出場校が選ばれた後、注目されるのは初戦の対戦カードだ。今大会は23日にリモートで組み合わせ抽選会で実施され、32校の顔合わせが決まる。

【記事】新庄、初戦は上田西(長野) 下関国際は高崎健康福祉大高崎(群馬) センバツ組み合わせ 鳥取城北は三島南(静岡)

 広島勢は第2回大会の1925年から2019年まで延べ77校が初戦に臨み、通算勝敗は引き分け再試合を含めて41勝36敗1分け。初戦突破率は5割3分2厘と高いが、戦前から戦後にかけて11連敗し、30年近くも白星なしという低迷期も経験している。

 都道府県別で最も対戦が多いのは兵庫と香川の8試合。甲子園の地元兵庫には80年代まで5戦全敗と苦手にしていたが、91年に瀬戸内が神戸弘陵から初勝利を挙げると、広陵も三田学園を引き分け再試合の末に撃破。広陵は一気に頂点まで駆け上がった。

 新庄は初出場した14年に東海大三(長野)に6―0で快勝。夏の甲子園も含めて初戦は3戦全勝と必ず校歌を響かせている。

 山口勢の初戦は通算58試合で22勝36敗と壁は高い。それでも全国最多タイの11度の優勝を誇る大阪と3勝4敗と互角に渡り合い、6度優勝の神奈川には5勝1敗で圧倒。強豪を相手に輝きを放っている。下関国際は初陣で惜敗した18年の雪辱に加え、下関勢では42年ぶりとなる春1勝の期待も懸かる。

 鳥取勢の初戦は静岡に3勝1敗と相性の良さが目立つ。白星は08年の八頭が最後。鳥取城北は選抜初勝利に挑む。(加納優)

【データ】選抜データ(1)初戦の成績表

<広島勢が選抜初戦で対戦が多い都道府県と勝敗>

都道府県 試合 通算勝敗    勝 率

(1)兵 庫 8  2勝5敗1分 .286

(1)香 川 8  5勝3敗   .625

(3)東 京 7  3勝4敗   .429

(3)愛 知 7  3勝4敗   .429

(5)北海道 6  5勝1敗   .833

 通 算 78  41勝36敗1分 .532

※引き分け再試合を含む

<山口勢が選抜初戦で対戦が多い都道府県と勝敗>

都道府県 試合 通算勝敗    勝 率

(1)大 阪 7  3勝4敗   .429

(2)神奈川 6  5勝1敗   .833

(2)愛 知 6  2勝4敗   .333

(4)兵 庫 4  1勝3敗   .250

 通 算 58  22勝36敗   .379

<鳥取勢が選抜初戦で対戦が多い都道府県と勝敗>

都道府県 試合 通算勝敗    勝 率

(1)静 岡 4  3勝1敗   .750

(2)岐 阜 2  1勝1敗   .500

(3)兵 庫 2  0勝2敗   .000

(3)香 川 2  0勝2敗   .000

 通 算 27  11勝16敗   .407

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