新型コロナウイルス感染拡大のため延期していた俳優・千葉真一さん(昨年8月19日死去)のしのぶ会が17日、都内で開催された。喪主は長女で女優の真瀬樹里が務めた。
千葉さんが亡くなってから、初めての公の場になる真瀬は、会が始まる前に、報道陣の囲み取材に応じた。「なんとか1年以内にと思っていました。たくさんの方から、『千葉さんにあいさつがしたい』とお問い合わせをいただいていました。一周忌に合わせて、会を開催できて良かったです。父は人間が大好きで、『1年も待ったぞ!』と言っているのではないでしょうか。ご時世柄、わいわいとできないが、父も仲間と会えて喜んでいると思います」と目に涙をためた。
TBS系ドラマ「キイハンター」(1968年)で千葉さんと共演した、俳優の谷隼人は、参列前に取材に応じ、「直接、アクションについて指導してもらったことはないが、誰が見ても、日本一のアクションスターでした。共演した時、ジープから飛び降りたことは忘れられません。お互いに、高倉健さんが大好きで、どれだけ親しいかを自慢し合っていました」と懐かしんだ。その上で「キイハンターの続編をやりたいと言っていた。向こうの世界で、先輩方と良い映画を作って欲しい」としのんだ。
千葉さんの代表作の1つ映画「戦国自衛隊」(1979年)で共演した、歌手の錦野旦も参列前に取材に応じ「1975年の『ザ★ゴリラ7』で共演したのが最初の出会いでした。『戦国自衛隊』では、初めてアクション監督という言葉を聞いた。ものすごくキャストさんを大切にしていた。『大丈夫か? けがはないか?』と気にかけてくれた。ヘリコプターから銃を放っている千葉さんの姿が忘れられないです。日本のトム・クルーズですね。スターから見ても、千葉さんは本当のアクションスターでした」と話した。