高松商、約半世紀ぶりの夏8強―。第104回全国高校野球選手権大会第10日は15日、兵庫県西宮市の甲子園球場で3回戦4試合が行われ、県代表で3大会連続22度目出場の高松商は、6年ぶり8度目出場の九州国際大付(福岡)に2-1で勝ち、夏の甲子園で52年ぶりとなるベスト8入りを決めた。
県と高松市は15日、新たに10歳未満から90歳以上の男女1040人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。前週の同じ曜日の感染者(891人)と比べて149人多い。前週を上回るのは10日連続。休日明けの月曜発表分としては初めて千人を超えた。また県は、感染していた70代男性1人と90歳以上の女性3人の計4人が亡くなったほか、11日発表の感染者2人と14日の1人を二重計上していたと公表。県内の累計の感染者数は9万1690人、死者は196人となった。
丸亀市子ども会育成連絡協議会(有森敏行会長)は、丸亀藩京極家とゆかりのある北海道京極町との交歓研修会を開いた。同町から児童8人を迎え、同市の児童と一緒に交流を深めながら、国の伝統的工芸品の丸亀うちわの製作やうどん打ちを体験。丸亀城や6代藩主の京極高朗の墓所がある玄要寺(同市南条町)境内などを散策して古里のルーツも探った。
京極町の名称は1897(明治30)年に旧丸亀藩主の京極高徳の命で京極農場が開かれたことに由来。両市町は2016年に親子都市(友好都市)の協定を結び、児童を相互派遣する交流事業を行っている。
新型コロナウイルスの影響で20年は中止、昨年はオンラインでの交流にとどまり、対面での研修会は3年ぶり。京極町側は4、5年生8人、丸亀市側は5、6年生8人と丸亀ジュニアリーダークラブの中高生4人が参加して8、9の両日に行われた。
丸亀うちわの製作は、琴平町の染物店「染匠 吉野屋」で体験。うちわ職人に手ほどきを受けながら、竹製のうちわの骨組みにはけでのりを塗り、和紙を貼り付ける「貼り」や、鎌を当ててうちわの形に仕上げる「たたき」、うちわの周囲に細長い和紙を貼り付ける「へり巻き」といった工程に挑戦した。
無縁仏を弔うお盆の風習で、小豆島に古くから伝わる伝統行事「川めし」が14日早朝、小豆島町神懸通の別当川の河原で行われた。地元住民らがかまどで炊いた五目飯を柿の葉に盛り付けて石の上に供え、静かに手を合わせた。
川めしは生前の悪行の報いによって飢えや渇きに苦しむ餓鬼(がき)に食べ物を与えて弔う「施餓鬼(せがき)」の一つ。「餓鬼めし」とも呼ばれ、1976年に町の無形民俗文化財に指定されている。
この日は午前5時ごろから、立江橋近くの河原に7家族合わせて約30人が集まった。家族ごとに辺りの石で築いたかまどに釜を置き、油揚げやゴボウ、ニンジン、コンニャクなどの具材の入った五目飯を炊いた。30分ほどで出来上がると、12枚の柿の葉に丁寧に盛り付けて石の上に並べて合掌し、無縁仏を供養した。
この五目飯を食べると、仏の恩恵で夏バテを防げるとされている。供養の後で各家族は河原にブルーシートなどを広げ、語らいながら味わった。
坂出市の有福市長は、人工知能(AI)研究の第一人者で同市出身の松尾豊東大大学院教授とオンラインで意見交換会を行い、今後のまちづくりや行政課題への対応などについてアドバイスを求めた。
意見交換会は、市からの呼びかけで実現。7月13日に、市役所にいる市長や職員と、松尾教授の東京の自宅をオンラインでつなぎ、約1時間にわたり協議した。
市長は、坂出は番の州工業地帯など働く場所がある上、四国で4番目に乗降客が多いJR坂出駅があるなど交通の便がいい街でありながら、人口減少に悩んでいることを説明。今後、図書館を核とした「坂出駅前複合施設」の整備などに取り組み、高校生や子育て世代に魅力を感じてもらえるまちづくり推進したいと意欲を語った。
松尾教授は、市内に高校が四つあることを踏まえ、「駅前複合施設にAIや、デジタル技術で日常生活や産業を変革させるデジタルトランスフォーメーション(DX)を学べる場を設ければ需要が見込め、他市町の施設と差別化できるのでは」などとアドバイスした。
真夏の県都に熱気、感動の渦―。3年ぶりに開かれた「第55回さぬき高松まつり」(高松市、高松まつり振興会主催、四国新聞社、西日本放送など協賛)は14日、中央通りで総おどりを行うなどし、閉幕した。総おどりは台風の影響で3年前は中止となったため、2018年以来の開催。新型コロナウイルス下での催しに感謝する踊り手、観客らが4年分の思いをたぎらせ、夏の宴(うたげ)のフィナーレを熱気と感動の渦に包み込んだ。
総おどりのテーマは今年も「喜舞笑舞(きまいわらいまい)」。高松まつりのテーマ曲に合わせて踊る一元放送連14連、オリジナル曲で舞う自由連4連の計約1100人が参加した。参加連や踊り手は、コロナの影響で前回18年の3分の1程度と少ないものの、感染対策を講じた上で元気よく踊った。
一元放送連は、各連との距離を空けるなど注意しながら中央通りを踊り歩くなどし、自由連は市役所南側に設けられた「おどりスポット」と市中央公園の中央ステージで、思い思いのパフォーマンスを披露。県都をお祭りムード一色に染め上げ、沿道に詰めかけた約4万人(主催者調べ)から拍手を浴びた。
中央ステージでは、原口あきまささんの物まねライブ、シンガー・ソングライターSaigenjiさんのステージなども繰り広げられた。
コロナの影響で19年以来の開催となった高松まつりは総おどりで全日程を終了。コロナの感染防止・熱中症対策を徹底して行い、3日間の人出は計約26万人(同)だった。
12日開幕した「第55回さぬき高松まつり」。会場の高松市中央公園ではオープニングセレモニーの後、恒例のゆかたグランプリや人気のお笑い芸人によるステージ、音楽ライブなど多彩なイベントが繰り広げられ、家族連れらが3年ぶりに夏の風物詩を楽しんだ。
市中央公園の中央ステージでは、恒例の「ゆかたグランプリ2022」があり、涼しげな浴衣に身を包んだ男女10人が着こなしを競った。
3年ぶりに同公園で行われた最終審査には、予選を通過した男性1人、女性9人が出場。アサガオやヒマワリ、金魚などをあしらったあでやかな浴衣姿を披露し、浴衣への思いやコーディネートのポイント、帯結びの工夫などを積極的にアピールした。
審査の結果、関西外国語大3年の秋元美裕さん(20)=東かがわ市三本松=がグランプリに輝いた。秋元さんは9月からオーストラリアに留学する予定で、「着付けをマスターし、オーストラリアでも浴衣を着て日本の魅力や歴史を伝えたい」と喜びを語った。
ゆかたグランプリのその他の受賞者は次の通り。(敬称略)
【準グランプリ】宮崎萌生(高松市)高橋咲良(同)【審査員特別賞】早川黎(高松市)篠原康介(さぬき市)
香川県と高松市は14日、新たに10歳未満から90歳以上の男女1781人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。前週の同じ曜日の感染者(1697人)と比べて84人多い。前週を上回るのは9日連続。県内の累計の感染者数は9万653人。
戦没者を慰霊し恒久平和を願う「万灯(まんとう)みたままつり」が13日、善通寺市文京町の讃岐宮県護国神社(金森重昭宮司)で始まった。約2千張りのちょうちんが参道を照らし、参拝者が鎮魂の祈りをささげている。15日まで。
鳥居から社殿まで約100mの参道の両側には、県内外の戦没者遺族らがちょうちんを献灯。夕闇の中に赤い明かりが帯のように浮かび上がり、家族連れらは幻想的な光景の中をゆっくりと歩を進めた。厳かな雰囲気に包まれた社殿では、掛け玉串を奉納。亡き人々を思い、静かに手を合わせた。
ちょうちんの点灯は午後6時から同9時まで。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、例年行っていた和太鼓演奏などの催しは、3年連続で中止した。15日午前11時50分からは、「終戦祈念祭」を執り行う。
四国4県を主会場に開かれている全国高校総合体育大会(四国インターハイ)は13日、高松市福岡町の高松市総合体育館で新体操があり、女子個人で初出場した喜田未来乃(高松中央)が個人総合、種目別のボール、フープの全てで優勝する完全制覇を成し遂げた。
2年生の喜田は、個人総合をはじめ4冠した3月の全国高校選抜大会に続く春夏連覇。インターハイの新体操女子個人総合で県勢が優勝するのは初の快挙。今大会の県勢優勝は5競技7種目目に上り、県内開催競技では初の頂点となった。
女子個人には48選手が出場。喜田は最初に演技したボールで29・100点、続くフープは30・750点とさらに得点を伸ばしてそれぞれ頂点に立った。2種目合計は59・850点で、2位に2・050点差をつけた。