• カテゴリ: ビデオ・写真復元/修復
なぜ写真がぼやけているのかわからない、使いたい画像がぼやけていて気になる、写真を鮮やかに修復したい、そんな事もありますよね。本記事ではそんおようなお悩みを解消できるように、画像がぼやける原因やそこから鮮明に作り変えるための方法について解説していきます。
解像度の低さは画像がぼやける主要因です。
画像は点を集合して表現されています。この点は画素またはピクセル、ドットと呼ばれており、この画素の密度を示す数値が解像度となっています。そしてその単位がdpi(dots per inch)で、1インチにどれだけの画素が含まれているのかを表します。このdpiが高ければ高いほど面積対して画素数が多く、細やかなところまで表現できることになります。
つまりぼやけているのは解像度が低いからなのです。ではなぜそうなるのでしょうか。考えられることの一つに、世界共通の写真データ保存形式であるJPGEが編集するごとに画像が劣化していくという欠点を持っていることがあります。
JPGには不可逆圧縮技術が利用されていて、これによってデータを圧縮して容量を小さくする代わりに一部のデータが破棄してしまうのです。8×8ドットを一つのブロックとして近い色に置き換えていくのでdpiの数値は低くなっていき、上書きで保存などをかなりの回数で繰り返していくと色が均一化されていきモザイクみたいになってしまいます。
また、データを長期間放置して劣化した、もともとの画像のサイズが小さい為大きくすると粗が目立つなどあります。
解像度が低い設定なわけでないのにカメラで撮った写真がぼやけるようになった、レンズは濡れたり汚れたりしていないのに治らない。そんなことになればソフトウェアの問題を疑ったほうがいいかもしれません。
OSやソフトウェアは新製品を出したりアップデートをして機能を向上させていきますが、これによって不具合が出る可能性が出ることがあります。このような場合は大抵は自然と修正されていきますのであまり問題は有りません。
これ以外でソフトウェアに不備が出ていると原因を探るのが少し大変ですが、問題を解消するのによほどのことがなければお金はかかりませんし少し手間がかかるだけなので安心してください。
対策としては
などがあります。これらを行えばたいていのソフトウェアの不具合は解消されるはずですが、そうでなかった場合はハードウェアに問題がある可能性が出てきます。ハードウェアは素人が手を出すには難しいので専門の方を頼るほかありません。
また、ソフトウェアに出た問題は上記の対策でおおよそ解消できますが、不具合によって破損された写真データは破損したままになってしまいます。
何処かぼんやりしているような写真や画像でもできればちゃんときれいに使えるようにしたい、そんなときのためにここでは簡単にPhotoshopを使った方法を解説していきたいと思います。
ぼやけた画像を鮮明にしたいと言っても実は簡単なことでは有りません。画質を保ったまま画像を拡大することはずっと不可能と言われてきました。それというのも面積の拡大に伴ってdpiはどうしても下がってしまうし、その分を補完する方法がなかったからです。
しかしそんな事情も少し変わってきました。Photoshopに追加された新しい機能が「スーパー解像度」を使えば解像度を拡大できるようになったのです。機能はRAW、JPEG、TIFFなどの画像を、画質を維持したまま縦横それぞれを2倍面積で4倍にまで拡大できます。
それではそのスーパー解像度を使う方法ですが、やり方は簡単です。
対象の画像を「Camera Rawで開く」→右クリックで「強化」を押す→「スーパー解像度」にチェックを入れる→強化ボタンを押す
手順1.「Adobe Bridge」を起動する
手順2.画像ファイルを選択し「Camera Rawで開く」を選択する
引用元:PHOTOGRAFAN「Photoshopで画像を綺麗に拡大するスーパー解像度の使い方と実例」
手順3.画像を右クリックし、「強化」を選択する
引用元:PHOTOGRAFAN「Photoshopで画像を綺麗に拡大するスーパー解像度の使い方と実例」
手順4.「スーパー解像度」にチェックを入れ、「強化」を選択すると完了する
引用元:PHOTOGRAFAN「Photoshopで画像を綺麗に拡大するスーパー解像度の使い方と実例」
たったこれだけのことでスーパー解像度でDNGファイルが作成されるので、元の画像と見比べてみましょう。ちなみにこの「スーパー解像度」は一度しか行うことができませんのでそこだけご注意ください。
もう一つは画像を高画質ぽくする方法です。画像編集ソフトを開いたら修正したい画像を選択→画面最上部の「イメージ」→「画像解像度」→小さいメニューで「解像度」を上げる。→「再サンプル」にチェック→「ディテールの保持(拡大)」を選択→「ノイズの軽減」を調整。
「再サンプル」はPhotoshopが必要なピクセルを追加してくれる機能です。基本的にはそれだけではぼやけて鮮明な画質にはなるわけでは有りませんが、画像を修正するのに役立ちます。
以上が終われば画面最上部の「フィルター」 → 「シャープ」 → 「スマートシャープ」を選択。
以上の工程である程度は鮮やかになると思います。まだまだぼやけているという方はシャープの手順を繰り返せばある程度まではくっきりしていくはずです。直接シャープをかけるのに抵抗感がある方はレイヤーを追加してください。
困ったことにソフトウェアの不具合などの論理障害で画像が破損してしまうことはままあります。ですがこのような場合は破損した写真を元に取り戻すことも可能でしょうか。ここで私がおすすめさせていただくのは「Repairit(リペアリット)」です。
Repairitは動画や画像の修復ソフトですが、JPEG、JPG、CR3、CR2、NEF、NRW、RAF、DNG、ARW、GPRなど大抵のカメラに使われているファイル形式に対応していますのでデータの形式をあまり心配しなくて済みます。どのような形で起きた破損であっても修復が可能ですのでぜひお試しください。
WindowsでRepairitソフトを起動します。サイドバーから「写真修復」をクリックして、画面真ん中にある「追加」をクリックしたら、破損した画像ファイルを読み込みます。
右下にある「修復」をクリックすると、画像修復が開始されます。修復完成できましたら、メッセージがポップアップされ提示します。
画像がひどく破損していて、ご期待に応えられない場合、または写真の修復プロセスが失敗した場合は、高度修復モードを選択して再度修復してください。「高度修復モード」を実行するには、サンプル画像を追加する必要があります。サンプル画像は破損した画像と同じデバイスで撮影し、同じ形式である必要があることに注意してください。
「保存」ボタンをクリックすると、修復できた画像ファイルを保存できます。複数の画像を選択し、「すべて保存」ボタンをクリックしたら一括保存されます。
ご注意:動画を元保存場所に保存しないでください。(上書き保存を避けます。)
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内野 博
編集長