風邪対策の新常識!「食べないと治らない」はホント?
小さいころ、風邪をひいたときに「食べないと元気にならないよ」と言われませんでしたか?実はこれ、昔の健康常識。
今の健康常識では、風邪をひいて食欲がないときは、むしろ食べない方が良いとされています。それは一体なぜでしょうか?
脳からの指令!風邪をひいたら食欲は抑えられる
昔は風邪をひいたときは食事をとって、体力を蓄える方が早く治ると思われていました。
食欲がなくても、頑張って食べなくちゃ…と、無理して食べていた方も多いのではないでしょうか。しかし、最近の研究によれば、風邪をひいて食欲がなくなるのは、脳が指令を出して、あえて食欲を抑えているからなのだそう。
胃や腸は忙しい?風邪回復のメカニズム
脳が食欲を抑える指令を出すのには、れっきとした理由があります。風邪をひくと、脳は胃や腸に「風邪を治す免疫細胞を増やしてくれ!」と指令を出します。
すると、胃や腸はそれまでの消化活動をやめて免疫細胞を増やす活動に励みます。免疫細胞が菌と戦うことで風邪が治っていくんですね。
そのため、無理に食事をとってしまうと胃や腸は消化活動を行わなくてはいけなくなるので、免疫細胞を増やす活動が十分にできなくなってしまいます。
そうすると、風邪の治りも悪くなってしまうことに。
免疫細胞を増やす活動に専念してもらうためには、消化活動を抑え、余計な仕事を増やさないことが重要なのです。風邪の時に食欲が出ないのは、胃や腸が頑張って風邪を治すために働いてくれるからなんですね。
無理に食べなくても大丈夫!でも水分補給は忘れずに
食欲は、風邪のウイルスが死滅すれば自然に回復するので、無理に食べる必要はありません。
しかし、発熱や下痢の症状がある場合は、脱水症状をを起こさないためにも、水分補給はしっかりと行うことが大切です。
風邪をひいたときは、無理に食べなくてもいいとは驚きですね!水分補給を行って安静に過ごす方が、早く元気になれるようです。
風邪をひいてしまった時のためにも、ぜひ覚えておいてくださいね。
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