渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

私のボウラードのやり方

2022年08月14日 | open



練習方法の一つとしてビリヤード
初心者の方の参考に
なれば。

私のボウラードのやり方は、
ブレイクしたマスの玉を台上
の下半分に集めてコツンコツン
と落としていくいわゆる「ボウ
ラードブレイク」はやらない。
それだと、ボウラードの為の
ボウラードの入れ玉になって
しまい、実戦対戦の練習に一つ
もならないからだ。
コントロールブレイクではある
が、私は台上全体に玉が重なら
ないように綺麗に割るブレイク
をするようにしている。
そして、そこからはテンボール
のような番号順では
なくボウ
ラード形式でエニー
ボール競技
のように10個全て
を取る構想
を立て、キューも実戦
と同じよ
うにきちんとキュー出しを
し、
キューを利かせ、キューを切ら
せて玉を
取っていく練習をする。
大切な事は「撞く」という事。

当てて入れるだけの転がし系は
捨象する。どんなにソロリ玉で
あっても、撞球は玉を「撞く」
のである。

ボウラードで高得点を出すには
ボウラード専用の割り方と撞き
方があるのだが、それだと実際
の対戦競技で役に立つ力が全く
身につかない。
ボウラードでいくら高得点を出し
ても、試合になるとまるで勝て
ない人が時々いるのは、それは
練習方法が「ボウラードの為の
ボウラード」になっているから
ではなかろうか。
受験英語では文法学習は大切だ
が、実際のカンバセーションで
は別な方法で学習しないと使え
る英語が全く話せないのと同じ
現象が「ボウラードの為のボウ
ラード」ばかりやっていると
発生してしまうと私は思う。

ゆえに、私はブレイクで10個の
玉を台上全体に散らばるように
あえて割って、手玉は中央付近
に残し、そこから計画を立てて
10個取り切る練習をする。
近い玉ばかりを落とし繋ぐプラン
のボウ
ラードランニングではな
く、あ
えてロングの玉も途中で
わざと
狙い取るようなプランに
する。

そのほうが練習としては実戦で
役に立つからだ。
これ、物凄く活きてくる。

さらには、私が考案したシュー
ティングという15個の玉全部を
使ってワンキューで取り切る練習
もしたりす
る。
あと、練習は取れない苦手玉を
ずっと何度もマスターするまで
撞く反復訓練も必要だ。
小杉純一プロは広島県の玉屋で
食客のような事をしていた時、
苦手玉一球
を数時間ずっと繰り
返して
撞いて練習していた。
その玉のみ一球の配置
をずっと。

私のボウラード。
(キューは自作オリジナル)

玉を外して失敗
したら失敗の原因
を必ず突き止め
る。
動画のこのラックで真っ直ぐ配置
黄色1番を外したのは、ヒネリ
のイングリ
ッシュで起きる現象
の見越し=補正度合の判断ミス
だ。右上を
撞いたが、的玉は左
に薄く外れた。

先玉歯車効果をもっと見越して
真っ直ぐではなくアングルを
ずらして狙わな
ければならなか
ったのだ。

ボウラードでのストライクの例。
(キューは米国製ペンレイ)


この動画の取り出し初球の取り方
と手玉の出し方に見られるように、
私は「ボウラードの
為のボウラー
ド」はやらない。
高得点を取る為の割り方、撞き方

はプロ試験を受ける人たちの受験
用特化特殊撞きであり、実戦対戦
には役に
立たない。
私はラックの割り方やキュー出し
等も試合の時と同じように繰り
出して行く。
この撞き方で点数はボウラード
250点台を出す。
大切なのは点数はあくまで目安で
あり、点数を取る為の撞き方は、
実戦対戦試合の撞き方と違うの
であれば、それは撞球競技練習と
しては意味を持たないという事
をきちんと認識する事。
点数の数値などに一喜一憂する
よりも、きちんと撞いて、入れ
て、手玉を出す、という事を実現
できるのが大切。
それを磨けば、ボウラードなどは
すぐに210点超えが続くようにな
る。
受験英語のような勉強は受験の
為だけに通用するものなので、
それと同じような事をスポーツ
でやっては、対戦競技の技能は
上達しない。
「ボウラードの点数が上がった=
ビリヤード技術が上達した」では
ない事を自分に厳しく自覚するの
も、本物の上達の近道の方法の
一つだろう。


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