「富士宮焼きそば」をはじめ、日本全国に数多く存在するご当地グルメ。世界はまさに、ご当地グルメ戦国時代。やーやー!わーわー!!
そんな中、あの世界の「Google」がCMに起用したご当地グルメがあるのをご存知でしょうか? ここで、一旦CMです。
なんと2012年のFIFAワールドカップ予選中に流れたという、このCM。目にした方も多かったのではないでしょうか?
今回は、このワールドクラスのご当地グルメ「富士つけナポリタン」に迫ります :)
「 富士つけナポリタン」ってなに?
ばばーーん!これ!
トマトソース+鶏ガラのWスープに、麺をつけて頂くのが「富士つけナポリタン」!
酸味の効いたトマトベースのソースに、各店自慢の色々な具、そしてトロけたチーズがトッピングされています。
麺は、お店によって、太かったり細かったり、真っすぐだったり縮れていたり、とにかく自由。輸送の関係で富士市周辺に限られますが、トマトのスープに合うように開発された、つけナポ用特製麺も使っているお店もあります。ごくり…。
ちなみに、いわゆる「ナポリタンの味」は、まったくしません。 ひとことで言うと、「麺はもちもち新感覚!女子ウケ間違いなしのトマトおしゃれつけ麺(+おまけもあるよ)」。略して「富士つけナポリタン」。さらに略して「つけナポ」ということです。そういうこと。
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発祥の地
「富士つけナポリタン」発祥の地は、静岡県富士市の吉原商店街。 実に40店を越える、つけナポ提供店があるこの商店街では食べ歩きをする人も多いとか。
ということで、静岡県は富士市、聖地「吉原商店街」を訪ねます!
聖地「吉原商店街」にやってきた
ばばばーーーん!!ここが「富士つけナポリタン」発祥の地! 聖地「吉原商店街」!!
申し遅れました。"静岡県を知りつくす男" こと、内山ボススケです。そういう設定です。どうもこんにちは。
さすがは聖地。商店街のあちらこちらに「富士つけナポリタン」のノボリ!
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駐車場には、富士つけナポリタン号(?)!
このトマトのキャラクターは、つけナポのゆるキャラ「ナポリン」。スープや麺の具になっている鶏さんや桜エビさんもいる。ちなみに、桜エビさんは伏し目がち。少しだけ闇を感じる。
それでは早速!ボススケ独断!「聖地で食べておきたい富士つけナポリタン3選」をご紹介します!
珈琲喫茶アドニス
元祖つけナポといえば、ここアドニス。テレビ番組の企画で、"つけ麺の達人" 辻田雄大さんと、アドニス店主が開発したご当地グルメこそが、この「富士つけナポリタン」なのです。
富士つけナポリタン公認店は、必ずここアドニスで講習会を受けるそうです。まさにルーツ。ここを食べずには、つけナポは語れません。
日本の原風景のような喫茶店。初めてでも、なんとも言えない懐かしさを感じるはず。
「アドニス」のつけナポ
見よ!この元祖感!!にじみ出る元祖感を!!
スープには、蒸し鶏、半熟の味玉、チンゲン菜などの具と、トロ~りチーズがトッピング!
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つけナポ用に開発したというオリジナル麺は、もちもち中太麺。ご当地の名産、桜エビもたっぷりトッピングされています。
ちなみに、日本で桜エビが穫れるのは静岡県だけ。そして日本一の漁獲量を誇る由比港は、富士市のすぐそばなのです。ご当地で食べる桜エビ!贅沢!
「いざ!つけ麺!」と思ったら、具が多すぎて麺がつけられない。
サービス精神が生んだ設計ミス!優しい世界がここにはありました!!
半分は優しさでできているであろう、でかい蒸し鶏。ジューシーだけどあっさりしていて無敵。一生食べていたい。
トロトロのチーズが…おいおい…冗談だろ。やめろよ…。麺とチーズが絡まるじゃないか!やめろよ…やめ…うわぁーー!旨そうーー!!
半分食べたころ麺にレモンをかけて変化を楽しんだり、別にバケットを頼んでスープにつけて食べるのもおすすめ。ちなみに、バケットはサクサクしていて本当に美味しいです!
※ そんな時は、店頭で受付して商店街をフラフラ歩きましょう♪
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タビするカフェ sofarii
2軒目にご紹介するのは、吉原商店街きってのおしゃれカフェ「sofarii」。
異世界にいざなってくれそうなな、おしゃれな外観。
「Sofari=Sofa + Safari」という意味の通り、お店の中はソファーだらけ。素敵。
穏やかな日差しが差し込む静かな空間。
「sofarii」のつけナポ
「おしゃれなカフェで、つけ麺?」と思っていた皆さん。…おしゃれです。
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牛すじベースのトマトソースに浮かぶのは、とろけたチーズとアスパラ、そしてこの綺麗なトロトロ半熟たまご♪
そして…コトコト煮込まれた……詳しくは知らないけど、きっとコトコト煮込まれたであろう、柔らかな牛すじが…。口の中でほぐれます…。おしゃれで、うまい。おしゃうま!おしゃうまです!!
こちらも富士つけナポリタン用に開発された特製麺を、からめて頂きます。
トマトの酸味と、麺のほのかな甘みと香りがとても良くあう。うますぎだろ、これ。
お気づきだろうか
冒頭の写真にあった「おにぎり」。こうやって残ったスープに入れてリゾットとして頂くことができるのだ。おにぎりの上に乗っているのは柚子胡椒。トマトソースと柚子胡椒って…わけがわからないが、めっちゃ合う!
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御幸屋
3軒目にご紹介するのは、吉原商店街の「心」とも言える「御幸屋」。
気さくで楽しいお父さん・お母さんがやっていて、話したら100%ファンになります。ファンになりたくない人は行かないで!危険!!
店内には、大きな鉄板がドーン!!ちなみに、お好み焼きや焼きそばも抜群に美味しい。
お察しのとおり、目の前の鉄板で調理してくれる。
「玉ねぎの白」「桜えびの赤」そしてこの「パセリの緑」で、ナポリタンのイタリアンカラーを表現しているらしい。…アスパラも緑だけどね!
「御幸屋」のつけナポ
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鉄板の前で頂ける、富士つけナポリタン!あつあつです!!
桜えびドーン!焼きたての麺というプレミアム!!
トロトロに煮込まれた大きな豚肉ドーーン!クチに入れたとたん溶けて消えて行きました…(涙)。
焼きたてあつあつの麺を、トマトの酸味強めのスープにつけて頂く。バジルの香り、桜えびのアクセントも効いていて、マジ旨い。
居合わせた常連客のタッちゃん氏は「世界で一番うまい」と言っていました。オレもそう思うよタッちゃん!
ちなみに、富士市の給食で育った皆のソウルフード「サイダーかん」も頼めます。なかなかお店で食べることはできないレアなデザート。手作りで、見た目に反して超あっさり。おすすめです。
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他にも色々な「つけナポ」があります
いかがだったでしょうか?
お肉一つとってみても、「鶏」「牛」「豚」とバリエーション豊か。 この「お店による違い」が楽しめるのが富士つけナポリタンの特長です。
ぜひ遊びに来て、あなたの「富士つけナポリタン3選」を見つけてみてくださいね!
提供店は「富士つけナポリタン大志館」で紹介されています。
さぁ!今週末は、静岡県へ!!
都内でも食べられるお店
「いきなり富士市って言われても遠い…」「あとなんか静岡!静岡!ってグイグイ来すぎて恐い…」という都内の皆さんに朗報!
ご紹介した「タビするカフェ sofarii」の姉妹店が恵比寿にあります。
まだ「富士つけナポリタン」を体験したことがない人は今すぐ!お箸を持って走れ!!!
以上、聖地「吉原商店街」よりボススケでした
それでは、また静岡県で!
書いたひと
内山ボススケ
静岡県在住の地元ラブな編集・ライターマン。日夜、世界中を飛び回り、静岡県の情報を集めている。通風予備軍。やばい。
Twitter:@bosssuke
Webサイト:いずねこ探偵社
著書:静岡のおきて シズオカを楽しむための50のおきて