実在VTuberとの類似で物議醸した映画「極道系Vチューバー達磨」の先行上映会が開催決定【追記あり】

2021年公開予定当初は、VTuber“懲役太郎”さんが「パクリだー！」と反応したことで物議を醸していました。

2022年8月・9月に先行上映会が開催決定【2022年8月12日11時10分追記】

　2022年8月28日と2022年9月23日に、2021年の公開予定当初に主人公と実在YouTuber（VTuber）との類似で物議を醸した、映画「極道系Vチューバー達磨」の先行上映会が開催されることが決定しました（※）。8月28日には同作単独、9月23日には監督・キャスト過去作「みぽりん」「コケシ・セレナーデ」と併映で上映します。

※加筆当初は「上映」と記載していましたが、正しくは「先行上映会」でした

　「極道系Vチューバー達磨」は、北海道夕張市で開催される「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2022」の「ゆうばりチョイス部門」に選出され、2022年7月28日から2022年8月1日にHuluでオンライン上映されていました。

　公式サイトには同映画祭への選出に際して、「大変貴重な再起のチャンスを与えてくださった映画祭様、これまで支え続けてくださった皆様への感謝を忘れず、ここから作品を届けていけるよう全力で精進いたします」とのコメントが寄せられています。

　なお、2022年8月28日と2022年9月23日に開催される、先行上映会の詳細については公式Twitterアカウントを確認してください。

映画「極道系Vチューバー達磨」映画祭での上映を急きょ中止に　実在VTuberとの類似で物議【2021年09月18日17時11分記事公開時】

※「極道系Vチューバー達磨」は当初は2021年10月10日の上映予定でしたが、当時主人公が劇中で演じるVTuberが実在するVTuberの懲役太郎さんに酷似していると問題視されたことを受け、監督の松本大樹さんがTwitterで上映中止を発表、謝罪する事態にまで発展していました。詳細は以下をご覧ください

　2021年10月10日に上映が予定されていた、映画「極道系Vチューバー達磨」について、監督の松本大樹さんがTwitterで「上映を中止することと致しました」と発表、謝罪しました。

松本監督のTwitterより

　「極道系Vチューバー達磨」は、長年刑務所にいたヤクザがバーチャルYouTuber（VTuber）としてデビューするという内容の映画。しかし、主人公が劇中で演じるVTuberのデザインや設定が、実在するVTuberの懲役太郎（@choueki_tarou）さんに酷似しているとして一部で物議を醸す形に。懲役太郎さん本人もTwitterで「パクリだー！」「全く知らなかったので驚きました」などと反応していました。

　同作は当初、2021年10月10日に高円寺シアターバッカスで行われる「海道力也映画祭」の中で上映される予定でしたが、一連の炎上を受けて急きょ上映が中止に。松本監督は謝罪ツイートの中で、映画のストーリーについては懲役太郎さんがモデルではないとしつつも、本編に登場するVTuberのあいさつやアバターの服装など、事前に相談することなく「懲役太郎さんを参考としてしまっていた」と説明。懲役太郎さんには既に謝罪済みとのことでしたが、懲役太郎さんとの間で、映画の今後の処遇について相談できていない状況であるとし、シアターバッカスでの上映については中止を決めたとしています。

　懲役太郎さんは、“前科3犯で服役中の受刑者VTuber”という設定で2018年から活動を開始。日本の著作権法では、キャラクターのアイデア自体は著作権で保護されませんが、今回のケースでは劇中のVTuberの設定が懲役太郎さんにかなり似ていたのに加え、松本監督自身が「懲役太郎さんの大ファン」「キャラクターや掛け声などを参考させて頂きました」とツイートしていたことから、批判的な意見が多く上がっていました。