
(台東中央社)政府系研究機関、国家中山科学研究院(中科院)は18日夜、台湾東部の海域に向け、ミサイルを試験発射した。26日まで断続的に試験を行うとしている。
中科院は、南部・屏東県の九鵬基地から東部・台東県の東方沖と北東沖に向けて射撃を行うと発表。弾道の頂点高度は「無限」とし、周辺海域の広い範囲に危険区域が設定された。
中科院の元職員は、地対地巡航ミサイルの雄昇ではないかとの見方を示した。
同日夜8時40分ごろには、九鵬基地と台東県成功鎮の沿岸部から離島の蘭嶼と緑島の間に向けて目標とミサイルがそれぞれ発射された。
軍関係者によると、中国による台湾周辺での軍事演習後、台湾東部の海域には中国軍のミサイル駆逐艦3隻と情報収集船1隻がとどまっていたという。だが、この日はミサイル駆逐艦1隻だけが残り、危険区域に近い緑島の北東約33カイリ(約61キロ)地点を航行したと話した。