【QUICK Money World】QUICKが公表した新型コロナウイルスの「動的予測」(8月18日18時時点)によると、東京都の感染者数は減少ペースが鈍化している。お盆休みの移動と休み明けの検査増などで第3週(14~20日)に感染者数が再び増える可能性が残っていた。7日移動平均で見ると感染第7波は8月第1週(1~6日)がピークだったようだ。日付ベースでは8月3日とみている。「減少加速」から4日続けて「減少鈍化」の段階に入っている。
民間の研究チーム「CATs」が予測した。18日の東京都の感染者数は2万7453人で、1週間前より3794人減少した。感染者が前週を下回るのは3日連続。第7波の実質的なピークは8月3日の3万8940人だったとみている。18日の重症者は33人と前日から2人減った。過去のデータでは感染者数より17日程度、遅れて推移している。13日に43人まで増えてからは減少が続いており、第7波のピークは過去に比べ前倒しになる可能性が出てきた。
■夜の人出に下げ止まりの兆し
感染ペースに影響する東京都心の人流のデータによると、夜の人出には下げ止まりの兆しもみられる。JR東日本の改札データ(8月15日)によると、新宿駅や渋谷駅など主要22駅の夜10時台の入場者数はコロナ禍のピークの39%と第6波の底(32%台)からの戻り局面にあたる2月14日以来の水準に沈んだ。感染拡大で会食などを自粛する動きが広がり感染減少の一因となっている可能性があるものの、大底を前に低下ペースは鈍りそうだ。
動的予測とは感染者数の推移や過去の感染データなどに人出の増減やSNSで発信されるキーワードで国民の行動を予測して作成する。最新のデータを取り込むことで日々変化していく。
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