeavenly
Mix。う~ん、なんだかどれも中途半端な出来の歌ものハウスだな~。イントロがWinkの「淋しい熱帯魚」みたいでこれまた。
で、帰宅したらyahoo!オークションにて落札したブツが到着していた。
- スパイ 『SPY』 ('80/'90) CD
\1,500(+送料\180)
・・・CDで出たころに友人から借りて聴いて以来。当時ビクターは、プラスチックスとかハルメンズをはじめ、ピンナップス、ザ・ノーコメンツなどのいわゆる「業界ニューウェイヴ」とか言われてた一派を含むアルバムを一挙CD化して、個人的にウハウハだったのです。でもさすがに全部買えなくて、今ごろになって集めてます(再発しないし)。このスパイのアルバムは、当時あまり好きではなかったんですが、久々に聴いたらかなり良かった。ピチカートの元ネタ的な聴き方も出来ます。ダブっぽい音処理も取り入れた、スカ調の「Bye
Bye Birdie」は、スーザンみたい。シングルB面の「ダディズ・キッス」を収録すれば完璧だったのに。次回再発の際にはぜひ。
<02/28/04> (土)
本日は、Zepp Tokyoにてクラフトワークのライヴ。赤坂、大阪に続いて3度目です。新曲もやったし低音も出てたしいいライヴでしたが、混みすぎでのスタンディングはもう二度と勘弁。体を揺らす程度も動けないし拍手もままならない満員痴漢電車状態で、神様に申し訳が立たないですわ。グッズ等は何も買いませんでした。
<02/29/04> (日)
で、本日は渋谷のクラブクアトロにて、念願のワイアーのライヴ。入ったら物販コーナーでいきなり目の前に小野島大氏がいましたw。帰りには、湯浅学氏を見ました。なんなんだ。
いやーもう最っ高でした。ライヴは、復活作『センド』の曲と、初期の曲中心。「ワンツッシッフォ!」でギャギャギャギャ♪などパンクな短い曲も結構やりました。客層は、意外なほど若い人中心。でも最前列にいた連中は合唱してたし、どこにこんなワイアーのファンがいたのかとビックリ&感激。
コリン・ニューマンは、メガネかけて短髪で、最近のクラプトンみたいでした。最初出てきたとき、コブシ振り上げながらステージを右往左往していたんですが、ガニマタで飛び跳ねたりするもんだから、オッサンまるだし。カコワルー。と思ったが、別にカッコつけたりする人でもないみたいだからすべて許容範囲。存在そのものがイカしてる。
唯一イケメンだったグラハム・ルイスは、もはや織田無道と化していました。プロレスラーみたいな体型。ムスッとした表情の人ですけど、客に向かってなんか英語で喋ってたし(コリンは“センキュ”ぐらい)、インタビュー読むと、メンバー中一番ユーモアがあってよくしゃべる人らしい。
ブルース・ギルバートは、終始ドラマーの方を向いたまま演奏。でもこの人、昔からこういうスタイルらしい。完全に白髪で、近所の、人のいいおじいさん的。やたらヌボーッと背が高い。ステージを去るときも、猫背でゆっくりノソノソ歩いていく。客席に軽く手を振ったりしてました。見た目パンクとは程遠い印象の人。
個人的には、一度脱退したドラマーのロバート・ゴートゥベッドがちゃんと叩けていたことに感激(正直、不安だった)。まぁもともとバカテクとかの人じゃないですけど。
デビュー当時すでに30代だったメンバーもいるって言うから、もう還暦近かったりするんでしょうね。それでも、どパンク。えぇのぉぉ。「アイ・アム・ザ・フライ」とか聞きたかったけど、あれだけカッコイイ親父たちの勇姿を見れたからイイです。いやー、また見たいっす。ワイアーコレクターになろっかなー。
あ、あと前座はphewのbig pictureというバンドとメルト・バナナでした。生phewは初めて。バンド名義でしたが、ほとんどソロっぽい歌モノ中心。最後は、MOSTばりのパンクな曲。4曲ほどでしたが、感動しました。phewはオーラがすごい。背も高い。
メルト・バナナは、スティーヴ・アルビニとかジム・オルークとかとレコーディングしたというハードコア系のバンド。バカテク&高速の曲の連続にぶっとぶ。ヴォーカルの姉ちゃんは普通に美形。体のラインがわかるエロい衣装で絶叫。僕チン堪能。音楽的にワイアーとの繋がりが感じられないので、「なんでワイアーの前座?」と正直思ったものの、ワイアーの方がメルト・バナナのファンらしく、海外でもワイアーのライヴで前座を務めたらしい。でもまぁ、ライヴは楽しいけどCD買って聴くか?と言われると悩む音だわ。
で、見終わってから「タワーレコード渋谷」へ。ワイアーのメンバーのソロでも根こそぎ買っていこうかと思ったが、何もない。ガックシ。
- CHICKS ON SPEED 『99¢』 ('03) CD
\2,404
・・・これは久々にガツンと来ましたよー。チックスの新作です。本作にも収録された、ブロンディ「コール・ミー」ばりのシャッフル・ビートがカッコ良すぎな「Fashion Rules!」を聴いたときから期待してましたが、まさかこれほどのアルバムで来るとは…。話題としては、ピーチズやミス・キティンなどのエレクトロ・クラッシュ勢、ミカ・ヴァイニオ(Pan Sonic)やクリスチャン・ヴォーゲルなどのエレクトロニカ勢の参加の他、トム・トム・クラブ「おしゃべり魔女」のカヴァー(なかなか原曲に忠実)などがありますが、そんなことはともかく、とにかくどの曲も出来が良すぎ。こんだけ引き出しがあったんかと思えるほど曲調が多彩だし、アレンジも練れてるし。特に「Coventry」みたいなメロディアスでメローな曲にはビックリ。素晴らしい出来です。この曲のバッキングは、チリチリ鳴ってないもののちょっとフォークトロニカっぽいかったりする。いやー、こんだけのアルバム作っちゃって次はどうするんだ、てくらいイイ出来です。来日してほしー。
- スリッツ 『大地の音』 ('81/'03) CD
\1,785
・・・世界初CD化の2nd。冒頭のタイトル曲は全編日本語。片言の日本語って好きだわ。かわい。全体的には『カット』よりスッキリまとまってる感じがして、衝撃度は薄い。でも相変わらず覚えにくい展開の曲が多いわ。「ディフィカルト・ファン」はこの中ではわりとポップでキャッチー。長尺の「ライフ・オン・アース」あたりは難解な曲展開。
- ザ・スリッツ 『イン・ザ・ビギニング(ライヴ・アンソロジー
1977-81)』 ('97/'03) CD
\2,205
・・・'77年のパンク時代のライヴと、'81年のダブ時代のライヴを収録したCDで、本国では'97年にリリースされていたもの。原盤とは逆で、前半にダブ時代、後半にパンク時代のが入ってます。ダブ時代のは、知らない曲も多い。「ティピカル・ガールズ」や「ニュータウン」もやってますが、アルバムとはかなり違って聞こえる。構成が変わった展開の曲が多く、よくこんなの覚えられるなーと思うこともたびたび。で、パンク時代は初耳だったので新鮮。「ニュータウン」って、この頃からやってたのね。ゲストでニナ・ハーゲンが参加してるのは意外。
- キリング・ジョーク 『キリング・ジョーク』
('80/'03) CD \1,890
・・・ようやく国内盤化した1st。黒色革命。実はキリング・ジョークは、オリジナル・アルバムはほとんど持ってます(あ、去年出た新作買ってない…)。でもこの1stは、友人に借りた覚えがあるものの、聴くのはかなり久々。う~ん、スネアこんなに軽かったかなぁ。最初聴いたときはもっと重く聞こえたんですけど。まぁこれはこれでカッコイイですけどね。ちょっとPILっぽい曲もあったりして。でもやっぱり思い入れがあるのはコニー・プランクがプロデュースしたアルバムの方だな。
- 高野 寛 『確かな光』 ('03) CD
\2,999
・・・久々のソロ新作。ご多分に漏れず、ナタリーワイズには興味沸きませんでした。やっぱりこの人はソロでなくちゃ。で、最初ジャケを見たときはトッドの『ヒーリング』を思い出してしまって、内省的な音なのかなと思いましたが心配ご無用。前作『tide』は強力に地味で、印象に残る曲が少なかったんですが、本作は、シンプルながらもポップでいい曲多数。すでにヘビーローテーションとなっております。特に好きなのは、以前シングルのカップリングでカヴァーしていたロジャニコ「ドゥリフター」を思わすA&M的サウンドの「1,2,3,4,5,6,7days」と、歌詞が耳に痛い「声は言葉にならない」。前者はソフトな多重コーラスも最高。一聴すると楽しい感じの曲なんですけど、どこか物悲し気な感じが何ともグッとくる。後者は、ドラムンベースを基調としたドラマチックなサウンドで、心の葛藤をそのまま音にしたような曲。強烈です。やっぱこの人は作って歌って、の人ですよ。オススメ。
<03/01/04> (月)
今日は病院へ行くためお茶の水へ。お薬もらってから、雨(&雪)がパラパラ降る中、音楽関係の古書を扱う古賀書店へ。レコード・コレクターズ増刊「ソウル&ファンク」(\1,750)を購入。これ探してたんです。どこにも売ってなくて。まぁ注文すればまだ新品で買えるみたいですが、なぜかミュージック・マガジン社の本って、Amazonとかネットで扱ってないので困ります。続いて、「ディスクユニオン神保町店」へ。
- ヴァンゲリス 『流氷原』 ('80/'03) CD
\2,140
・・・これは好きなアルバム。小学生のころ初めて聴いたので、思い入れも強いです。ヴァンゲリスにしてはかなりポップで、他のアルバムとはちょっと傾向が違う。ヴォコーダーによる不気味ポップ「アイ・キャント・テイク・イット・エニモア」は特に好きな曲。他、似非エスノ「オール・オブ・イット」のメロディーは、聴けば最初は「何これ」と思うものの、いつのまにか口ずさんだりしているはず。それほど強力なメロディー・ライン。ヴァンゲリスのサントラとかは退屈、とか思ってる人でもこのアルバムはダイジョブでしょう。オススメ。
- ALEXANDER ROBOTNICK 『OH NO....ROBOTNICK!』
('02) CD \1,260
・・・'80年代から活動を続けているイタリアのミュージシャン兼プロデューサー、Maurizio Damiのひとりユニット。『A Secret History』という'80年代エレクトロを集めたコンピには氏の「problemes
d'amour」('83)が収録されています(同CDには教授の「Rio In Lagos」も収録されて話題に)。で、これは'02年の新録のようですが、エレクトロと呼ぶにはちょっと'90年代テクノ寄りのサウンドかな。初期ワープっぽい感じもする。クラフトワーク的なロボット・テクノを期待すると肩透かしを食らうでしょう。これはこれで悪くないけど、期待してた感じとはちょっと違った。
- CEX 『STARSHIP GALACTICA』 ('01) CD
\840
・・・まだ20代前半の若者、セックス君。モロにエイフェックス・フォロワーで~すと言わんばかりの直球なサウンド。ですが、最近のリチャード君のような狂暴性は見られず、どこか、のほほんとしてる。女性のあえぎ声に男の「イエス、カモンカモン!」などの声が被さる曲はエロいが、結局はゲームをやっていた、というオチ(曲名が「HI
SCORES」)。ラストのタイトル曲は、カシオトーンばりのプリセット・リズムをバックに、らんちき状態で「バトルシップギャラッティ~カ~♪」と歌ってたりする。この辺のおふざけ具合が、味なのね。
<03/04/04> (木)
yahoo!オークションにて落札したブツが2点到着。競争相手はゼロ。
- ゲイリー・ニューマン 『ライヴ・イン・ロンドン1984』
('84/'94) VHS \1,000(+送料\390)
・・・なぜか'94年に突然国内でリリースされた'84年のライヴ・ビデオ。'94年なんて、日本でアルバムもリリースされてなかった(前年にベストは出たが)のに、誰が推したんだこの企画。謎だらけ。案の定、店頭でほとんど見ることもなく廃盤になった、レアな(一部に)ビデオです。実は輸入のPALビデオは持ってました。が、やっぱりPAL対応のデッキじゃないので、音も画像もヒドかったのです。なのでクリアな音&画像で見れて嬉しい。全身白塗りのギャリー・ニューマンが拝めます。「The Iceman Comes」では、ステージが暗転し、クラフトワークばりのワイヤースーツで登場。暗い中クネクネ踊ってます。他、この後一切ライヴではやらなくなってしまった「This
Is New Love」という曲は、実は死ぬほど好き。これはスタジオ・テイクより、このライヴ・テイクの方が好きなのです。ヌメっとしたシンセ・サウンドが最高。カッチョエ。なお、PALのDVDならちょっと前にリリースされてます。
- ヒカシュー 『1978』 ('96) CD
\1,000(+送料\390)
・・・デビュー前のデモ音源をCD化したもの。これがもしかしたら、ヴァニティから出てたのかも…という音源です。未発表曲3曲アリ。4chのMTR録音ながら音は思ってた以上に良く、完成度もさすがに高くておどろく。巻上氏独特の“ノリ”も素人時代から同じなのね。楽しい人。好きだわ。なお、本作はCDエクストラ仕様になっていて、オリジナルメンバー5人による'96年のホノボノした座談会や、'78年当時の練馬の自宅での録音風景の映像(雨戸を閉めきってのリハ)や『うわ人』の頃までの写真、当時出た単行本「ぼくこんなにおバカさん」に載ってた文章もそのまま収録。バイオグラフィーや詳細なアルバム・データもあって重宝します。隠しトラックとしてライヴ映像も入ってます(最初わからなかった)。レコーディングしている写真も見れますが、近田春夫・加藤和彦両氏もメンバーと写っていたりして、なかなか感慨深いものがあります。超オススメ。みたいな。
<03/05/04> (金)
またもyahoo!オークションにて落札したブツが到着。競争相手はゼロで早期終了。
- ブルース・ギルバート 『インサイディング』
('84,'86,'91/'91) 3CD \2,800(+送料\240)
・・・ワイアーのギタリスト、ブルース・ギルバートのソロ・アルバム3枚をぶち込んだ、アルファの無謀な企画ボックス。
Disc1『ディス・ウェイ』は'84年作。バレー用に書いた曲や自宅録音による曲など、実験的な長尺曲4曲を収録。シンセ使ってんだかギターにエフェクトかけてんだかよく分からない不思議なサウンド。デュエット・エモに近い部分もある。実験的ではあるものの、ジャーマン・ロックなんかとはまた違った、メタリックでリバーブ深めの深遠な音が魅力。
Disc2『ザ・シヴァリング・マン』は'86年作。これもダンスやパフォーマンスのために書かれた曲を集めたアルバム。サンプラーしか使ってないようなサウンドで、立花ハジメ氏のアルバム『テッキー君~』で、生ドラムが出てこない曲に近い質感がある。メタル・パーカッションっぽい音を多用していて、かなりインダストリアルな印象。
Disc3『インサイディング』は'91年作。バレエ用の曲と、テレビ番組のための曲を収録。全2曲。ですが、1曲の中でも曲調がコロコロ変わるので飽きさせない。これもメタル・パーカッションというか、ガンゴンガンゴン♪と岩石っぽいサウンド。1曲目中盤はちょっとテクノっぽい。2曲目中盤ではギターが出てきて、珍しくロックっぽい展開も聴ける。
<03/07/04> (土)
- DEUTSCH AMERIKANISCHE FREUNDSCHAFT 『WIRE03』
('04) DVD-R \4,200
・・・2003年8月30日さいたまスーパーアリーナ、WIRE03でのライヴを完全収録したブートDVD-R。Viewsicで放送されたのがそのまま入っており、もちろん画質・音質ともに申し分ないです。実は以前、hymn山根さんにダビっていただいたんですが、avi形式で細切れにしか見れなかったので買ってしまいました(御免シテ)。冒頭に、日本やテクノに関する話をしたインタビューあり。実際ナマで見てたときは涙チョチョ切れで冷静に見れませんでしたが、こうしてガビさんをアップで見ると、やっぱり年取ったな~と思いますな。でも、動きは若い若い。何回もボトルの水を頭からかぶり、客を指差し、アンプに片足乗せてパンクにアジる。サポートのドラマーは写るものの、ロバートがまったくと言っていいほど写らないのは残念。そのかわり、瀧は何回も写ります。
- DAF/DOS 『DER DAF/DOS LIVE STAAT』
('99) CD \2,545
・・・で、これはガビさんがロバートではなくWotan
Wilkeという人と組んだ“DAF DOS”(=DAF TWOの意味)のアルバム。10曲中、7曲がライヴという変則的な内容で、音のほうはあまりにも予想通りなハードコア・テクノ系。ガビさんのヴォーカルは従来のまんまなんですけど、肝心のサウンドがありきたり。かなりBPMはやめで、アシッドだったり色々なんですが、まぁ新味ゼロ。ユニット名も最低だし、こういう、あからさまに“過去ひきずってます”的態度は悲しい(ラ!ノイ?なんてのもいますが、あっちのような吹っ切れ方は感じられない)。まさかこっちは再結成したりしないだろうな。たのむよガビさん。
<03/14/04> (日)
久々に「HARD OFF鶴ヶ島インター店」へ。行くのはほぼ1年ぶり。なので、少しはいいブツ入ってるかな~と思ったものの、結果的にはサミシー収穫。
- ゴー・ウェスト 『ダンシング・オン・ザ・カウチ』
('87) LP \315
・・・2nd。プロデュースはゲイリー・スティーヴンソン。て誰。1stとほぼ同傾向のポップな曲が並ぶ。「ウィ・クローズ・アワ・アイズ」の二番煎じ的な曲もありましてこれが。聞いてるうちはポップでいいなと思うんですけど、聞き終えるとすぐ忘れちゃう。こうして書いてるうちにも徐々に記憶から抹殺されていく、素晴らしくポップな曲がいっぱい。
- トンプソン・ツインズ 「ライズ」
('84) 12" \315
・・・先日、TTC仲間である10cc渡部Edwynさんに'80s系PV集をダビってもらい、その中でこのPVを見て「こんなにイイ曲だったとは」、と良さを再認識したところでした。この曲が入ってるアルバムは持ってるし、当然聴いたことはあるんですがすっかり忘れてました。で、“from
Japan~♪”て歌詞の部分ではなぜか銅鑼が鳴り中華風のメロも出てくる、ものすごく出来のいいエレポップ。どこかフニャフニャした感じも味。それのロング・ヴァージョンと、タンゴちっくなヒット曲「ぼくらは探偵団」のロング・ヴァージョン、それと「ダウン・トゥールス」、「スティル・ウォーター」のインスト2曲の計4曲を収録。インストもなかなか聴き応えアリ。ちなみに「ライズ」のPVは渡部さん曰く、「“2001年宇宙の旅”のパロディ」だとのこと。
- チューブス 『不思議なチューブス』
('81) LP \315
・・・こんなのがあるとは嬉しい。チューブスは、昔から気になってはいたものの、ほとんど持ってないので。プロデュースはデヴィッド・フォスター。サウンドは基本的にシンプルながら、要所要所でちょっと小技を効かせたりしつつ、ハーモニーを活かしたポップな曲が並ぶ。中でも後半の転調がグッとくるB5「サム・ノイズ」は、ちょっと哀愁漂う感じでオススメ。A2「寿司ガール」はタイトルから連想したほどジャパネスクな音ではないものの、後期ユートピア的ハード・ポップ。カッコイイ。
- サイズ 「ブランド・ニュー・メニュー」
('85) 12" \105
・・・アルバ・サクセスのCM曲に起用された12インチ。1st『ディファレント・ヴュー』に収録されていてもおかしくない、初期PSY・Sサウンドの典型。12インチでも特に長めの曲というわけではありません。B1「WAKE
UP」は、「Teenage」の続編っぽい曲。ドラムのオカズといい、コーラスの入り方といい、ほとんど同じ。B2「DESERT」は!st収録曲。
<03/19/04> (金)
Amazonに、15日にオーダーしていたブツが到着。ワイアーの前座で見たPhewの余韻を味わおうと。
- ビッグピクチャー 『ビッグピクチャー』
('01) CD \2,625
・・・Phewと、その旦那である長嶌寛幸によるユニットの1st。帯には“フォーク・エレクトロニカ”と堂々と書かれております。たしかに、2パターン収録されている「bp
session」はソレ系ですが、アルバム全体としてはPhewのヴォーカルがメインで、いつもどおり安心して聴ける。ですがサウンドはかなりバラエティーに富んでいて、バンジョーをバックに歌うトラッド風の曲やジャズ・ヴォーカル調(千野秀一のピアノがイイ)、ボサ調など色々。ゲストで千野秀一、大友良英、近藤達郎、Sachiko Mなど錚々たるメンツが参加。
- MOST 『MOST MOST』 ('03) CD
\2,625
・・・出るとは思わなかった2nd。衝撃度・破壊度の点では1stの方が上かなぁ。1stはどれも同じ曲に聞こえました(それが良かったんです)が、こっちは結構おとなしい曲もあったりして。まぁでも、Phewが今パンクをやってるってことがスバラシイわけで。いやー元気ですなぁ。ワイアーの前座でやってたのは「パンク魂2003」だったのか。いいなぁこれ。
第98回
<02/07/04> (土)
今日は、10cc渡部Edwynさんのお誘いで下北沢のバー“REVOLVER”で久方ぶりにDJです。昨日は会社のボーリング大会があって、肩がちょっと痛かったのだが(25人中20位)。
ちょっと遅れてしまって(レコハンしてたわけではない)、7時ごろ到着。もう先方のDJの方がフューチャー・サウンド・オブ・ロンドンなどダウナーなビートものをかけていました。
僕チンは7時40分から8時10分まで、約40分間担当。一応誰かにあげようと思って、DJでかける曲をCD-Rに焼いて数枚持って行ったんですが、「…あ、これ使ってDJやった方が楽だ」と気付き、同じ中身のCD-R2枚を用いてのインチキDJを決行。以下が今回の選曲(順不同)。80'sエレポ系、王道で攻めました。
Bill Nelson「Tender Is The Night」/Karl Biscuit「Fatal Reverie」/Holger Hiller「Jonny(Du Lump)」/Pete Shelley「Telephone Operator」/The Fixx「Are We Ourselves?」/Re-Flex「Hitline」/Kajagoogoo「The Lion's Mouth(The Beast Mix)」/Real Life「Send Me An Angel」/Pseudo Echo「Try」/Peter Baumann「Playland Pleasure」/The Hawaiian Pups「Baby Judy」/Robin Scott「Eureka-ka-ka!」/Hakan Lidbo「Sexy Robot」/Bananarama「More Than Physical(7"version)」/Noh Mask「Maiko Girl」
渡部さんは、エレクトロ/ヒップホップ系という意表をつく選曲。後半にはアート・オブ・ノイズも。たけしたさんは得意のニッチ中心。しかし沢田研二にはビックリ。最初ジュリーとは分からなかった(英詩だったし)。高取さんも変な帽子をかぶりつつ、得意のニッチ/70'sブリティッシュ・ポップものでスムーズにつなぐ。デヴィッド・キャシディがパイロットの「ジャニュアリー」をカヴァーしてたとはつゆ知らず。しかしまぁ高取さんのDJはさすがに手馴れた感じで、いつも安心して聴けます。江草さんはスネークマンショーのラジオCMからニューウェイヴ/2トーン~スカ系。ちゃんと流れを作っていて律儀。スネークマンショーから始まったときは店内が固まりましたが(個人的には全然OK)。
<02/08/04> (日)
昨日は、どうせ終電ギリギリになっちゃうだろうなと思って(結局0時ぐらいにおひらき)、ホテル予約しといたのです。柏木公園のすぐ隣りの西新宿ホテルへ一泊。午前11時にチェックアウトし、まずはタワーレコード新宿店へ。
- デア・プラン 『進化論(JAPLAN)』 ('85/'02)
CD \2,415
・・・またまたキャプテン・トリップがやってくれました。当時、日本でのみ発売されたアルバムをボーナス・トラック付きでCD化。ライヴ用にまとめた半ベスト的アルバムで、既発表曲の別ミックスやインストなどが多い。インストは童謡ちっくでオチャメ。「おもちゃのマーチ」みたいな曲もある。やっぱり「Gummitwist」と「Space
Bob」が好きだな。あと、CDのレーベル面の写真が最高。キャプテン・トリップさん、次はビデオの再発お願いしますよー。
- PYLOLATOR 『AUSLAND』 ('81) CD
\1,984
・・・で、こちらはメンバーであるピロレーターの2ndソロ。ボーナス・トラックを8曲も追加して初CD化。後の『ワンダーランド』や『夢の国』のような可愛らしいシンセ・インスト・タイプとは違って、本体のデア・プランに近いストレンジなテクノ・ポップがテンコ盛り。「Elefantendisco」のドタバタしたドラム(拍の頭がわからなくなる)は、初期DAFを思わせる。「180゜」はシンセ濃度およびテクノ度が高くて好き。ボートラは未発表作だった曲なのかシングル等に入ってたものなのか不明ですが、いい曲が揃ってます。特に「Happiness」の、オリエンタルなシンセが最高に気持ち良くて好き。オススメ。
- ドリス・モンテイロ 『ムダンド・ジ・コンヴェルサ』
('69/'96) CD \2,625
・・・「ムジカ・ロコムンド」等のボサ・ガイド本で紹介されていて気になっていた、女性ボサもの。ボンバ・レコードからの国内盤です。若き日の野際陽子みたいなジャケ写。ボサというよりサンバ~ラテン系の曲が多い。歌い方も、情感こもってる感じ(表情つけて歌いそうな)。個人的には、物憂げでけだるいワンダ・サーとかの方に惹かれますが。ジョビンの「Waves」を取り上げてます。こういうけだるい感じは好きなのよ。
続いて、「ディスクユニオン新宿プログレッシヴ・ロック館」へ。
- ヴァンゲリス 『野生』 ('79/'03) CD
\2,140
・・・フランスのドキュメンタリー番組のサントラ盤。日本盤アナログは見開きジャケだったのに、今回の紙ジャケ再発は、なぜかUKオリジナル仕様らしく、シングル・ジャケ。かなり久々に聴きましたが、サントラにしてはかなり好き。サウンドはこの人特有の、ボワ~ンとしたブラス・シンセ多用のシンプルなもの。でもメロディーが耳に残るのが多い。ラストの長尺曲「紅鶴」では琴の音が聞こえてきて、「お、日本的だなぁ」とか思ってたら、ハープの音でした(演奏はジョン・アンダーソン)。わからんもんです。
新宿を出て、昨日レコハン出来なかった下北沢へ再来襲。まず「ディスクユニオン下北沢店」へ。
- PETE SHELLEY 『XL・1』 ('83) LP
\525
・・・バズコックスの人です。『ホモサピエン』に続く4thソロ(前に『ホモサピエン』紹介したとき1stなんて書いちゃったけど3rdだったのね)。前作同様、マーティン・ラシェントのプロデュースが冴えに冴えまくってる、ニューウェイヴ・ギター・エレ・ポップの傑作となっておりますですよ先生。代表作である「Telephone
Operator」をA1に、そのあとも次から次へとポップなメロディーと、ギャッギャッチャカチャカしたギター、絶妙な味付けのシンセが出てくる。もー最高どぇす。特に、XTC「Roads Girdle The Globe」そっくりなイントロのギターが、やたらかっこいいB1「(Million
Of People)No One Like You」が大好き。名盤。
- FELT 『毛氈』 ('83) LP
\1,260
・・・チェリー・レッドからリリースされたネオアコ系バンドの2ndアルバム。原題は「The
Splendour Of Fear」。普段ネオアコなんてほとんど聴かない僕チンが、なぜこのレコを買ったかというと、解説が高橋幸宏氏だったからです。ベタなYMOヲタですんません。サウンド的に両者にはまったく共通点はないです。つまびくような寂しげなギターと、つぶやくような(何言ってるかよくわからない)ヴォーカル、全体的にリバーブ深めのサウンドは、ネオアコ的な爽やかさを思わせるよりも、どちらと言えばアシッド・フォーク的。
- PANARAMA 「IN THIS WORLD」 ('82) 12"
\1,890
・・・パイロットのイアン・ベアンソンが、ヘルマン・ヴァインドルフと組んだユニット(ココのページが詳しい)の、ドイツ盤12インチ。ARPにもちょっと通じるAORポップですが、時代のせいかシンセ使用度が高い。聴きやすくてイイ。B1は同曲のインスト。でもカラオケではなく、テンポ落としたインスト用アレンジ。B2「In
My Life」は2人の共作で、これもAORポップ。シモンズ使ってます。
- THE BELOVED 「THIS MEANS WAR」
('86) 12" \105
・・・3曲入り12インチ。「This~」とB1「Let
It Begin」は、こないだ紹介したこのバンドのコンピCD『Where
It Is』にも収録。B2「Saints Preserve Us」のみ初めて聴く曲。ですがまぁ、どれも初期ニュー・オーダーそのままのファクトリー系リヴァプール・サウンド。ヨレッとした歌い方も、ベースの音もソックリ。数年後には打ち込み路線に行くところまで似ちゃってるわけで、ホントに好きなのねぇ。
- I-F 『THE MAN FROM PACK』 ('99) 12"×2
\105
・・・「テクノのススメ」の最後の方のページで紹介されていたレコ。12インチ2枚組。見覚えあるジャケだったので購入。家帰ったら、CD持ってました。そりゃ見覚えあるはずだわさ。CDは14曲入りでしたが、アナログは各面2曲ずつで計8曲入り。スカスカでザラついた感じのエレクトロ系サウンド。歌入れたら面白そうですが。Disko
Bからのリリース。
- ABC 「ONE BETTER WORLD」 ('89) 12"
\315
・・・アルバム『UP』収録曲。A面はPickering
park mix。その名の通り、Mike PickeringとGraeme Parkという2人によるリミックス。かなりおとなしめのリミックスだわ。B1のOrgan
mixは、その名の通り、オルガンをフィーチャーしたリミックス。オリジナルに近い。B2はPercapella
mix。他の12インチでもありましたが、その名の通り、アカペラにパーカッションをプラスしたシンプルなリミックス。
- TALKING HEADS 「SLIPPERY PEOPLE~TALKING
HEADS RE MIXES」 ('83) 12"
\420
・・・『スピーキング・イン・タングズ』収録曲。B面は「Making
Flippy Floppy」。両方とも地味な印象の曲だったので、聴くまでどんな曲だったか忘れてた。リミキサーは、David Byrne and John“Jellybean”Benitez。共に、リミックスというよりはロング・ヴァージョンと言った方が手っ取り早い出来。
- JOHN OTWAY 『WHERE DID I GO RIGHT?』
('79) LP \2,310
・・・ニッチものです。プロデュースは二ール・イネスで、モーガン・フィッシャー、オリー・ハルソール、ウィル・マローンらが参加。ロックンロールやストリングス、ピアノをバックにしたメローなバラードなどサウンドのタイプは様々。ただ、ヴォーカルがクセが強い。というか、単にヘタなだけか?
好きな人はこのヴォーカルがたまらんのかもしんないが。サウンドもちょっとノッペリしてる気がする。クレジットに惹かれて買うと、「あんまり期待したほどでもないな」と思うかも。
- KLAATU 『ENDANGERED SPECIES』
('80) LP \1,680
・・・デビュー当初「ビートルズの覆面バンド」と言われていたことで有名な、カナダのビートリッシュ・ポップ・バンド。これは4作目。今更ですが、実は聴くの初めてです。ぉお。ルックスはムサいが歌声はソフトですな。パイロットみたいだ。特にストリングスも入ってドラマチックに盛りあがるA2「Knee
Deep In Love」なんか、かなりソレっぽい。好きな世界です。注目してみようかな。
- サロン・ミュージック 『トップレス』
('85) LP \315
・・・7曲入りミニ・アルバム。ドラムはすべて打ち込み(リン・ドラム?)で、エレポップ色が強い。ホーンを取り入れたりしてますが、なんとなくこじんまりした印象があるのはミニ・アルバムで物足りないからか。「POUR
ME MORE」はミカドそのまま、「MY PINUP HONEY」のイントロがヒューマン・リーグの「THE SIGN」とソックリだというのもご愛嬌。有頂天「BYE BYE」を思わす曲もあるけど、これは偶然か?それともキャ二オン繋がりか?
続いては「イエロー・ポップ下北沢店」へ。マイナー・エレポ系が結構充実。
- RICHARD BONE 『BRAVE TALES』 (') LP
\2,100
・・・出た。サバイバル・レコード。これは欲しかったアルバムです。というか、サバイバルのは全部ほしい。どれも“Z級エレポ”(難波「フォーエヴァー」の店員さんが値札に書いた名フレーズを拝借)の宝庫ですから。このリチャード君は、サバイバルの中でもわりかし有名な方で、リリース量も多い。自分も2枚ほどですが持ってます。本作はアメコミ調のジャケがかっこいい、チープ・エレクトロ・ポップ満載。エレポと言うより、今聴くとエレクトロ度が強い。曲名は「Monstar
Movie」、「Vampire In Chinatown」、「Alien
Girl」などと、特撮映画をモチーフにしたものが多い。初期デペッシュというか初期MUTE直系の、ホワイトノイズ・スネア多用。ヴォーカルは、多少ニューロマ入ってるかな。「Mutant
Wisdom」のベースラインとピコピコ・サウンドが、P-MODEL「KAMEARI POP」に酷似してるがこれは発表した年を考えると偶然か。ちょっとファンクな「Men
With Secrets」と、メロがキャッチーな「Invisible
Guy」がベスト。さすがZ級。サイコー。
- JEANETTE 「LEO」 ('87) 12"
\735
・・・NEW WAVEコーナーにて発見。ジャケには女性一人。裏ジャケ見たら“SURVIVAL RECORDS”と書いてあったので購入。'87年にもサバイバルが存在していたことにまず驚く。で、この12インチはA面に「Leo」と「Dawn
Arises」、B面に「Leo」のExtended Remixを収録。「Leo」はテンポの速いエレポで、疾走感が気持ちいい名曲。疾走感というか、空とんでる感じ。疾走感+浮遊感か。軽めのリズムボックス使用。声は、アニー・レノックスに似てる。A2「Dawn~」はアカペラ。なかなかの当たりでした。サバイバルにしては真っ当な出来。
- VENICE AT NIGHT 「LET THE SPECTACLE
BEGIN (SPECIAL DISCO MIX)」 ('86) 12"
\735
・・・謎の3人組エレポ・バンド。バンドと言えど打ち込みです。ジャケは、3人が上半身裸(ビーチクは見えず)で、おしろい塗りまくったような化粧顔を晒してます(鶴太郎に似てるのがいる)。値札にも“マイナー・エレポップ”なんて書いてあったし、「これはヒドイ出来に違いない♪」とウキウキしつつ針を下ろす。すると意外や意外。かなり出来のいい耽美系哀愁エレポでがんすよ。歌い方はちょいデビシル、サウンドの端々にはウルトラヴォックス、つー亜流な感じなんですが、かなり好き。B面が単なるインストなのが残念。アルバム出てないかなと思ってGEMMで検索してもこのシングルしか出てこない。アルバム出さなかったのかな。聴きたいよー。
- GESUNDES VOLKSEMPFINDEN 『GESUNDES VOLKSEMPFINDEN』
('81) LP \1,575
・・・直訳すると「健康に役立つ庶民の感覚」(?)というバンド名の、ドイツの6人組バンド。典型的なNew
Waveサウンドですな。エレピ&オルガン担当はいますが、シンセはナシ。サックス担当もいる。ですが、そのサックスが邪魔。ほとんどドイツ語で歌ってますが、曲によっては“カモ~ンベイべ♪”なんて歌ってて、ちょっとダサい。B1「Elegante
Verzweiflung」は、テンポの速いカッコイイ曲で、調子っぱずれなリフがいい。サックスがまったく出てこないのも◎。
- ロル・クレーム&ケビン・ゴドレー 『ミュージック・フロム・ギズモ・ファンタジア』
('78) LP \2,625
・・・3枚組の大作『ギズモ・ファンタジア(Consequences)』から、ドラマの部分などを削除した抜粋盤。収録されているのは「Honolulu
Lulu」、「Five O'clock~」、「When Things~」、「Lost
Weekend」、「Rosie」、「Cool,Cool,Cool」、「Sailor」、「Blint's
Tune」の全8曲。「Honolulu Lulu」は3分20秒ヴァージョンで、次曲「The
Flood」の途中まで入っています。あの“Wake
Up!”のセリフのとこまで(歯磨き音以降はカット)。「When
Things~」は、冒頭のセリフまで入ってて残念。YMO「Citizens Of Science」の海外版で、スネークマン・ショーの“こんなとこに警察が~”のセリフから入るヴァージョンがありましたが、あれみたいな雑な編集。もともと曲間がないのはわかるけど、フェイド・アウトも妙に早いし。これなら、CD持ってリゃ自分で作れます。あと「Please,Please,Please」が入ってないのは何故なんだろう。
- プロパガンダ 「P-マシナリー」 ('85) 7"
\840
・・・「マブーセ」も好きだけど、やっぱりこっちかな。大好きな曲。アルバム・テイクと長さは同じなんですけど、一部パーカッションにリバーブかかってたり、細かい部分が違ってる。B面「フローズン・フェイス」は、「P-マシナリー」を元にした別の曲?て感じで、似たフレーズも出てくる。
- ブロンスキ・ビート 「カモン、カモン」
('86) 7" \315
・・・ジミー・ソマーヴィルが抜けた後のブロンスキです。『トゥルースデア・ダブルデア』収録曲。トロピカルでラテン色濃い元気なエレポ。B面「サムシング・スペシャル」はアンビエントな歌モノ。
- コミュナーズ 「トゥモロウ」 ('87) 7"
\420
・・・こちらはジミー・ソマーヴィルが新たに結成したバンド。哀愁メロに、例のハイトーン・ヴォイスが絡むと、やっぱりサスガにイイ。B面「アイ・ジャスト・ウォント・トゥ・レット・ユー・ノウ」(長)は、4ビート・ジャズ調でA面とはガラリと変わる。
- エリック・クラプトン 「ビハインド・ザ・マスク」
('87) 7" \1,050
・・・いまさらですが。やっぱりバーナード・ファウラーが歌ってたのとほとんど同じアレンジなのね。キーが違うけど。終わり方は違ってる。「ライディーン」とか「以心電信」みたいにドラムとかベースがまずフェイド・アウトしてから歌がフェイド・アウトしていく、という形。フィル・コリンズのドラムは音がデカい。B面「ホリー・マザー」はバラード。つまらん。
- パナシスト 「ヒナタのビーチボーイ」
('81) 7" \630
・・・「テクノ歌謡」で(一部に)有名になった男女2人組。A面は、アイドル調ビーチ・ポップス。サビ前は、いわゆる“パン、パパン、ヒュー♪”の、お約束アイドル・リズム。バックは簡素。“ヤンヤンかれこれ好きよ♪”という詞が意味不明。B面「渚に消えた恋」は、ハワイアン。なんだか両面ともダサいなぁ。声がおばさんくさいんですけど。
<02/12/04> (木)
仕事が終わって、そのまま買い物ついでに「HARD OFFさいたま大宮西店」へ。
- ジェフ・ミルズ 『ミックスアップ VOL.2』
('96) CD \294
・・・や、安ぅ~。帯付なのに。'95年10月、東京はリキッド・ルームでのライヴ録音。歓声もかすかに入ってます。まぁ当時リアルタイムで聴いてたら燃えたでしょうが、自曲を中心に「Life
Cycle」、「Changes Of Life」、「Strings Of
Life」などの定番中の定番曲が続くと、今となってはちょっと食傷気味。カッコイイことはカッコイイんですが。
- THE PARADISE GARAGE 『SNOW FLAKES~SANTA
CLAUS IS COMING TO DISCO~』 ('78) LP
\819
・・・ビーイングの長門大幸が全アレンジを手掛けた、ディスコ版クリスマス曲集。豊田道倫ではありません。教授がキーボードで参加しています。YMO直前にこんな“お仕事”してたんですね。ただ、楽曲ごとのクレジットがなく、他に3人(富樫春生、大谷和夫、清水信之)がキーボード担当となっているので、どの曲で教授が弾いてるのかは不明。「ホワイト・クリスマス」や「サンタが街にやって来る」、「ママがサンタにキスをした」などを、シンコぺ多用で思いっきりフュージョン・ディスコ調にアレンジ。時代を感じる音だわ。参加ミュージシャンは他に、土方隆行(G)、清水靖晃(Sax)など。知らない名前もあります。
- 作曲=伊福部 昭、演奏=井上 誠/他 『ゴジラ伝説』
('83) LP \1,029
・・・元ヒカシューの井上誠氏による、シンセ版ゴジラ・カヴァー・アルバム。ゲストも高木利夫、沖山優司、鈴木賢二、上野耕路、阪本ミツワ、巻上公一、海琳正道、戸川純等々と豪華。そのわりには、どうしてもシンセによるカヴァー企画にありがちな、音色的なショボさも所々で感じますが。戸川純Voによる「聖なる泉~モスラの旅立ち」は、荘厳で美しい。聴き入ってしまう。個人的には、映画の方は全然見たことがなく、曲もほとんど初めて聴くものばかり。上野耕路氏のソロっぽいフレーズがたくさん出てくるのが最大の発見でした。影響受けたんでしょうね。
- THOMPSON TWINS 「SUGAR DADDY」
('89) 12" \105
・・・『トラッシュ』収録曲。Sweet n'Low Mix、Big
Daddy's Dub、7"Remix、Velvet Rail Mix、Velvet
Rail Dubの5ヴァージョンと「Monkey Man」の6トラック入り。リミキサーはShep Pettibone。よくある歌ものハウス。原曲がつまんないと、中途半端にリミックスしても面白くならないてことか。「Monkey
Man」はギターをフィーチャーしたバンドっぽいサウンド。でもこれも、往年のようにはグッとくるものがない。なぜかしら。リミックス・エンジニアでゴー・ホトダが参加。
- CABARET VOLTAIRE 「I WANT YOU」
('92) 12" \105
・・・これは懐かしい。元々は'85年頃にリリースされたシングルなんですが、それに手を加えたもので、『TECHNOLOGY:WESTERN
RE-WORKS 1992』というリミックス・アルバムにも入っていたもので、よく聴いてました。A面は、懐かしすぎるALTERN 8によるリミックス。原曲にはないベースラインとメロディーが出てくる。これはこれで大好きなのです。いいメロなんっすよ。B面は「KINO」を本人らがリミックスした2ヴァージョン。この時期の、エコー感のない乾いたエレクトロ・サウンドはむちゃくちゃカッコイイのねん。
- NITZER EBB 「KICK IT」 ('95) 12"
\105
・・・ラスト(?)アルバム『ビッグ・ヒット』収録曲。オリジナルの方は、デペッシュとかギャリマンの近作に近いテイストのインダストリアルな音でした。この12インチは、本人らによるリミックス含む5ヴァージョンが収録されていますが、どれもオリジナルと大差ない。A1は懐かしやSecret Knowledge(Kris Needs)によるリミックス。ダブっぽい感じ。
- MARATHON 「MOVIN'」 ('92) 12"
\105
・・・Thomas Fehlmann、M.V.Oswaldらによるユニット。Palais SchaumburgともThe ORBあたりとも全然似てない、歌ものハウスでびっくり。こんな売れ線狙いの音をやっていた時期もあったんですね~。ジャケがIrresistible Forceの『Global Chillage』みたいだから、てっきりアンビエントだと思ってましたが。計8ヴァージョン収録で、A1~A4はDave Lee(Joey Negro)によるリミックス。どれも似たような。B1はYouthによるリミックスで、エンジニアがThrashという、ORB布陣。ギターをフィーチャーした、A面とはちょっと作風が違う出来。B2・4はFehlmannで、B3はOswaldのリミックス。聴きやすさではA面ですが、メンツから考えるとどれも拍子抜けする出来かも。ラジオとかでかかってればいいかもしんないですけど。なおヴォーカルはDavid Caine、Respects(=Special Thanks)の欄にはDr Alex PattersonやSun Electric、Westbamの名が。
- ADAMSKI FEATURING NINA HAGEN 「GET YOUR
BODY!」 ('92) 12"
\105
・・・ニナ・ハーゲンをヴォーカルに迎えた、アダムスキーの12インチ。曲も2人の合作。『ノーティ』というアルバムに入ってた曲で、この12インチはMark StentとDJ Massiveが2ヴァージョンずつリミックス。Markのはソツがない当時のテクノ。ヒプノトーンとか思い出しました。Massiveのは、プロディジーの1stを思わせる、せわしないブレイクビーツによるハードコア・テクノ。
- EXIT >>EEE<< 「I LAUGH」
('?) 12" \105
・・・ハードフロアの片割れ、Ramon Zenkerのユニット。昔「Delic」というテクノ雑誌で、ハードフロアの2人による変名レコを卓球氏が特集してた記事がありましたが、それ見てこれをシングルCDで買った記憶があります。でも全然アシッドじゃないです。スーパーユーロビート並みのBPMなんですが、上モノはわりとシンプル。ま、今聴くとさすがに古い。
- CON-AM 「FIESTA DEL TETAS」 ('94) 12"
\105
・・・Fresh Fruits Recordsということで購入。電グルANN“オススメ”の影響でRene et Gastonにハマったクチですから、このレーベルは好き。懐かしいハウス・サウンド。4ヴァージョン入りですが、B2以外はどれも薄味。もっとバカっぽくてハッピー♪な感じのを期待したんですが。
- KLANGWERK 「DIE KYBERNAUTEN」
('89) 12" \105
・・・名前から連想するに、「クラフトワークのパロディか?」と思い購入。KLANGWERK STUDIOなんてところでレコーディングされてるようだし期待したんですが、特にどーってことないテクノ。ベースラインはクラフトワークっぽいですが、サウンドに深みがない。トーチ・ソング~ウィリアム・オービットあたりに近いアンビエント・テイストも多少アリ。Alexander
AbrahamとPeter Zweierの二人組。プロデュースはTorsten
Fenslau。て誰。
<02/18/04> (水)
Yahoo!オークションで落札したブツが早くも到着。
- スーザン・ノザキ 「おんなの時間」
('71) 7" \500(+送料\240)
・・・スーザンがテクノ化する遥か昔の、16歳のときにリリースしたシングル。サンストにゲストで出たとき、「以前から歌やってました」みたいなことを言ってたので、気になってはいたのです。ジャケは化粧っ気のないツインテールのスーザンで、ちょっとふっくらしてますがよく見るとたしかに本人。A・B面(「緑のバラード」)ともに安井かずみ作詞/鈴木邦彦作曲/宮川泰編曲で、あべ静江あたりが歌いそうな、ど歌謡曲。古くさ~。見開きジャケで、中には“スーザン・ノザキ
プロフィール”が載っています。本名は野崎スーザン、昭和29年9月19日生、“容姿”の項では“ソバカスが魅力です。ナルシストのほうです”と。あと“声は高音のとってもすんだところが美しく魅力的です”とも書いてある。これ、自分で書いてるんでしょうか。たしかにナル入ってますな。ちなみにこのシングルは見本盤で、レーベル面を見ると“スーザン・ウッド”の“ウッド”がマジックで消されてて、上から手書きで“ノザキ”と書かれています。当初は“スーザン・ウッド”で出す予定だったんでしょうかね。
<02/22/04> (日)
すンごいイイ天気。布団を干してから、バイクで北与野のデカい書店「書楽」へ。TTCにて山根さんに教えてもらった、「THE DIG PRESENTS DISC GUIDE SERIES~テクノ・ポップ」(シンコー・ミュージック)を買いに。これイイわ~。ついでに、同じディスク・ガイド・シリーズの「ブラジリアン・ミュージック」も購入。
そのあと、「HARD OFFさいたま東大宮店」へ。昨日から、HARD OFFのホームページでまだ行ってないトコを探して「ここ行こう」と決めてたのです。着いたら意外に小さい店で、「こりゃダメかも」と思ったが…。CDは大したことないものの、ジャンク品アナログの量がとんでもない。スペース取って床にズラーッと並べてある。壮観。レンタル落ちや有線流れの、ジャケにシールが貼ってあるのがやたら多いんですが、それにしてもこの量…。思わずボソッと「何これ…」と独り言を言ってしまった。でも全部見ました。お手手が真っ黒でちゅ。
- ロバート・パーマー 『シークレッツ』
('79) LP \210
・・・CDでは持ってますが、一応購入。ロバパー全アルバムの中では、比較的地味な印象(エロジャケじゃなくなったりとか1曲目がストレートなロックンロールだとか)のある作品ですが、そんなに悪くない。トッド・ラングレンの「Can We Still Be Friends」もカヴァーしてるし。ま、アレンジはほとんど手を加えてないですが。A2「翔んでる女」が好き。で、中にKYODO
TOKYOの手書きのチラシが入ってまして、“ロバート・パーマー来日決定!!
9月1日・2日 九段会館”などとあります。九段会館なんかでやったのか…。で、担当の成田さんという方は、“粋でダンデイなロバート・パーマーのステージは、この秋、ボズ・スキャッグス級の話題をさらう!!”などと書いておりますが。さいですか。だんでい。
- カーズ 『カーズ・グレイテスト・ヒッツ』
('85) LP \105
・・・1stから『ハートビート・シティ』までの5枚のアルバムから選曲されたベスト。「トゥナイト・シー・カムズ」のみ初お目見え。「ユー・マイト・シンク」とか、やっぱりいいなぁと思いますが、こうして続けて聴いてると、実に似たような曲が多いことに気付く。みんな同じぐらいのBPMで同じような8ビートで…。サウンドも似てますしね。アレンジに遊びがないのねん。この辺がいまいちカーズにのめり込めない要因なのかなぁ、と。
- シンプル・マインズ 『ワンス・アポン・ア・タイム』
('85) LP \105
・・・よく見るレコです。たぶんこのバンドの中で一番売れたんじゃなかったでしたっけ。とにかくハデで音がデカいバンド・サウンド。「ライヴで盛りあがる曲を」、と思って書いた曲ばっかりなんだろーな。サウンド的な面白さは皆無です。でもB面の4曲はそれなりに聞ける。やっぱりシンプル・マインズのベスト・アルバムは2ndの『リアル・トゥ・リアル』でしょう。あの頃とは全然変わっちゃいましたねー。
- THOMPSON TWINS 「NOTHING IN COMMON」
('86) 12" \105
・・・トム・ハンクス主演の同名映画の主題歌。なぜかGeoferey DownesとTom Baileyの共同プロデュース。メロディーは日本の歌謡曲っぽい感じで、新味に乏しい曲展開。そのタイトル曲4ヴァージョンと、ビートルズのカヴァー「Revolution(Extended Remix)」(これはNile RogersとTomの共同プロデュース)を収録。
- ヒップスウェイ 『ヒップスウェイ』
('86) LP \105
・・・これもよく見かけるレコ。レンタル落ちだったけど、まぁいいかなと。グラスゴー出身のバンドで、べーシストは元オルタード・イメージ。他のメンバーもジャザティアーズという、アズテック・カメラと交流のあるバンドにいたそうな。なので若いわりにはちょっとしたキャリアがあり、たしかに演奏は達者だしヴォーカルもイケてる。低いトーンがヌメッとしてる感じは、ニューロマというかフェリー~デビシル直系。サウンドは、ちょっとファンク入った'80年代後半的クリアサウンド・エレポップ。アイスハウスとかシンプル・マインズあたりに近いですね。意外と悪くない。あんま印象に残らないけど。2曲をゲイリー・ランガンがプロデュース。アート・オブ・ノイズっぽくはないです。
- ポール・ハードキャッスル 『マイクロチップに愛をこめて』
('85) LP \105
・・・これは以前CDで持ってました。でも何だか気に入らなくて手放しました。今なら聴けるかなーと思ったんですが、やっぱりショボい。「ナインティーン」(シングルとは別テイク)はまだしも、他は交通情報のBGM的なシンセ・ファンク中心。しっかしリズムに全然工夫がないねぇ。プリセット使ってるのかね。どの曲もオカズが“ダッダダ♪”ばっかりじゃん。
- GEORGE KRANZ 『MY RHYTHM』 ('84) LP
\105
・・・誰だか知りませんが、プロデュースで元タンジェリン・ドリームのChristoph Frankeが関わってたので購入。録音もベルリンのハンザ・スタジオです。とは言っても、いわゆるシンセサイザー・ミュージックではなく、エレ・ファンクな歌ものやパーカッション主体のエスニックな曲、似非ジャズな曲など様々。様々過ぎてとっ散らかった印象だわ。検索したら、本作にも入ってる「DIN
DAA DAA」というエレ・ファンクな曲は、その後リミックスだのカヴァーだのされてヒットした様子。かなりシンプルなアイデアの曲ですけどね。
- DAZZ BAND 『ON THE ONE』 ('82) LP
\105
・・・こないだ紹介した、モロダーが音楽を担当したC級映画『ヘブンリー・ボディーズ』で知ったエレ・ファンク・バンド。お~、のっけから濃い。ぐるぅびぃやのぉ。特に好きなのは、女の子集団が“みゃ~みゃみゃみゃ~みゃ~”とヘタなコーラスをつけるB2「Nice
Girls」が異色で印象的。ノリのいい曲はいいんですけど、バラードになると途端にアース・ウインド&ファイアーみたいな、平均的な出来になるのは残念。ザップとかロジャーなんて、バラードでも見境なく濃いぜ。
- バナナラマ 「アイ・ハード・ア・ルーマー[噂]」
('87) 7" \10
・・・すでに持ってはいるんですが、前買ったときは袋がついてなかったので買いなおし。2枚比較して美品の方を合わせて完璧版に。ってそれほどのもんでもないんですが。
- アナーキー 『'80維新』 ('80) LP
\105
・・・なぜかアナーキーのアルバムがほとんど揃って売ってたんですけど、とりあえずこの1枚だけ。これは2nd。アナーキー初体験です。う~ん、もっとすごいものかなと思ってたんですけど…。サウンドがちょっとノッペリしてるかなぁと。ストレートなパンクなんですが。もっと荒々しさが欲しい。シンセの入ってないリザード、て印象を受けました。
- 大貫 妙子 『ミニヨン』 ('78) LP
\105
・・・3rd。アレンジャーは教授と瀬尾一三で5曲ずつ分担。プロデュースは、音楽評論家の小倉エージ。“わかりやすさと大衆性”を狙っての起用となったそうですが、結果的には惨敗だったそうな。でも、内容はイイ。瀬尾氏編曲の方は、ちょっとニューミュージックっぽいですが、教授の方はシンコぺ多用の横ノリのアレンジ。アッコちゃんもカヴァーした「海と少年」は中でも屈指の名曲。あと、メロディーがいいのは「黄昏れ」。この曲と、ラストの「あこがれ」ではYMOの3人が揃ってます。でも「あこがれ」は瀬尾氏のアレンジ。どうでもいいけど本作のジャケ(セーターから顔半分出し)は、飯島真理『midori』にも受け継がれてますね。大江千里のアルバムにも似たようなのがあったし、包●手術の雑誌広告にまで受け継がれています。
- 薩 めぐみ 『則天去私』 ('84) LP
\105
・・・30年以上にわたり、現在も現役で活動しているフランス在住のシャンソン歌手。活動歴のわりには発表したアルバム枚数は少なく(4~5枚だけらしい)、これが1stにあたる。B1「シリコン・レディー」だけが細野さんのアレンジで、ほとんど「禁区」なサウンドを提供。その他の曲を手掛けているSerge PerathonerとChristian Lerouxの二人は、元々イヴ・シモンのバックをやっていたそうで、それが発展して結成されたトランジット・エキスプレスというジャズロック・バンドでアルバムもリリースしています。Sergeの方はフレンチ・ジャズ・ロックのマグマのメンバーだったヤニク・トップなんかとも親交が深いそうですが、本作にジャズ・ロック的なものを期待すると肩透かしをくらうかも。ちょっと打ち込み頻度は高いですが、純粋なシャンソンです。
- V.A. 『NHK みんなのうた Vol.18』
('81) LP \105
・・・「ミスター シンセサイザー」なる曲が気になって購入。ピュンピューン♪などと宇宙的なSEは入るものの、曲そのものはいかにもな「みんなのうた」的。作詞作曲編曲は田中正史なる人物。それだけだったらガッカリでしたが、なんと、ホールド・アップなるグループが歌う「コラソンDEデート」という曲のアレンジが細野さんでビックリ(作詞/安藤芳彦・作曲/前田義秀)。ピアノ、マリンバ、スティールドラムなどによるトロピカル路線のアレンジで、リズム楽器は出てこないマッタリ感が心地イイ。子供向けの曲にしてはずいぶん難しいコード使ったりしてる。他、「ぼくんちのチャボ」って曲がすごく妙な展開の曲で浮いてるので、気になってクレジット見たら、作編曲/三枝成章でした。この人、いちおう現代音楽系の人でしたっけね。こりゃ、子供向けにしちゃかなり変だわ。
続いて、以前買った「ラーメンマップ埼玉7」で見て行ってみたいと思っていた、東大宮駅近くのラーメン屋「麺屋 壱兆」で昼食。カウンター4席、テーブル2席しかないちっちゃい店。仕方なく見知らぬ男と相席に。ツライわ。でもあっさり和風の魚介系スープでまいうー。
で続いて、「HARD OFFさいたま深作店」へ。ココは2階建てで、1階がオフハウス(家具や日用品などを売っている)、2階がハードオフになってます。駐車場も広く、オフハウス目当てなのか家族連れが多く、かなり混んでた。赤ちゃんはギャーギャー泣きわめくわ、ガキんちょ兄弟は店内でかくれんぼして走り回るわ、DQNな若造茶髪夫婦がサンダルでカタカタ歩いて鬱陶しいわで、かなり苦戦を強いられました。レコは、ジャンク&普通の中古含め一般的なHARD
OFF的な量。ジャンクは当然安いですが、普通の中古アナログ(ちゃんとビニールに入れられて別のコーナーにある、比較的キレイなレコ)が全般的に高め。ハワード・ジョーンズ『ドリーム・イントゥ・アクション』が\780て、高いっての。
で、帰りは暴風。川沿いの堤防を向かい風で走るツラさったらない。で、しばらく走ってたらなぜかエンストしてしまった。キャー。なんでよどうしたのよおまいったら。バシバシ。エンジンをいくらふかせどブォンブォン~と音はすれどもメーターあがらず車輪動かず。ヒェエ。こんな何もないところで。仕方なくエンジン切って空き地まで押す。何度もキックしてようやく走り出す。でも不安なので時速20km程度でゆっくり帰りました。もーや。精神的に疲れた(後日、バイク屋に持ってったら「オーバーヒートしたんでしょう」と言われました)。
- スクイーズ 『リディキュラス』
('95) CD \504
・・・先日、VH-1にて再結成(メンバーが久々に集まっただけで演奏はナシ)したスクイーズ。再結成って…まだ活動してるもんだとばかり思ってました。で、本作は末期のアルバム。う~ん、こんだけ充実した内容なのに。ただ、スクイーズってどのアルバムもそうなんですけど、聴いてるうちは「いいなー」と思いつつも、わりと印象に残らない平坦なアレンジの曲が多い気がする。サウンド面での遊びがほとんどないからか。
- スパンダー・バレエ 『スルー・ザ・バリケーズ』
('86) LP \105
・・・ユニオンの安レコ箱でやたらよく見かけるアルバム。レンタル落ちでジャケにシールべったりでしたが、\100だしまぁいいかなと。しかし、またしてもプロデュースがゲイリー・ランガンとは驚き。とは言ってもアート・オブ・ノイズしてるのはA1「バリケーズ」のスネアが言われてみればちょっと似てるわね、といった程度。他はいつものスパンダー節。でもこうして聴いてみると、初期に比べると上手くなったなぁ(特にドラム)と。曲調は、「…このメロディー、以前にも聴いたような…」というのが随所にありますが。まぁ、ワンパターンちゅーことですかね。パワーがあって一気に聴かされてしまう、というところはカッコイイんですけど。
- THE DANCE SOCIETY 「HOLD ON(TO WHAT
YOU'VE GOT)」 ('86) CD
\53
・・・よく知らないバンド。ルックスも微妙です。音は、ネオサイケとニューロマが混じったような微妙な感じ。テクはあまりない。曲はまあまあ。微妙。B1「Danse
Move」は何がやりたいんだかよくわからない曲。B2「Heaven
Is Waiting(Dance Mix)」は、ちょっとデッド・オア・アライヴ的なサウンド。哀愁メロでイイ。B2がA面だと良かったのに。
- 田原 俊彦 『Don't Disturb』 ('85) LP
\52
・・・これは、「愛情表現」という曲だけ、高橋幸宏氏作曲・編曲なので買ったのです。'85年だからキャニオンつながりてワケですね。アコースティック系だったらヤだなーと思ったんですが、これがURBAN DANCEの「ALIEN LOVER」を思わせる(という同じリフが出てくる)、ドモリング多用・シンコぺ多用のデジタルどテクノですわよ。間奏でのダカダカドコドコのドラムは、F.O.E.みたい。オリエンタルなサビメロで薄~く入ってるコーラスは幸宏氏本人に間違いない。他の曲は、久保田利伸とか玉置浩二とかが書いてます。え?
いやー、聴いてないのでコメントは勘弁っす。
- 田原 俊彦 『YESTERDAY MY LOVE』
('87) LP \52
・・・当時、なぜか「夜ヒット」で、シングルで出てないこのアルバムの中の曲を歌ったことがあって、それが奇妙なフリと共にすごくインパクトあってすぐレンタルして好きで聴いてたんです。その曲は「もっとミステリー-消えた女-」という、隙間の多いエレクトロ・ファンク系の曲。今聴いてもイイ。よくクレジット見たら、Synth
Operatorとして松武秀樹、藤井丈司の名が。なるほど。他にも「アントニオのBar」「Mamiko」など佳曲が多い。全曲筒美京平作曲、編曲は中村哲。さすが筒美先生は手を抜かない。メロディー・メーカーですなぁ。
- 飯島 真理 『コケティッシュ・ブルー』
('87) LP \105
・・・初期は好きだったんですが、『キモノ・ステレオ』がつまんなかったのでそれ以降興味がなくなってしまったマリンさんです。これは'87年作で、何作目でしょう。全曲、作詞作曲編曲からプロデュースまで本人が担当。スゲ、と思いつつも若干の不安。んで。予感的中。かなり平坦なサウンドじゃありませんか。「デビュー当時はプロデューサーに言いたいことが言えず、出来には不満だった」って、おいおい。で、いざ自分でやったらこれですかい。おいおい。ライヴのリハーサルかなんかですか?と言いたくなってしまうほどです。でも、ドラムがKeith Leblanc、ギターとベースがSkip McDonaldって。おいおい。
- ぎんみ&ザ・ピンクス 『STAND BY ME』
('82) LP \105
・・・全然知らないバンドですが、裏ジャケ見たらゲストとしてヴァージンVSのライオン・メリィ氏と久保田さちお氏が参加しているので購入。VSと同じくキティだし。でもサウンドはVSとは遠く、ピンナップスとかに近い“業界ニュー・ウェイヴ”感が漂う。レゲエが多い。なお久保田氏は演奏だけでなく、作曲も4曲担当しており、「クレイジー・ダンス」は、VSの2ndに収録されていた「密林熱鍋(クレイジー・ダンス)」の歌詞違いの別ヴァージョンなのでオトク。なお、ヴォーカルの吉田ぎんみの正体は、女優の銀粉蝶という人だそうな。
- 立花 ハジメ 「ハッピー」 ('86) 12"
\105
・・・これはまぁ一応帯ナシのは持ってるんですが帯付きだったので…。トレード用です。というか、HARD
OFFだとちょっと珍しいのがあると、持ってても欲しくなってしまうのよ。
- タンゴ・ヨーロッパ 「きらいDAIきらい」 ('82) 7" \21
・・・これも持ってるんですが、とりあえず捕獲。トレード用。
第97回
<01/31/04> (土)
今日はお休み。昼飯食いにバイクでぶらりと。食い終わってそのまま帰るつもりだったんですが、あまりに天気がいいので、ちょっとドライブがてら“さいたまスーパーアリーナ”近くのデカい書店「書楽」へ立ち寄る。「ミュージックマガジン」とボサノバのピアノ・スコアなんぞを購入。ついでに「ディスクユニオン北浦和店」へ、っていつものコースだわ。
- アフロディーテズ・チャイルド 『エンド・オブ・ザ・ワールド』
('68/'04) CD \2,141
・・・ヴァンゲリスが在籍していたバンドの1st。パッヘルベルのカノンを下敷きにした(戸川純様の某曲と同じ)「雨と涙」はシングルで持ってるので聴き憶えがありました。プロコル・ハルム「青い影」の柳の下のドジョウ的な、泣きのオルガン・ポップス。他の曲は、ジャケほどではないものの時代がらサイケな風合いのロックが中心。「ユー・オルウェイズ・スタンド~」はハード・ロック風。どうでもいいけどジャケ裏のデミス・ルソスはパヴァロッティに見える。
- アフロディーテズ・チャイルド 『イッツ・ファイヴ・オクロック』
('69/'04) CD \2,141
・・・こちらは2nd。冒頭のタイトル曲からして「雨と涙」の二番煎じ。でも、ヴァンゲリス以外の2人が書いた曲などもあって、前作よりはバラエティーに富んだ仕上がりで、しかも前作よりサイケ・ロック色が濃い。シングルにもなったという「レット・ミー・ラヴ、レット・ミー・リヴ」はノリが良くて好き。
- アフロディーテズ・チャイルド 『666~アフロディーテズ・チャイルドの不思議な世界』
('72/'04) CD \3,262
・・・「黙示録」をテーマにした2枚組。ギターのカッティングがカッコイイ「バビロン」のようなポップな曲もありますが、大半がインプロヴィゼーションによるインスト。もはや前2作の面影はほとんどなく、ヴァンゲリスの独断場で、デミスの出る幕がほとんどなく、この後解散したのも頷ける内容。当初は4枚組になるはずだったコンセプトを、レコード会社側に2枚にされてしまったというのもあって、2枚聴き終えても、どうもあまり聴き応えのない中途半端な印象が。ちなみに、Disc2冒頭の「レディース
アーン ジェントルマーン」の声は、P-MODELがサンプリングして使ってましたね。
- MORELENBAUM2/SAKAMOTO 『CASA』
('01) CD \1,470
・・・ついに解禁。これを聴くために、ここ最近ボサ・ノヴァCDを買い漁っていたようなものです。もちろん知らない曲も結構ありますが、それなりに楽しめました。ピアノに関しては、教授の手癖や独特なコード感もたくさん出てきますし、ボサ興味なしの教授ファンでも色々発見はあると思います。一番教授っぽいフレーズ(右手のトリルとか)が出てくるのは「ESTRADA
BRANCA」かな。欲を言えば、教授にもぜひちょっとでいいから歌ってほしかったな。ジョビンも、ヘタなりにけっこう歌ってたしね。お登紀さんとデュエットしたやつみたいなのでよかったのに。
- 大貫 妙子 『チャオ!』 ('95)
CD \1,050
・・・ブラジルでレコーディングされたアルバムで、ボサ系ミュージシャンも多数参加。本人以外(Lopez
Eduardo Montesinos、Oscar Castro Neves、あとなんとJoao Donato)による曲もありますが、全部自作に聞こえてしまうのがすごい。穏やかな感じの曲調が多く、すごく聴きやすい。中でも冒頭の「美しい人よ(アルバム・ヴァージョン)」は録音もすごく良く、レコーディング風景が浮かんでくるほど音像がリアル。緊張感までも伝わってくるぐらい。ステキ。
- 大貫 妙子 『ルーシー』 ('97)
CD \1,050
・・・買おう買おうと思いつつ買いそびれていたアルバム。12年ぶりの教授プロデュース作(10曲中2曲はアート・リンゼイ、1曲は教授+アートの共同プロデュース)。1曲目「LULU」から、この人お得意の童話ちっく路線で和む。2曲目はシュガーベイブ的なサウンドの「Happy-go-Lucky」でノリノリ。後は『スムーチー』収録の「Tango」をストリングスとピアノ中心に、かなりスローなテンポでカヴァーしたものなど。正直、冒頭の2曲の感動が最後まで続かないのがチト寂しいかなと。静謐な曲が多い。年月が経てば違った聴き方が出来るのかもしれませんが。「Mon
doux Soleil」は、なぜか橋本一子女史の歌い方に酷似しとります。曲調のせいかな。
- サンディー 『コム・アゲイン』
('91) CD \420
・・・『マーシー』収録曲のリミックスに、未発表曲をプラスした編集盤。とは言え全10トラックで48分ぐらいあるので聴き応えアリ。ただ、リズムとかリミックスの感じはさすがに古くなってる気はしますけど。「蘇州夜曲」、「花」、「スキヤキ」の定番曲3曲もカヴァー。「スキヤキ」は、アート・オブ・ノイズのスネアを使ってます。ピエールとジルによる『マーシー』のジャケを元にしたCGは、中西俊夫氏(1曲リミックスでも参加)によるもの。
<02/01/04> (日)
どっか昼飯でも食いに行くべ、と思い「浦和の大勝軒にしよう」と思い、直行。しかし、店の外に20人ぐらいの行列。げげ。…日曜は3時ぐらいで閉まっちゃうらしいからか。あきらめて、近くの「HARD OFFさいたま浦和南店」へ寄る。なぜか輸入シングルCD(12cmのやつ)が大量。コーナーもちゃんとある。こりゃ予期せぬ収穫だっちゃ。
- SOFT CELL 「TAINTED LOVE」 ('?)
12cmSingleCD \105
・・・いつリリースされたのか不明な、ドイツ盤CD
MAXI SINGLE。紙ジャケ4曲入り。「Tainted
Love」は、9分近くもあるロング・ヴァージョン。他は、シングルで出てた「Torch」、1stの「Say
Hello~」、2ndの「Numbers」。「Torch」は初めて聴きました。あと「Numbers」はサウンドのクオリティが他の曲より上。この2曲好きだな。一応ソフト・セルのオリジナル・アルバムは3枚ちゃんと持ってるんですけど、あんまり聴きこんだわけでもなかったので。こんなに良かったかなぁと思った次第。
- MARC ALMOND 「SOMETHINGS GOTTEN HOLD OF MY
HEART」 ('89) 12"
\105
・・・『ザ・スターズ』収録曲。A面はジーン・ピットニーとの共演。Greenaway/Cookの作で、カヴァーのようです。よく知りませんが、どっかで聴いたような古臭い曲調。雄大なラヴ・バラードというか。はっきり言って全然ニガテ。こういうの。耳が拒否してしまう。B1はジーン・ピットニーのいないマーク・ソロ版。B2「The
Frost Comes Tomorrow」はオリジナル。こっちの方がいいけど、どうもこの人の“シンガー”然とした歌い方にあまりのめり込めないのよね。
- ABC 「THE REAL THING」 ('89) 12cmSingleCD
\105
・・・『UP』収録曲で、ブラコン・ハウス調の曲。プラケで4トラック入り。ジャケは12インチと同じですが、リミックスとかではないオリジナル・テイクが3曲。アルバム発表前に出たシングルらしい。4曲目は12インチにも入ってた「The
Look Of Love(Part5)」。プロデュースがトレヴァー・ホーンになってますが、単なるリミックス。
- SPANDAU BALLET 「ONLY WHEN YOU LEAVE」
('84) 12" \105
・・・『パレード』収録曲。「ふたりの絆」です。デュランっぽくもあるんですけど、曲そのものは、日本で言うところのいわゆるニューミュージックとかシティ・ポップスの感覚。A面にExtended
mix、B1がオリジナル・ヴァージョン。B2は「Paint
Me Down」のライヴ。おぉ、ファンクだ。
- SPANDAU BALLET 「ROUND AND ROUND(LONG VERSION)」
('84) 12" \105
・・・これも『パレード』より。A面はLong Version。ヴィンス・クラークあたりが書きそうな、ユメミガチっくなメロディー。B面は「True」と「Gold」のライヴ。「Gold」は、サビに行くまでにずいぶんともったいつけてるわ。しかし女性ファンの歓声がスゴイ。
- SPANDAU BALLET 「BE FREE WITH YOUR LOVE」
('89) 12" \105
・・・プロデュースにゲイリー・ランガンが関わっているシングル。何てアルバムに入ってた曲だっけ。この辺になるともう分からん。全3テイクで、それぞれExtended
Dance Mix、Dub Mixとオリジナル。この時代になると、単にイントロとか間奏が長いだけのロング・ヴァージョンじゃなくなってますね。ちょっとラテンっぽいハウス・ミックス。大したことない。
- THE ART OF NOISE featuring TOM LONES 「KISS」
('88) 12cmSingleCD \315
・・・紙ジャケ12cmシングルCD。プリ公のカヴァー。これは好きな曲。ただ途中に入る、シャララ♪とかの“AONメドレー”みたいなのはダサダサですが。タイトル曲の7"versionとThe
Battery Mix、「E.F.L.」の3曲を収録。
- THE ART OF NOISE featuring MAHKATHINI
AND THE MAHOTELLA QUEENS 「YEBO!」
('89)
12cmSingleCD \210
・・・リリースされた当時は、「だんだんAONつまんなくなってくなぁ」とか思っていた曲。たしかに初期のAONらしさは皆無なんですが、今聴くとかなりノレる。ほとんどシンべ+アルファ、という感じのシンプルなトラックなんですが、カッコイイ。タイトル曲の7"versionとMbaganga
mix、「Dan Dare(Edited)」、「To Add To
The
Confusion」の4曲入り。「To~」はオケヒット多用の、何がやりたいんだか分からない中途半端な出来の曲。
- THE ART OF NOISE 「ART OF LOVE」
('90) 12cmSingleCD \210
・・・『アンビエント・コレクション』は大好きなアルバム。そのアルバムに入ってたこの曲は、当時すごく斬新に聞こえたんですが、今聴くと…何処に惹かれたのかまったく分からないほど古い音になっちゃってますね。悲。7"versionと「Ambience
Of Love」、「Heart Of Love」の3曲を収録。AONの曲、というよりプロデュースしたユースの曲ですね。
- CLAUDIA BRUCKEN 「ABSOLUT[E]」
('90) 12cmSingleCD \105
・・・プロパガンダのブルッケン嬢のソロ。アルバムは持ってたんですが、だいぶ前に手放しました。つまんなくて。このシングルは、今聴いてもあんまり面白くない。ヒット狙いミエミエで。こういう中庸R&Bな曲調は、この人には似合わない気がする。タイトル曲2ヴァージョンと、「Whisper」の3曲を収録。
- CLAUDIA BRUCKEN 「THE ELECTRICAL EMBRACE
KISS LIKE ETHER」 ('90) 12cmSingleCD
\105
・・・タイトル曲3ヴァージョンと、「I,DREAM」の4曲を収録。サウンドのクオリティーは高い。曲もアルバムの中では好きな方でしたが。ヴァージョン違いに関してはそんなに大差ない。途中、ちょっとアシッドっぽい展開が聴けるヴァージョンも。
- PROPAGANDA 「HEAVEN GIVE ME WORDS」
('90) 12cmSingleCD \210
・・・再編プロパガンダのシングル。プロデュースはIan StanleyとChris Hughes。ミックスなどでWilliam Orbitが参加。アルバムも豪華ゲストが名を連ねたわりにはどうしようもない平凡なポップスばかりでしたが、このシングルも、これまたホントにどうしようもないな。プロパガンダ名義で出すなよこんな曲。タイトル曲2ヴァージョンと、「Count
Zero」ちゅーヒドいインストの3曲入り。
- HOLLY JOHNSON 「HEAVEN'S HERE」
('89) 12cmSingleCD \105
・・・1st『ブラスト』収録曲。紙ジャケの12cmシングルCD。オリジナル・ヴァージョンとJulian Mendelsohnによるリミックス、「Hollelujah」の3曲を収録。「こんな曲だったっけ」と思うほど印象にない普通の打ち込みポップス。
- HOLLY JOHNSON 「WHERE HAS LOVE GONE?」
('90) 12cmSingleCD \105
・・・2ndソロからのシングルカット。これも紙ジャケ。タイトル曲と、同曲のThe
Search For Love Mix、アルバム未収録曲「Perfume(Aromatherapy
Mix)」の3曲入り。サウンドは同様のお手軽路線ですが、こっちはまだ聴ける。
- WIRE 「EARDRUM BUZZ」 ('89) 8cmSingleCD+12cmSingleCD
\105
・・・これは、タイトルとジャケ・デザインは同じものの、内容の異なる8cmシングルCD(紙ジャケ入り)と12cmシングルCD(プラケ入り)が抱き合わせで売られていました。つまり2枚一緒にビニールに入ってて\100。元々はCD番号も違うし、当然別々に売れらていたものだと思います。まず8cmシングルCD(米MUTE
7 75520-3)はタイトル曲の12インチ+7インチ・ヴァージョン、「The
Offer」、「It's A Boy(Inst)」の4曲入り。4曲目のインストは、ギルバート&ルイス色が濃い実験色強いもの。グ。続いてはプラケ入りの12cmシングルCD(MUTE
CD MIUTE 4687)。MADE IN EECと書いてあります。まずタイトル曲、「Silk
Skin Paws(7"Version)」、「A Serious
Of Snakes」、「Ahead(12"Version)」の4曲入り。『アイデアル・コピー』や『虚実の構造』など、時期の異なるアルバムからの曲が収めてあります。馴染みの曲ばかりですが、細かいヴァージョン違いが楽しめるのがオツ。
- WIRE 「IN VIVO」 ('89) 12cmSingleCD
\105
・・・ライヴ・ヴァージョンは聴いたことあるんですが、シングル・ヴァージョンは初めて。いやー、最高です。ちょっとニュー・オーダーっぽいところもある漂い系メロのエレポなんですが、ワイアーらしきメタリックで乾いたシンセとギターが何とも言えん。「In
Vivo」の7インチ+12インチ・ヴァージョン、「Illuminated(12"Version)」、これまた名曲「Finest
Drops」のライヴ・テイクの全4トラック入り。カッコ良すぎ~。
- PREFAB SPROUT 「CARS AND GIRLS」
('88) 12cmSingleCD \105
・・・4曲入り紙ジャケシングル。「Cars~」はアルバムと同ヴァージョン、他は「Faron
Young」のTruckin' Mix。ちょっといじった程度。「Real
Life(Just Around The Corner)」はイントロが長いので、インストか?と思ったら、いかにもプリファブらしい歌が出てきて安心。いいなぁ。もうちょっと長くてもいいんだけど。「Vendetta」は、なんだかロカビリー調。後者2曲は、パディ自身のプロデュース。
- FRA LIPPO LIPPI 「EVERY TIME I SEE YOU」
('86) 12" \105
・・・たしか『ソングス』というアルバムに入ってる曲。でも持ってないのでヴァージョン違いとかわからんのです。Extendedとか書いてないので、同じなのかな。そんなに長くないし。爽やかアコースティック・ポップです。リズムは打ち込み。あまりピンと来ませんが。それよりB面の「The
True Story」、「The Heather On The Hills」の2曲が、両方ともピアノをバックに、サックスがメローに垂れ流れるといった具合。クソつまらんイージー・リスニング調で、聴くだけ時間の無駄でした。
- THE BELOVED 『WHERE IT IS』 ('87)
CD \504
・・・某所で“エレポップ”と紹介されていたので気になっていたバンド。本作は、'86年から'87年にかけて録音された曲のコンピらしい。音のほうはエレポップではなく、初期ニュー・オーダー的な、ユルめのギター・バンド・サウンド。テクの無さもそれっぽい。ファクトリー的ですわ。ただ、打ち込みもちょっと使ってるし、後半の「FOREVER
DANCING」あたりはファクトリーぽさはなくなり、完全にエレポに。ちょっと『CODE』あたりのキャブスを思わせる硬質なテクノ・サウンドで、これだけはお気に入り。
- THE BELOVED 「LOVING FEELING」 ('88)
12cmSingleCD \105
・・・↑ではメンバーが4人いたのに、こちらでは2人になっちゃってます。ホリー・ジョンソンのソロやOMDあたりに近い、明るい打ち込みポップス。トゥルットゥ♪なんて女性コーラスも入ったりして、売れ線狙いっぽい。タイトル曲2ヴァージョンと、「Acid
Love」という、タイトルそのままなアシッド・ハウス調の3曲入り。
- THE BELOVED 「YOUR LOVE TAKES ME HIGHER」
('89) 12cmSingleCD \105
・・・こちらは4曲入り(タイトル曲3ヴァージョン+「Paradise(My
Darling,My Angel)」)で、ちょっと懐かしの歌ものハウスといった感じ。やっぱり一時期のキャブスを思わせる(声質も似てる)雰囲気で、こっちの方が全然良い。ジャケを見た限りはイケメン2人のスカした写真なので、アイドルっぽく見えてしまいましたが。タイトル曲では、シャノンの「Let The Music Play」をサンプリングしてますね。3曲目「Your
Love~(Rise Up Higher)」は、なんとホアン・アトキンスによるアシッド・ビキビキのリミックス。
- GIANNA NANNINI 『PROFUMO』 ('86)
CD \819
・・・イタリアの女性ロック歌手。プロデュースがコニー・プランクとの共同作。他のアルバムにもプランクは数枚関わっているようで、以前から名前だけは気になってた人。中村あゆみ(古)みたいなハスキー・ヴォイス。普通のポップ・ロック。言われなければコニー・プランクとは分からないであろう凡庸なサウンド。同時期のウルトラヴォックス『U-VOX』もそうでしたが、晩年のプランクははっきり言って完全にキレがなくなっていたのがよく分かる。ガッカリです。
- a;GRUMH... 『A HARD KNIGHT'S DAY』 ('89)
CD \819
・・・いまだに何て読むのかわからないベルギーのユニット(心の中で“ア・グルムゥ…”て読んでます)。ブックレットを見ると、レザースーツを着てサングラスをかけた、コワモテの二人組が。バブルガム・ブラザーズみたいだ。サウンドは重めのシンセ・サウンド主体で、何曲かはFRONT242みたいな感じのボディ系ですが、予想以上にメロディーがしっかりしてて聴きやすい。「Bigoudi
Polka(Hello,Vince!)」なんてニュー・オーダー調の曲もある。ちょっとパロディっぽくも感じられますが。間にインストや短いインタールード的な曲を挟んだりしてて、アルバムとしての流れも秀逸。アレンジも結構練られてるし、なかなかです。
- V.A. 『MIDNIGHT EXPRESS』 ('78) LP
\105
・・・サントラ盤。作曲とプロデュースはジョルジオ・モロダー。ハロルド・フォルターメイヤーもいます。A1「The Chase」は何年か前に唐突に12インチが出たりして、話題になりました。いつもの、16分シーケンスが左右にパンニングする例のモロダー・サウンド。他、「The
Wheel」や「Cacophony」あたりは実験的なシンセ・インストで、ちょっとインダストリアルっぽくも聞こえる。歌も2曲あります(モロダーが歌ってないのが残念)が、後の商業ちっくサントラ路線の雰囲気は皆無ですね。
- ケイト・ブッシュ 『ドリーミング』
('82) LP \105
・・・以前CDで持ってたんですが、音が悪くて売りとばしました。アナログの方が音いいだろ、と思ったら…大して変わらんな。なんかぺターッとしてて迫力がないミックスなんだよな、このアルバム。ミックスに1年以上かけた、とか言ってこれかい、と正直思う。あと、絶叫するような歌い方は、トゥーマッチで後半さすがにイヤになる。ニナ・ハーゲンみたい。ともかくあんまり好きなアルバムじゃないな、これ。聴く前に「完成後に入院した」とか聞いてたから過剰な期待をしすぎた、てのもあるのかもしれん。
- オルタード・イメージ 『モノクロ・ムービー』
('83) LP \105
・・・つい最近、国内盤CDも出た3rdアルバム(原題は『BITE』)。全8曲で、トニー・ヴィスコンティとマイク・チャップマンが4曲ずつプロデュースを担当。なんてこたぁないガール・ポップですが、B面はけっこうイイ曲が揃ってる。特に「スタンド・ソー・クワイアット」は哀愁メロと転調部分でかなりグッと来る佳曲。エイス・ワンダーの「モンマルトルの森」を思い出しました。それはともかくこのレコ、ライナーが入ってなかった。シュリンク付きだから美品に見えたんだが、盲点だった。ま、HARD
OFFだからしゃーないか。
- BANANARAMA 「I HEARD A RUMOUR」 ('87) 12"
\105
・・・アメリカ盤12インチ。Horoscope、Dub、House、7"の4ヴァージョンと、「Clean
Cut Boy」のParty sizeヴァージョン(軽いファンクのりの曲)を収録。どれも過不足ないリミックスで大した衝撃はナシ。中ではコード感が変わってるHouseヴァージョンがなかなかの出来。
- アレンジ/演奏:川島 裕二 『マスター・オブ・ポータサウンド』 ('81) LP
\105
・・・BANANAこと、川島裕二氏によるカシオ・ポータ・サウンド・ヒット曲集。「異邦人」「ルビーの指環」「ランナウェイ」「ダンシング・オールナイト」といった当時のヒット曲のほか、「ダンシング・クイーン」「恋のハッピーデイト」「スモーク・オン・ザ・ウォーター」まで、ポータ・サウンドを使ってチャカポコしたスカスカなサウンドにカヴァーしてくれちゃってます。いったいこういうレコードって、どの程度の需要があったんでしょうか。ユピテル・レコードさん、無謀です。あ、「春咲小紅」と「ライディーン」も入ってまーす。「春咲」はかなりショボい。「ライディーン」はこれ、リズムにエフェクトかけてるみたいですね。ポータ・サウンド1台だけでこんな音出るのかなぁ。
<02/02/04> (月)
今日も会社はお休み。しかしせっかくの休日なのに雨で、予定はパーです。やることないので、たまっていたレコ達を聴く日に決定。で、♪~と聴いていたら、yahoo!オークションで30日に落札したブツが早くも到着していた。競争相手が二人いましたが、勝ちました♪
- BANANARAMA 『EXOTICA』 ('00)
CD \2,100(+送料\200)
・・・現時点での最新作。フランスだけでリリース、てのが悲しい。しかも12曲中4曲が「Venus」「I
Heard A Rumour」などのセルフ・カヴァー。おまけにもひとつ、ワム!の「Careless Whisper」もカヴァー。しかもシングルカットしたらしい。号泣。カレンの旦那も作曲に関わってる曲だから、多少印税が入るってわけか。で、まぁ全然期待せずに聴いたわけですが。なんと。意外なことにオリジナルはかなりイイ。全曲オリジナルだったらなぁ…と思わせる出来。あと、やっぱ声がイイんだよね~。セルフ・カヴァーは、「Robert
De Niro~」がラテン調でまずまずだったりするものの、原曲を超えることはまずないわけで。予算なかったんだろーな。もうじき出るという新作はどうなるんだろ。不安&期待。
<02/04/04> (月)
yahoo!オークションで30日に落札したブツがもひとつありまして、それが到着。ヤフオクで“ジャケ買い”したのは初めて。
- THE VELS 『VELOCITY』 ('83) LP
\500(+送料\390)
・・・全然知らない名前。女1男2の3人組。ジャケがものすごくテクノ・ポップぽかったので購入。裏ジャケのクレジットには、Fairlight ProgrammingとかLinn Drumsとか書いてある。聴いてみたら、まぁ一応エレポかな、てぐらい。でもメジャー傾向強し。女性Vocalも直球な歌い方だし。ヘンテコな音ではなく、「ヒットを出したい」感アリアリ。初期マドンナっぽい曲もあるけど、中ではヘヴン17の「Play To Win」を思わせるシンセ・ファンクな「Private
World」が救い。ハンドクラップがイイのねん。プロデュースは、トム・トム・クラブやThe B-52'sの『ワーミィ・ワーミィ』などを手掛けていたSteven Stanley。プロデューサーとしてはアクの強い人ではないことがよく分かりました。
第96回
<01/12/04> (月)の続き
続いて、「ディスクユニオン新宿本館」の4F、“ラテン・ブラジル・フロア”へ。初めてだ、ここ入るの。
- アストラッド・ジルベルト 『ルック・トゥ・ザ・レインボウ』
('66/'01) CD \1,785
・・・ボサ・ノヴァにのめり込むキッカケは、色々あった(そりゃ教授ファンとしては『CASA』が出た頃からなんとなく意識はしてたが)んですが、某元旦のJ-Waveの番組にて流れた「ビリンバウ」という曲もキッカケのひとつ。それを歌ってたのが、このアストラッド・ジルベルトという人。あの「イパネマの娘」を歌ったことで有名になった人です。で、ベスト盤でもいいから「ビリンバウ」が入ったCDが欲しい、と思ってたら1曲目にそれが入ってるアルバムを発見。この曲の、サビ前の“ボボヮボヮ
ボボヮボヮ♪”てホーンがすごい好きなんです。ちょっとジョン・ハッセルを思わせる、クスんだような音色が素晴らしい。ジルベルトは、特に歌の上手い人という感じではないですが、女性ヴォーカルのボサものは好き。けだるさがイイ。反して、パレードの行進曲みたいな激しいアレンジの「フレヴォ」や「ビン・ボン」はいまいち好きになれない。やっぱ「ビリンバウ」に尽きる。
- アントニオ・カルロス・ジョビン 『テラ・ブラジリス』
('80/'91) CD \1,050
・・・で、初ジョビンです。これは、いわゆるセルフ・カヴァー・アルバム。ものすごくゴージャスなストリングス・アレンジは、あのクラウス・オガーマンで、ボサというよりは映画音楽のようです。「Canta
Mais(歌をもっと)」あたりはほとんどシャンソン。オトナの音楽ですなぇ。有名な「イパネマの娘」もやってます。「ワン・ノート・サンバ」が好きですね(こないだ譜面買ってきてピアノで練習しました)。あと「トゥー・カイツ」は、ドゥーピーズの「How Dies It Feel」を思わせる曲。元ネタか?
- V.A. 『おいしい水~ベスト・オブ・ボサ・ノヴァ』
('88/'97) CD \840
・・・ヴァーヴ・レーベルの音源を中心にコンパイルされた、ボサ・ベスト。ジョビン、ジョアン・ジルベルト、スタン・ゲッツなど有名どころがズラリ。ルイス・エンリケの「マシュ・ケ・ナダ」は、やたらテンポが遅くて、セルジオ・メンデスのヴァージョンを聴き慣れた耳には逆に新鮮。他、ワルター・ワンダレイ「サマー・サンバ」は、なんだかデパートのBGMみたいなオルガンの音ですが、妙に好き。スタン・ゲッツがらみの曲が7曲も入ってますが、どれもボサ・ノヴァというよりジャズ色が強くて好きじゃない。
続いては、「タワーレコード新宿店」。ボサ界(=2chのボサスレ)で名盤と言われてるアルバムを物色。
- アントニオ・カルロス・ジョビン 『波』
('67/'03) CD \1,995
・・・ジョビン全作中、最も有名とされているアルバム。“究極のイージーリスニング”などと言われている、インスト(1曲のみ歌入り)・アルバム。正直、最初聴いたときは“オシャレなBGM”という感じの印象しかなく右から左だったんですが、なぜか何回も聴いてしまった。でもやっぱりBGMとして聴いてしまいますが。クラウス・オガーマンのアレンジはゴージャス。ベースがジャズ畑のロン・カーター(昔、ウイスキーか何かのCMに出たのを見て好きになってアルバム買ったことアリ)。中でも好きなのは、「ラメント」。これはジョビンの、ちょっと音程がアヤシいヴォーカル入りの曲。ヘタには違いないんですけど、このフラフラした感じの歌声、好きです。
- ジョアン・ジルベルト 『三月の水』
('73/'03) CD \1,995
・・・ライヴすっぽかしや、その他数々の奇行でも有名なボサ・ノヴァ創始者の一人が、このジョアン爺さん。昨年奇跡的に来日したそうな。で、本作はジョビン作のタイトル曲やカエターノ・ヴェローゾ作品なども含む、ギターとパーカッション(ハイハットのみ)、それと歌だけによるシンプルなアルバム。でも、これがホントいいのよ。最初、耳元で歌ってるようなボソボソ声のヴォーカルが、こそばいぃ~て感じだったんですが、そんなことはどうでもよくなるほど名曲揃い。特に、ジルベルト・ジル作の「バイーア生まれ」には思わずため息が漏れる。Mas
algum dia Eu volto pra la~♪のフレーズが頭から離れません。それだけじゃなくどの曲も甲乙つけがたい。愛聴盤です。オススメ。
- ワンダ・サー 『ヴァガメンチ』
('64/'01) CD \1,890
・・・セルジオ・メンデスのグループ、ブラジル'65に参加していた女性。そこに参加する直前に録音された1stアルバム。ちょっとハスキーで、けだるく歌う。ちょっと幼い感じもあって、決して上手いとも思えないノン・ビブラートの朴訥とした歌い方なんですが、もうね、たまらんのですよ。い~い声してるんだわ~この人、ホントに。特に、「Mar
Azul(蒼い海)」、「Inutil Paisagem(無意味な風景)」、「Tristeza
De Amar(愛する悲しみ)」のユラ~リとした3曲が最っ高。中でも「Mar
Azul(蒼い海)」は、歌い出しのメロディー聴いただけで、体中の力が抜けて、溶けちゃいそうです。これまためちゃめちゃオススメ。早くも'04年ベスト・アルバム入り候補だわ。
次は、「青山ブックセンター」にて、codeプロジェクト本「unfinished」の4号(CD付きで\3,200。高)と、エレクトロニカ系を多く扱う雑誌「FADER」の3号を購入。「FADER」の方には、あのTUJIKO NORIKO嬢が編集で加わっているのだ。ピーター・サヴィルのインタビューもあり。紙質のせいか作りが安っぽくなった気がするけど、オモロイよ。
次は新宿を出て吉祥寺へ。「ジョージ」が「レア」に変わったので入ってみるものの、収穫なし。次は「ココナッツディスク吉祥寺店」へ。ここは、入ると荷物置き場があって、そこにバッグ等を置いてからレコハンするようになってたんですけど、それがなくなってしまった。仕方なくバッグ背負いながらレコハン。
- ???? ???????? 『??????』 ('85) LP \420
・・・読めません。謎のギリシャ産エレポ。と、値札に書いてあったので購入。ジャケもまぁソレらしい雰囲気のデザインだわさ。女性をヴォーカルに、薄~いシンセ・サウンドがバックにつく。でもまぁ、正直期待ハズレ。チャカポコしたシンセに詩の朗読が乗る、みたいなのが多く、ハジけた曲がない~。
- リトル・フィート 『ディキシー・チキン』
('73/91) CD \1,260
・・・これは前から聴いてみたかった。のっけから、細野さんお得意のニューオーリンズ・ピアノが出てくる(て言っても細野さんが弾いてるわけじゃないわよ)。わを。まぁこっちがルーツなんですが。しかし、どの曲も濃厚だなぁ。アラン・トゥーサン作の「オン・ユア・ウェイ・ダウン」も名曲。反して、ちょっとAORっぽいコード進行の「ジュリエット」もかなりグッとくる。ただ残念なことに、このワーナーのForever
Musicて廉価盤シリーズ、なんだか音がよろしくない。リマスター盤を大音量で聴きたい。
- ミカド 「冬のノフラージュ」 ('85) 7" \840
・・・プロモート用テスト盤。ジャケの右上にはボールペンで“60.1.16
デュエット”などと書かれちゃています。デュエットなんかしていないんだが。B面は、正式にリリースされた12インチでは「シ・チュ・メイム」が収録されていましたが、こちらは「ダコー、ダコー」を収録。地味なアレンジだなぁ。
- リーナ・ラヴィッチ 「バード・ソング」
('80) 7" \1,050
・・・アルバム『フレックス』からのシングル・カット。もう、ニューウェイヴとしかいいようのないサウンドで、かなり好き。男が低い声でア~~と歌ってるコーラスは、ウルトラヴォックスというかヴィサージみたい。B面「トリックシー」は、短いインスト。3拍子で、思わずメリーゴーランドが浮かぶ。
- ハワード・ジョーンズ 「パールと貝がら」
('84) 7" \105
・・・今さらですが。このシングル、当時はイントロのホーンがキライでした。エレ度が低い気がして。しかしハワジョンの曲のイントロって、こういう下降ラインのメロディーが多いですね。「コンディショニング」も「ユー・ノウ・アイ・ラヴ・ユー」もみんな似てる。B面は「ロウ・オブ・ザ・ジャングル」。ちょっと地味ですが、この人はシングルB面も佳曲が多い。
- ハワード・ジョーンズ 「オンリー・ゲット・ベター」
('85) 7" \105
・・・こちらも今さらなんですが。これは好きな曲。低音が出てない軽めのミックスもいかにも80's。B面「ルック・フォー・ザ・キー」はネイキッド・アイズっぽい哀愁メロのエレポ。ジャケに“初回出荷50,000枚をミルク盤で!!”などと書いてありますが、要はホワイトカラーレコード。50,000枚って、多いな。黒盤の方が少ないんでねぇの。ちなみにライナーは、“喋りの上手いロバ”こと吉田照美。
- NIK KERSHAW 「NOBODY KNOWS」 ('86) 7" \105
・・・アルバム『ラジオ・ミュジコーラ』に先駆けてリリースされたシングル。『ラジオ~』って印象薄いんだよなぁ。この曲も、「そういえばこんな曲だったなぁ」てな程度の記憶しかなかった。B面「One
For Our Fruit Machines Missing」はアルバム未収録の無機質なインストで、シンセがメインの打ち込み(ドラムは生っぽい打ち込み)。これが変拍子+転調多用で、思わず「やるな~」と唸ってしまうイカした曲。ソロ・デビュー前に在籍していたTHE REG WEBB BANDとかFUSIONって、こんな感じなのかなぁ。
- リマール 「瞳ときめいて」 ('86) 7" \105
・・・「ネヴァー・エンディング・ストーリー」の次にリリースされたシングル。同じくプロデュースはジョルジオ・モロダーで、曲もリマールとの共作ですが、全然違うタイプの曲で、こちらはサックスがむせびなくミディアム・テンポのラヴ・ソング。B面向きでないかいこれは。チャート的にも「ネヴァー~」はUKで4位まで行ったのに、この曲はチャートインさえせず、アメリカではリリースさえされなかったというのは非情なり。B面「愛は限りなく奪う」の方が全然ポップでいい曲なのに。しかしこのシングル、レンタル落ちでジャケにシール2枚、おまけにジャケが袋にセロテープで貼りついてるという始末。それを知ってても買ってしまうのが僕チン。
- ゴー・ウェスト 「ドント・ルック・ダウン」
('85) 7" \105
・・・ライヴ写真を使ったと思しき安上がりなジャケ。日本のみのリリースだったりするのかしら。曲は、いかにもこの人たちらしい前向きな明朗快活ポップス。B面「イノセンス」は、アップテンポなんだけど、ちょっと哀愁メロでこっちの方が好きだなぁ。なんとなくフィル・コリンズっぽい感じだけど。
<01/13/04> (火)
帰宅したら郵便物がふたつ。まずはyahoo!オークションで落札したもの。競争相手ゼロ。
- HELLO 『THE GLAM SINGLES COLLECTION』
('01) CD \1,200(+送料\200)
・・・ニッチ系BCRフォロワー・バンド。ヴォーカルが女のコみたいな顔してる(でもすごい胸板)。これは24曲入りのベスト盤。アルバムは2枚あるんですが、それのどっちにも入ってないシングル曲「GAMES
UP」という曲を、とあるニッチ系を集めたブート・ビデオで見て好きになって。それが収録されているだけでも買い。その「GAMES
UP」もグリッター・バンドのカヴァーなんですが、他もほとんどカヴァーばっかり。で、一応エンハンスト仕様になってて、「LOVE
STEALER」という曲のビデオが見れます。これが、PVなんかじゃなくて当時のチャート番組に出たときのもの。冒頭にチャートの部分も入っちゃってる(4位がブライアン・フェリーだったりする)。もちろん口パク手パク。驚いたことに、ヴォーカルが足をケガしてたんだか、両腕で杖ついて棒立ちで歌ってるという不気味な映像。何故よりによってこんなのを。しかも最後はブツ切り(曲の途中でスパッと切れて終わる)。突っ込みどころ満載。てコラ制作サイドよ。
こちらはGEMM。去年の12月25日にオーダーしたもの。VINYLUKというところから。
- YUKIHIRO TAKAHASHI 「SCHOOL OF THOUGHT
(SPECIAL EXTENDED REMIX VERSION)」
('82) 12" $13.20
・・・英STATIKからリリースされた12インチ。A面が「School
Of Thought」のリミックス・ヴァージョン。ちょっとシンべがよく聞こえるようなミックスになってる。しかも、途中でアルバム・ヴァージョンでは聴けないシンドラのソロがいきなり出てきてビックリ。B1は「Stop
In The Name Of Love」のリミックス。イントロの手拍子がない(オルガンから入る)。でもエンディングの手拍子が長かったりする。B2は、なぜかTHE BEATNIKSの「River In The Ocean」。これは7インチと同じヴァージョン。
- ILLUSTRATED MAN 「HEAD OVER HEAD OVER
HEELS」 ('?) 12" $9.90
・・・元JAPANでちょっと浮いてた存在のRob Deanが参加したバンド。メンバーはRob(G)の他、Phillip
Foxman(Vo,G)、Roger Mason(Key)、Hugo Burnahm(Dr)。この12インチはジャケなしで、レーベルにも何も書かれてない。レコ袋に手書きで曲名が書かれているので、おそらくプロモ盤。サウンドは、もうこれが絵に描いたようなニューロマ・サウンド。ナル入ったヴォーカルと、チャカチャカしたギターのカッティングが気持ちイイ、ちょっとファンキーなB級ニューロマ・エレポと言ったところ。ちなみにメンバーのRoger
Masonは、ゲリマンの『I,Assassin』他、ゲリマン参加のセッション作(James Freudとか)に一緒に加わったりしています。ドラムのHugo
Burnahmって、ギャング・オブ・フォーのドラマーと同姓同名ですけど、どうなんだろう。
- ILLUSTRATED MAN 「JUST ENOUGH」 ('84) 7" $9.90
・・・これは7インチ。プロデュースはJohn Punter(A面のみ)。サウンドの傾向は変わらず。いいなぁこういうB級感。B面「SENSATION」は、バンドによるプロデュース。A面に比べると、ちょっとサウンド的に弱い。ま、仕方ないところか。でも曲そのものはイイ。好きだわ。
<01/19/04> (月)
GREEN NERVEより。
- 平沢 進 『SWITCHED-ON LOTUS』
('03) CD \3,715
・・・いつのまにか出ていた新作。ネット通販のみで店頭販売はないらしい。“他界した9人のカトゥーイに捧げる追悼アルバム”ということで、なぜか相次いで亡くなってしまったタイのオカマ(性同一性障害者)ちゃんたちへ捧げたセルフ・カヴァー(新曲2曲含む)・アルバムなのです。「また焼き直しかよ」と正直思いましたが、『SOLAR RAY』とは違って、こちらは結構楽しめました。「ARCHETYPE
ENGINE」は、ノタノタしたリズムでテクノ感が増してる。追悼盤なのに湿っぽくないな。他、「MERMAID
SONG」「SIAM LIGHTS」など、比較的印象の地味な曲を取り上げて、ソロよりもPに近いテクノなリアレンジ。タイの民謡をテクノ化した「SEH
LE MAO」は、当然現地の言葉で歌っており異色。モンッセ
モンセ モンセ モォンタロントンモォ♪が耳にこびりつく。
<01/20/04> (火)
Amazonのユーズド・ストア(マーケットプレイス)を使用。宮城県の中古CD店、サウンド・ユーというところからでした。以下の3枚は、細野さんの『泰安洋行』のルーツ(=元ネタ)はなんだろう、と思い色々探索して辿り着いた方々。
- LEE DORSEY 『THE DEFINITIVE COLLECTION』
('97) CD \980(+送料\340)
・・・'60年代に活躍した、ニューオーリンズのR&Bシンガー。20曲入りのベスト盤。全曲アラン・トゥーサン作曲で、曲ごとのクレジットがないので詳細は不明ですが、ミーターズがバックを担当してる曲もあるらしい。ディーヴォがカヴァーしていた「Working In The Coal Mine」のオリジナルもこの人。比較して聴いてみると、「サティスファクション」とは違い、あまりキテレツなアレンジはしてなかったことが分かる。「Do-Re-Mi」なんてノベルティっぽい曲もありますが、JBばりの「Ride Your Pony」がベスト・トラック。実際、JBの前座を務めたこともあるらしい。ファンキーなのが多くてカッコイイ。「ポンポン蒸気」っぽい曲もあるぞ。
<01/21/04> (水)
こちらもAmazonのマーケットプレイスを使用したモノ2枚。
- アラン・トゥーサン 『サザン・ナイツ』
('75/'98) CD \800(+送料\340)
・・・で、こちらがそのトゥーサンのアルバム。コテコテのニューオーリンズ・ファンクを期待したものの、ちょっと肩透かし。トゥーサンの声質が、およそ黒人らしからぬ涼しげな感じで驚き。鼻にかかったスウィート・ボイスは、ちょっとギルバート・オサリヴァンを思い出したりして(反論大いに結構)。タイトル曲は、ちょっとオリエンタルなメロディのエキゾ・ポップですが、アルバム全体的に漂う“ニッチ・ポップ”感覚は、聴く前の予想と大違い。これはこれでいいアルバムだと思いますが。
- CARMEN MIRANDA 『ANTHOLOGY』 ('94) CD \800(+送料\340)
・・・'30~'40年代に活躍したブラジル出身の女性歌手。後にハリウッドで大成功したそうな。本盤はタイトル通りのベスト盤で、全20曲入り。細野さんの「CHATTANOOGA CHOO CHOO」は、このカルメン・ミランダのアレンジそのままにカヴァーしたと言ってましたが、確かにオリジナルに忠実。しかしこの人、当時はものすごい人気だったそうですが、妙にコミカルというか、変わった歌が多い。擬声語と言ったらいいのか、“こココここココロ♪”とか“テケテケてけてけテケテケタ♪”とか“パラランチンプンプン♪”とかそんなのばっかり。じんじろげ~♪なんてのを思い出したりして。まぁ“チャタヌガチューチュー♪”てのも相当なもんですけどね。
で、こっちはyahoo!オークションにて落札。競争相手ゼロ。
- 成田 忍 『GERMINATION』 ('94) CD \2,500(+送料\820)
・・・SLAPP HAPPY RECORDSというインディーズ・レーベルからリリースされた6曲入りミニ・アルバム。インディーズとは言え、気合十分な感じは伝わるクオリティーの高さ。この人特有の節回しやギミックの多いアレンジ、独特なメロディー・ラインは『トゥー・ハーフ』あたりから地続きな感じでカッコイイ。ま、「アーバン・ダンス時代と全然変わってないな~」とも思えるわけですが。一応、限定盤らしき噂だったのでヤフオクから買ったんですが、ココからはまだ買えるみたいですね(確証はないです)。
<01/25/04> (日)
NDWやテクノポップ、エレクラ等に強い通販レコ店BABY RECORDSで、昨日オーダーしたブツが早くも到着。送料は2枚で\1,000。
- DENIS & DENIS 『CUVAJ SE!』
('84) LP \3,150
・・・ユーゴスラヴィア(現マケドニア)の男女2人組テクノポップ・ユニット。Marina
Perazicという女性ヴォーカルと、Davor Toljaというシンセ担当(何曲かでは歌ってる)の2人。ヤズーにかなり似たピコピコ・サウンドで、A5「Ti
I Ja」あたりは、歌い方までアリソン・モイエそっくり。ヤズーと違う点と言えば、2人ともそれなりにルックスがイケてるというところか。妙に哀愁メロでグッとくるA3「Dvadeset
I Osam Minuta Do Pet」がお気に入り。それにしても、掘りはじめるとまだまだ色々なエレポ系が出てきますねぇ。
- DENIS & DENIS 『JA SAM LAZLJIVA』
('85) LP \3,150
・・・こちらは2nd。7曲入りで、うち2曲が歌メロをシンセで弾きなおしたインストという、ちょっと手抜きなミニ・アルバム。サウンドはほぼ同傾向。ギターが入ったり、スローでややメローな曲もあったりする。裏ジャケには使用機材が載っていて、Yamaha
DX7、Roland JUNO-106、Roland SH-9、Commodre64(何これ?)、Lin
Drumなどとあります。LinじゃなくてLinnなんですが、まぁいいでしょう。しかしまぁ、内袋がスーパーでもらうビニール袋みたいな材質でビックリ。わしゃわしゃするわ。
で、同じく昨日hmv.co.jpでオーダーしたブツも到着。“クリアランス\990均一セール”というのをやっていたので6枚オーダー。中にはすでに完売してたのもいくつかありましたが。送料は無料。
- ザ・レジデンツ 『ジョージ&ジェームズ』
('84/'99) CD \1,040
・・・タイトル通り、ジョージ・ガーシュウィンとジェームズ・ブラウンの曲をレジデンツ流にカヴァーした“アメリカン・コンポーザー・シリーズ”の第1弾。ガーシュウィンの方は、いまいちぶっ壊れ方が不足気味か。反してJBの方は、“LIVE
AT THE APOLLO”なんて書かれてるように、JBの同名ライヴ・アルバムをそのままやってる様子。うそくさい歓声付き。声はピッチを下げて野太い声になってる。コール&レスポンスもやってます。当然レジデンツ的な歪んだノリ。JBサイドだけで十分。
- ザ・レジデンツ 『13周年記念ショー ライヴ・イン・トーキョー
フィーチャリング・スネイクフィンガー』
('99) CD \1,040
・・・タイトル通り、結成13周年記念(なんなのこの中途半端な年数)のライヴを収録したアルバム。'85年10月、渋谷はパルコ・パート3での来日ライヴ。で、CD化に際してジャケ変え、10曲も追加された豪華版になってます。いやーしかし、おどろおどろしい曲が続く。特に「セモリーナ」とかはスゴイな。聴き慣れた曲もライヴ用にリアレンジ。「復活祭の女」はだいぶアレンジ変えて聞き応えアリ。アルバムの前半はわりと控えめなスネイクフィンガーですが、後半になるほど発狂してきて、かなり恐ろしいプレイが聴ける。ちょっと、とってつけたような歓声みたいなのが気になる部分もありますが。まぁしかし、もう来日なんてしないだろうな。死ぬまでに1回は観ておきたいけどね、生レジデンツ。
- スネイクフィンガー 『グリーナー・ポスチャーズ』
('80) CD \1,040
・・・で、その蛇指さんの2ndソロが本作。ほとんどの曲がレジデンツとの共作なので、サウンドはだいたい聴く前から察しがつく。で、聴いたら。ほら来た。グネグネでヨレヨレで調子っぱずれですよ。曲自体は結構キャッチーなのに、アレンジがそれを許さんという感じで、「なぜこうする」的なバッキングにはクラクラする。特に「Don't
Lie」は壮絶。腰がくだけます。普通にやりゃシングルに出来そうな曲なのに…。エクセレント。
- V.A. 『DJ EMPIRE PRESENTS: A TRIBUTE
TO GIORGIO MORODER』 ('00) CD \1,039
・・・ジョルジオ・モロダーのトリビュート盤。たしか日本盤も出てたはず。首謀者のDJ EMPIREて誰だか知らんし、他にもJam&Spoonぐらいしか知らない。Tom Tom Clubなんかもいるからビックリしたけど、Tom Novyという人のユニットのよう(詐欺やんけ)。ジクジグ「ラヴ・ミサイル」のウエストバム・リミックスなんかも入ってます。ソロ曲だけじゃなく「コール・ミー」や「ホット・スタッフ」、「ネヴァーエンディング・ストーリー」なんかも取り上げてるのがミソ。でもやっぱりイケイケ4つ打ち系が多いな。ディスコっぽいのは結構イケるけどね。
- ベルナール・エスタルディ 『バロンの法則』
('69) CD \1,039
・・・「モンドミュージック2001」で紹介されていたアルバム。“ゲンズブール以上のカリスマ”だそうな。オルガンをメインにしたジャズ・ロックなインスト中心。レア・グルーヴってやつですかいのぉ。よく分かりませんが。個人的には「太陽にほえろ!」みたいだなぁ、とか思いましたが。途中でムーグのキラキラしたシンセが入って、ちょっとぺリキンを思わせるマーチ「王様のよだれ」がなかなかイイ。でも、捉え所のないアルバムだなぁという感じも。
- TOM CANTA VINICIUS 『AO VIVO』
('00) CD \1,039
・・・ジョビンの'90年のライヴ盤で、詩人のヴィニシウス・ヂ・モライス没後10周年のトリビュート・ライヴを収録したもの。教授のCASAに参加していたモレレンバウム夫妻もいます。すごく静謐で穏やかな雰囲気。オトナ~てな感じですわ。ジョビン本人が歌うと、なんとなくシャンソンっぽく聞こえてしまうのは何故かしら。モレレンバウム夫人が歌うとジャズ・ヴォーカルっぽく聞こえるんですが。また、「イパネマの娘」のラストで、細野さんの「北京ダック」のイントロを思わす中華風なメロディーがポロッと出てきて客も笑ってる。これは、ジョビン曰く「“イパネマ”という名前が日本の地名の響きに似ているから」だそうな。日本っぽいと言ってるのに、なぜ中華風?
シノワズリ。
第95回
<01/08/04> (木)
またyahoo!オークションにて落札したブツが2枚到着。出品者は別々です。
- JAMES WARREN 『BURNING QUESTIONS』
('86) LP \1,000(+送料\610)
・・・コーギスのジェームス・ウォーレンのソロ。ニッチでも取り上げられていたアルバムです。全編打ち込みで、「I
Know Something」なんかほとんどエレポ。他の曲も、コーギスの甘ったるい部分を取り除いた感じですごく聴きやすく、メロディー作りの上手さはサスガ。「They
Don't Beliece In Magic」のサビ前の転調なんか、気持ち良すぎて思わず唸ってしまいます。しかし、アンディ・デイヴィスとの共作が3曲もあって、プロデュースもアンディとの共同。それでもコーギス名義じゃないのは何故なのかしら。
- GURU GURU 『DON'T CALL US,(WE CALL YOU)』
('73) LP \2,600(+送料\610)
・・・いまだに公式にCD化されてない、Atlantic時代の通算5枚目。アックス・ゲンリッヒが参加した最後のアルバムでもあります。4枚目『不思議の国のグルグル』や次作『Dance
Of The Flames』に比べるとかなりおとなしめの仕上がり。A1はブルース調で、ちょっとカンにも似た曲があったなと思わせますが、他はマニさんのドラムが出て来ずにアコギのソロとか音数少な目の展開が続き、寂しい。ラストではうがい声でのコーラスが出て来たりと、ちょっと笑わせてくれますが。
<01/09/04> (金)
またまたyahoo!オークションにて落札したブツが2枚到着。出品者は別々です。
- ヴァン・ダイク・パークス 『ソング・サイクル』
('68/'71) LP \1,900(+送料\390)
・・・言わずもがなの名盤。日本盤で、'71年ですからおそらく再発盤(P-8095W)。帯なし。たしか最初に出た日本盤の邦題は、『バン・ダイク・パークスの新しい世界』だったはず。こっちのは『ソング・サイクル』になってます。CDではさんざん聴きましたが(生まれて初めて買った輸入盤CDが『アウトバーン』と本作でした)、「アナログで聴きたい」と以前から思っていたのです。やっぱりデカいジャケを眺めつつ、アナログ盤に針を下ろして聴くという、この味わい方はCDをトレーに乗せるのとはやはり違うものがありますねぃ。
- ディー・テートリッヒェ・ドーリス 『致死量ドーリス』
('86) 2LP \5,000(+送料\610)
・・・これは嬉しい。NDWモノです。やっと入手できました。もともと本国ドイツでは2枚バラ売りにされていて、片方のドイツ盤は持ってるんです。1枚目の方ね。でもそれだと、このアルバムの醍醐味“2枚同時にかけると第3の音楽が聞こえてくる”が出来ないわけじゃないっスか先生。で、やってみましたよ。まぁ、まず1枚1枚ちゃんと聴いてから、とりあえず1枚目の方をCD-Rに焼き、それをCDプレイヤーでかけながら、2枚目の方をレコード・プレイヤーでかけると。曲の頭を合わせるのが面倒だったんですが、一応合わせられましたよ。おほほ。オモロイオモロイ。片方が歌い終わるともう片方が歌い出したり(その時もう片方はちゃんと演奏だけになる)、歌詞がたまに両方同じになったり、片方の歌にもう片方が「オォ」と合いの手を入れたり、やっぱり結構考えて作られてますわ。まぁ元々はフリーミュージックみたいな、はっきり言って“演奏テク関係ナシ”みたいなド下手な歌&演奏なので、フリーっぽいトコは2枚同時にかけても「これ本当に合ってるのか?」てな感じなんですが。曲自体は、ちょっとレジデンツぽい(ペナペナしたギターの音が同じ)ところや、サイケな感じもする。ぜひ“2枚同時にかけたミックスCD”も合わせてのCD化希望。
<01/10/04> (土)
またまたまたyahoo!オークションにて落札したブツが到着。
- MIDGE URE 『MOVE ME』 ('00) CD \800(+送料\200)
・・・現時点での最新ソロ。ゲストがやたら多かった前作とは違って、今回はゲストは少なめ。最初、リズムが打ち込みでちょっと寂しい感じはしましたが、さすがにメロディーは粒が揃ってる。前作のようなケルト色は薄れ、ギターをフィーチャーした曲が目立つ。歌い出しは呟くような感じで始まり、サビになると朗々と歌い上げるような雄大なメロディー・ラインが多い。HR/HM(というか最近のクリムゾンみたいな)色が濃いインスト「Monster」だけはちょっと異色。
<01/11/04> (日)
昨日は土曜日だったのにいきなり休みになっちゃって、ずっと昼寝してたら夜寝付けず。んで、朝まで本読んでました。明るくなってきてやっと寝たら、まぁ当たり前ですが起きたら午後3時。んで、5時ぐらいになってからぶらりとバイクで「HARD OFF北上尾店」へ。風が強くて肌に染みるぜ。特に長い橋の上を走るときはキツイ。とばされそうになるぜ。店内は、以前来たときはレコが乱雑に青いボックスの中に入れられていた(裏ジャケがこっち側向いてたり)んですが、だいぶキレイに整理されてました。
- コミュナーズ 「トゥモロウ」 ('87) 12" \105
・・・ブロンスキ・ビートを脱退後、ジミー・ソマーヴィルが結成したのがコミュナーズ。音楽性はそんなに変わってないようですが。A面は、ハイトーン・ヴォーカルと哀愁メロによるドラマチックなエレポ。シンセとプログラミングでロブ・フィッシャーが参加しています。B面は、別ヴァージョンとかではなくオリジナル3曲を収録。ピアノとヴァイオリンによるクラシカルなインスト(ジミー不参加)もあったりして、間口は広い。でもこのインスト、どうも“フォーク時代のあがた森魚”を思い出してしまうのは何故。
- ティアーズ・フォー・フィアーズ 『シャウト』
('85) LP \105
・・・再結成新作も待ち遠しいTFF。某所で新曲を試聴したら「シーズ・オブ・ラヴ」の二番煎じみたいな感じだったので、ちょっと心配でもありますが。で、本作はカセットでしか持ってなかったので購入。いーねー。やっぱ「シャウト」と「ルール・ザ・ワールド」でしょ。B面は、途中でいきなりライヴ音源が入ってきたりして、とっちらかってますが。「リッスン」も好きです。モミアゲちょとだけ残せ♪
空耳の功罪は大きい。すいませ~ん♪
- スード・エコー 『ラヴ・アン・アドヴェンチャー』
('87) LP \210
・・・昨年、『<改訂版>ラヴ・アン・アドヴェンチャー』にはハマって、よく聴いてました。これは改訂になる前のオリジナル。1曲差し替えてあるだけで、ジャケなども同じですが。で、差し替えられた(改訂版で削除されてしまった)「ドント・ゴー」という曲は、4ビート・ジャズ調で始まるエレポ。別に削除されるようなダメな曲でもないのに。
- TUBEWAY ARMY 『REPLICAS』 ('79) LP \105
・・・ヤタ。UKオリジナル盤だわさ。しかも激安。嬉。こんなんで喜ぶのは僕チンオンリー。何回聴いたかわからんけど、やっぱり名盤です。演奏はかなりモッサリしてますけど。
- BERLIN 「YOU DON'T KNOW」 ('86) 12" \105
・・・先日、VH-1にて再結成したベルリン。A面は、ゆったりと重いビートによる雄大な曲。スネアがデカい。尺八や琴の音が出てくるけど、何の意図があるんだろう。B面は2曲入ってますが、Mike HowlettがプロデュースしたB2「Dancing In Berlin」は真っ当に(チャチい)エレポップ。せわしないアレンジが安っぽくてイイ。
- YELLO 「GOLDRUSH」 ('86) 12" \105
・・・『ワン・セカンド』収録曲。 A面には「Gold
RushⅠ」、B面には「Gold RushⅡ」と、ニューヨークによるライヴだという「She's
Got A Gun」を収録。タイトル曲にはアソシエイツのビリー・マッケンジーがバック・ヴォーカルで参加。チャカチャカしたせわしないアレンジの曲。こう、悪くないんだけど特に印象に残らない、てのがYELLOらしい。しかし、B2のライヴって本当かなぁ。歓声がものすごく嘘臭いんですけど。
- OFF 「LA CASA LATINA」 ('89) 12" \105
・・・スヴェン・ヴァスがヴォーカルをやっていたラテン系ユニットの12インチ。以前にも別のシングルを紹介した記憶があります。今聴いても「(なぜスヴェンがこんなのを)」という風にしか思えないつまらなさ。まぁ一応4つ打ちなんですが、好きになれない傾向の曲ですわ。
- HOLLY JOHNSON 「AMERICANOS (EXTENDED
VERSION)」 ('89) 12" \105
・・・ダメだとは分かっていながらも、つい買ってしまうホリー・ジョンソンのレコ。サウンドは×でも、声は好きなんだよなぁ。これはA面がJustin
Strauss、B面がPWLのPhil HardingとIan Churnow。どっちがA面でもいいような、リミキサーは違うのに音的には大差ない仕上がり。ちょっとラテンぽい、「みんなで陽気に騒ごうぜ」的な能天気なユーロビート的ポップス。ところでIan Churnowて人は、ニッチで有名なScroungerの片割れだったのと同一人物なのでしょうか。
- DORIS NORTON 「TAIRAH」 ('93) 12" \105
・・・裏ジャケが、ニューウェイヴなメイクをした女性がローランドのシンセを操ってるモノクロ写真だったので、「B級テクノポップ系か?」と気になって購入。んで聴いたら、テクノポップではなく、テクノでした。裏ジャケよく見たら、“New
York-1993-”て書いてありました。しかし、音がぶっとくて結構イイんだわ、これが。ちょっとリフがハードコア・テクノしてますが。A面にDream
Mix、B面にUnderground Mixを収録。何がどう違うっていうのかしら。
- ALTERED IMAGES 「BRING ME CLOSER」
('83) 12" \105
・・・実はオルタード・イメージのレコードは初めて買いました。'83年リリースというと、けっこう末期の作品か。ストリングスをフィーチャーした、ディスコ~フィリー・ソウル系の曲で、期待してなかったけど出来はかなりイイ。プロデュースがトニー・ヴィスコンティでした。納得。B面「Surprise Me」は普通のバンド・サウンド。声、作ってるなぁ。
続いて、線路や大通りを越えてすぐのトコにある、「HARD OFF上尾本町店」へ。こっちは、↑の「北上尾店」と比べて、品数はちょっと少ない。ジャンク品は当然安い(アナログ10枚で\500とか)んですが、ジャンクじゃないアナログは高め。\1,280とかが多い。今日はたまたま、ジャンク以外は30%オフ。ヤタ♪
- ジョー・サンプル 『渚にて』 ('79) LP \714
・・・2chで教授の「シェルタリング・スカイ」の元ネタとしてこの人の曲「Melodies of Love」が挙げられることがよくあります(&荒れる)。で、ジョー・サンプルって名前は覚えてたんですが、曲名忘れちゃったんです。「確認のため全部ちゃんと聞きたい」と思ってたんですけど。「2枚買えばどっちかに入ってるかも」と思ったら、どっちにも入ってませんでした。悲。で、聴いてみたんですが、ピアノのフュージョン…というかクロスオーバーなんて死語を使ってしまいそうなジェットストリーム的BGMは個人的には至極退屈。
- ジョー・サンプル 『ヴォイセス・イン・ザ・レイン』
('80) LP \714
・・・こちらも同じような感じですが、サンバ調のA2「燃えるカーニヴァル」は、ゲストによる女性ヴォーカルが入ったりするので結構イイ。でも全体的にはイージー・リスニングという印象で、特に引っ掛かるモンはないです。
- CHRIS DE BURGH 『INTO THE LIGHT』
('86) LP \210
・・・某板で、本作収録の「The Lady In Red」が幸宏氏の「X'Mas Day In The Next Life」に似てるというので確認のため購入。ぅわ、Bメロおんなじやんけ。サウンドも全体的に似てるわ。好きだなぁ、こういう元ネタさがし。他は、一応聴きましたが特筆すべき点のないAORポップス。それにしても、ずいぶん声を張り上げて情熱的に(=暑苦しく)歌う人だ。ルパート・ハインがプロデュースした2作は名作だったが。まぁあれもルパート・ハインがプロデュースしなかったら聴かなかったと思うし、クリスさんにはスマンけどアナタには興味ないんです私。
<01/12/04> (月)
今日で「ヴァージンメガストア新宿店」が閉店。2日にも行きましたが、せっかくの閉店セール最終日だからまた行ってきました。3階はクラシックやジャズ、ラテン系のフロアだったんですが、2階まででエスカレーターはストップ。品数が少なくなってきたからか、クラシックやジャズなども2階で扱ってました。2日に来たとき、「(これどうしようかなぁ…買おうかなぁ…)」と迷って結局買わなかったものがあったので、勇み足で行ったものの見当たらず。後悔。結局、エレクトロニカ系やボサ系など色々購入。
- ズート・ウーマン 『リヴィング・イン・ア・マガジン』
('01) CD \756
・・・ニック・カーショウをヴォーカルに迎えたシングル「Sometimes」が秀逸な出来だった、レ・リズム・ディジタルのジャック・ル・コントが新たに結成したのがこのズート・ウーマンという3人組。80'sリバイバル的サウンドは変わらずですが、最近のニュー・オーダーっぽいメロディー・ラインが目立つ。クラフトワーク「ザ・モデル」のNO的カヴァーもあり。それ以上に顕著なのは、ホール&オーツあたりを思わせるテンションコード多用の曲展開+AORぽさ。案外ジャック君のルーツはこの辺なのかも。特に「ジェシー」は、マイケル・マクドナルドっぽいリフ+ハイトーン・ヴォーカルで、ヒット狙い見え見えの本作一番のポップな曲で超オススメ。
- SOUL CENTER 『SOUL CENTER』 ('01) CD \714
・・・エレクトロニカの名コンピ『Clicks&cuts』で名前を知った、Thomas Brinkmannによる一人ユニット。てっきりエレクトロニカ系の音だろうと思ったら、ソウル系のサンプリングをメインにした4つ打ちテクノ中心。こっちの予想と違ったので期待はずれでしたが、エレクトロな「26
chicky boom」は一聴の価値アリ。また、CD-Extra仕様になっていて、1曲だけPVが入っています。ジャケに写ってるおんぼろオモチャ犬がメインのコマ撮りモノ。なかなか面白い。
- THE BOOKS 『THOUGHT FOR FOOD』
('01) CD \745
・・・元旦のJ-Waveの放送にて、細野さんが大プッシュしていたのが、このTHE BOOKS。その時にかけたのは2ndの方の曲でしたが、これは1st。実はTUJIKO NORIKO嬢もお気に入りなのだそうな。でも20枚近く売れ残ってました(悲)。アコギをメインに弾いた音源を、色々と切り貼りしたりそこに電子音が被さったりと、すごく“今”を感じるフォークトロニカ系の音。サワヤカですなー。録音がすごくイイのも特筆もの。サンプリングで日本語も聞こえる。「All
Bad Ends All」が一番好き。踊れる。
- FUSED 『AUDIO』 ('01) CD \745
・・・どこで見たのか忘れましたが、ジャケに見覚えがあったので購入。最初、「四方さんがAAJの日記で紹介してたんだっけな…ということはエレクラ?」と思って買ったんですが、日記の過去ログ見ても載ってない。いまだ未解明です。で、FUSEDは女1男2の3人組。中身はなんてこたぁない女性ヴォーカルのハウスもの。ラジオ向けの中庸ヒット・ポップて感じです。イケイケ系じゃないので結構聴けますが。あと女性ヴォーカルの声が、懐かしやディー・ライトのミス・キアー(あの人は今?)に結構似てましてこれが。
- TOMAS JIRKU 『ENTROPY』 ('02) CD \777
・・・CLUB MUSICのコーナーにあったCD。どっかで聞いた名前だなーと思い購入。確認したら『Clicks&Cuts2』に参加してて、「FADER」の6号にもインタビューが載ってました。まだ20代前半という若さ。POLEほど重くはない、空間をいかしたちょっとダビーなグリッチ系の音。このテの音はかなり好き。センスいいんだよなぁ。
- THE BLACK DOG WITH BLACK SIFICHI 『UNSAVOURY
PRODUCTS』 ('02) CD \777
・・・ケン一人でもまだ頑張るブラックドッグ。Black
Sifichiというのはパリの詩人らしい。そのSifichiが、ケンによるトラックに載って語るという変則的なアルバム。ウィリアム・バロウズに感化されて制作されたそうです。4つ打ちもあるものの、インダストリアル風のサウンドが多い。正直、同じような語り(ピッチを変えてるのもありますが)がずっと続くと「またかよ」と思う。アルバム中、1曲ぐらいで良かったのでは。これならプラッドの方がいいなぁ。『バイツ』『スパナーズ』からのファンとしては応援したいとこですが。
- SO TAKAHASHI 『NUBUS』 ('99) CD \745
・・・「スタジオボイス」のエレクトロニカ特集で紹介されていたアルバム。この高橋創という人は、ニューヨーク在住のデザイナー兼ミュージシャンであられるそうな。たしかにエレクトロニカ系ですが、たとえばオヴァルっぽいとかそういう感じではなく、もチョっとポップ。2曲目「PMS
2738C」のフワッとしたシンセ音やコード感など、ちょっと教授っぽい。他にもシンセの音色なんかは個人的にはかなり好み。聴きやすくて好きな1枚。
- SARI KAASINEN 『EMO』 ('98) CD \714
・・・フィンランドのトラッド・ポップ・グループ、ヴァルティナの実質的リーダーだったカーシネン姉妹のお姉さんの方、サーリ・カーシネンのソロ。現在はヴァルティナを脱退して別バンドで活動中。そちらはトラッド色が強いようですが、こちらのソロは後期ヴァルティナを思わすポップ色の強いモノ。例の、ブルガリアン・ヴォイス的な混声合唱も堪能できます。ちょっとエイス・オブ・ベイスを思わす打ち込みレゲエテイストの「JO JATTI」と、テンポの速いマイムマイムと言うか、コサックダンス調の、んパんパんパんパ(“パ”は手拍子)♪なリズムの「TAMA
KYLA」がお気に入り。カ~マ~ク~ラ~かまクラクラクラ♪としか聞こえないサビが耳タコです。好きだわー。
- ZE RAMALHO 『A PELEJA DO DIABO COM O
DONO DO CEU』 ('79) CD \745
・・・ブラジル音楽本「ムジカ・ロコムンド2」に載ってたなぁと思い購入。ケッタイなジャケです。このゼー・ハマーリョというルパート・ハインのような風貌のオッサンは、「ムジカ~」に載ってたとは言え、ボサではなくブラジルのロックの人のようです。サンバは出てきますが、ストリングスをフィーチャーしたメロウな歌モノや、泣きのギターがフロイドばりの「Jardim Das Acacias」など曲調は様々。
- V.A. 『DITES 33! VOL.1』 ('99) CD \903
・・・ピエール・バルーのサラヴァ・レーベルが'72年に制作した映画をCD化したもの。映像自体は紛失してしまったらしく、音だけしか残ってないというのが悲しい。ピエール・バルー&ドミニク・バルー他、ジャック・イジュラン、ナナ・ヴァスコンセロスなどが出演。実際ちゃんとした曲は少なく半分以上がシャベリなので、当然ナニ言ってんだか分からないのでキツイ。まぁモンドと解釈すりゃOKか。
- V.A. 『70 ANOS DE MUSICA BRASILEILA
- VOL.1』 ('02) CD \745
・・・古くは'52年の曲から、'60年代後半~'70年代初期の曲を中心に選曲された、Warnerのサンバ系コンピ。ほとんど古い曲なので、SP盤のような音質。あのコかわい~やカンカンむぅすめー♪てな感じの音です。でもこういうの、好きです。味があります。知ってる名前は、26歳で死んでしまったというNoel Rosa(ノエル・ホーザ)ぐらい。Marelene com Raul e seu Conjunto「Mora Na Filosofia」の、やたら力強いメロディーラインにはかなり惹かれる。やっぱ血が騒ぐ音楽なんだわ、サンバって。
- V.A. 『SUPERCLASSE PRESENTS~BRAZIL
60'S 70'S VOL.1』 ('98) CD \903
・・・ジャケの下の方には“Bossa nova Brazilian
beat Samba funk”などと書いてあるブラジル音楽コンピ。Dave GrusinやSergio Mendes Trioなんかも入ってて、全体的にはジャズっぽいインスト中心。でもサンバ、ボサもちゃんとあります。Osmar Milito「Un Sabor Latino」とPassaporte「Vem ca, Minima」の2曲はほとんどソフト・ロック。オッサレ~。
- V.A. 『BRASIL 2MIL 1.THE SOUL OF BASS-O-NOVA』
('99) CD \745
・・・Ziriguiboom DiscosとCrammed Discs編纂によるボサ・コンピ。ボサとは言え、打ち込み多用でいわゆるメロウなグルーヴ系の曲がほとんどで、'90年代後半録音の曲が大半。メンツはなかなか豪華。Arto LindsayやVinicius Cantuariaなどの他、Lenineなんかも入っててオトク。Joan Gilbertoの娘だというBebel Gilbertoもイイ。あと素性がまったく分からない女性ヴォーカルなんですが、rec.aの「Outro Lado」はかな~り気持ち良いゆる~いノリで本作中一番好き。なかなか良質なコンピです。