うわべだけの「正しさ」に、NO!マイノリティをただ出せばOKではない。

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近年、欧米では、LGBTQIAの人々や、マイノリティの登場人物が映画やドラマに積極的に登場している。それは、良いことだ。しかし、そのようなマイノリティ属性を持つ登場人、悪役や、殺される役ではいけない。

ただ「出せばいい」訳でない。

Netflixドラマ「バイオハザード」は、人種比も多様で、ヴィーガンの方々などのイノリティ属性を持つキャラクターも多くおり、登場人物は多様性に配慮している。しかし、ウェスカーという黒人男性が敵役ではおかしいだろう。そのようなイノリティ属性を持つ人々が、悪役なのは「ポリティカル・コレクトネス」(政治的正しさ)において正しくない。

なぜなら社会から虐げられ、不当に扱われた方々、それが私を含むマイノリティである。そのようなイノリティ属性を持つ人々を悪役にするのは、偏見を生みかねないからである。「ザ・ボーイズ」というドラマでも、ターマイトという、同性愛者のスーパーヒーロー(しかし、この作品でのヒーローは悪役である)の、ゲイセックスを茶化したパロディを展開。男性パートナーの下半身はグチャグチャにされるという、ショッキングなシーンが登場する。

多様性に配慮し、マイノリティの方々を登場させれば、「正しさ」に、配慮したと勘違いする、映画・ドラマ業界関係者は多い。これは危険である。「正しさ」が足りていない。そのような人々があ殺されたり、暴力があってはならない。性的イラストが性的搾取であるように、暴力シーンも間接的人権侵害である。そして、その間接的暴力を向けられるのが、マイノリティの方々では、少数民族や、同性愛者の方々を弾圧する、中国と変わらないのである。

多様性や、正しさを重んじる人々は、性的シーンと同じように、暴力にも反対しなければいけない。そして、マイノリティの方々をフィクションでも、酷い目に合わせたり、悪役にしてはいけない。正しさが損なわれてしまう。うわべだけの「配慮」は、差別と変わらない。

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荒川誠

名前 : 荒川誠
生年月日 : 1993年 01月 08日
職業 : 専門職
現住所 : アラバマ州 シカゴ
出身地 : 東京都 墨田区
自己紹介 :荒川 誠(あらかわ まこと)。フランス人の父と日本人の母を持つ国際派ブロガー。パリ、東京、ニューヨークを転々とし、現在はイリノイ州シカゴを拠点に活動。トランスジェンダーで、人権主義、差別反対。ツイッターのフォローリクエストは受け付けない。また、他とは無関係である。私の無関係は、成りすましだ。

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