【QUICK Money World】QUICKが公表した新型コロナウイルスの「動的予測」(8月17日18時時点)によると、東京都の感染者数は減少ペースが鈍化している。お盆休みの移動と休み明けの検査増などで第3週(14~20日)に感染者数が再び増える可能性が残っていた。7日移動平均で見ると感染第7波は8月第1週(1~6日)がピークだったようだ。日付ベースでは8月3日とみている。「減少加速」から「減少鈍化」が3日続いている。
民間の研究チーム「CATs」が予測した。17日の東京都の感染者数は2万9416人で、1週間前より4827人減少した。感染者が前週を下回るのは2日連続。15日に前週比の感染者数が5200人あまり増加したが、以降は再び減少しており減少基調に変化はない。第7波の実質的なピークは8月3日の3万8940人だったとみている。
■重症者のピーク前倒しも
17日の重症者は35人と前日から1人減った。過去のデータでは感染者数より17日程度、遅れて推移している。7月下旬から増加基調を辿り8月13日に43人と第7波に入ってから最多となった後は、4日連続で減少した。減少基調が続くかどうかはなお見極めが必要だが、過去に比べピークが前倒しになった可能性がある。
東京都は16日、千葉県と同県野田市がインターネット上で陽性登録を受け付けた新型コロナ感染者が都の新規感染者数として計上されていたと発表した。17日からは「都外検体・他県センターを除いた新規陽性者数」の発表を始めたが、過去の連続性などを考慮し都が発表する「新規陽性者総数」から引き続きチャートを描画する。
動的予測とは感染者数の推移や過去の感染データなどに人出の増減やSNSで発信されるキーワードで国民の行動を予測して作成する。最新のデータを取り込むことで日々変化していく。
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