5日に死去した三宅一生さんと公私ともに親しかったクリエイティブディレクターの小池一子さん(86)が、朝日新聞の取材に思い出を語った。
三宅一生さんと初めて会ったのは、1962年のことです。師事してきたグラフィックデザイナーの田中一光さんと、駆け出しの編集者だった私で、「印刷インキ工業会」のPR誌をつくる仕事がありました。これからの日本のデザインを変える大型新人を紹介するというテーマを立て、私はファッションの分野で誰かいい人がいないか、探すことになりました。
当時、見る目があるファッションモデルの人たちがいましてね、聞いてみたんです。そうしたら「多摩美の学生の三宅一生さんという人が、すごいみたいよ」と教えてくれたのです。
初めて一生さんを見たときは…
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