1964年に準優勝した尾道商。選抜では勝率6割6分7厘を誇る

 「春」に強い都道府県はどこか―。出場回数に偏りが出る選抜大会では、通算勝利数ではなく勝率で探るのが妥当だろう。1位は愛知の6割9厘で、大阪が5割9分9厘、高知が5割9分6厘、岐阜が5割9分5厘で続く。中国勢は8位広島の5割5分6厘が最高で、他の4県は5割を割り込んでいる。

 全国10地区別で見ると、四国が5割6分でトップ。2~5位の東海、関東、近畿、東京は5割を上回り、中国は4割5分4厘で6位となっている。一方、下位には北海道、東北、北信越と寒冷地域が並び、冬場の練習環境の影響もうかがえる。

 ▽広島の学校別に見ると…

 広島の学校別では、3回の優勝を誇る広陵が6割4分4厘と「サクラの広陵」の本領を発揮。1度の出場で4強入りした高陽東(7割5分)、1976年に初出場優勝を飾った崇徳(7割1分4厘)、準優勝2回の尾道商(6割6分7厘)も高い数字をマークする。