【QUICK Money World】QUICKが公表した新型コロナウイルスの「動的予測」(8月15日18時時点)によると、東京都の感染者数は減少が鈍化している。7日移動平均で見ると8月第1週(1~6日)がピークだったようだ。日付ベースでは8月3日とみており、感染第7波は「減少加速」の段階に入っていたが、「減少鈍化」段階となった。お盆休みの移動と休み明けの検査増などで第3週(14~20日)に感染者数が再び増える可能性が残っていた。
民間の研究チーム「CATs」が予測した。15日の東京都の感染者数は2万3135人で、1週間前より5251人増加した。感染者が前週を上回るのは10日ぶりだ。第7波の実質的なピークは8月3日の3万8940人だったとみている。一方、15日の重傷者は38人と前日から4人減った。過去のデータでは感染者数より17日程度、遅れて推移しており13日の43人が第7波のピークとなるかどうかは見極めが必要だ。
■病床使用率は上昇続く
病床使用率は59.8%。7月27日に50%を超えてからもじり高基調が続く。入院治療を受けているのは重症化リスクの高い高齢者が中心で、その他の若者などは宿泊や自宅療養となっている。第6波のピークは新規感染者数のピークからおおむね2週間後となっており、近いうちに低下に転じるかどうか注目される。
動的予測とは感染者数の推移や過去の感染データなどに人出の増減やSNSで発信されるキーワードで国民の行動を予測して作成する。最新のデータを取り込むことで日々変化していく。
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