福岡県久留米市の障害者支援施設に連行しようと男子中学生の手足を縛るなどして不法に監禁した罪で、NPOの理事長ら2人が、8月10日に起訴されました。
逮捕監禁の罪で起訴されたのは、久留米市に障害者支援施設を置くNPO法人「さるく」の理事長・坂上慎一被告(57)と、志免町の小学校教師松原宏被告(37)です。
起訴状によりますと、坂上被告らは去年10月、長崎県内に住んでいた当時14歳の男子中学生の両手足を縛り、頭を殴るなどした上で、坂上被告が運営する久留米市の施設に連行しようと車に乗せ、途中、筑紫野市内の山道で下ろし「ここに手と足縛って転がして埋めるぞ」と脅迫するなど、不法に監禁したとされています。
坂上被告は逮捕前の任意の調べに対し「療育のためだった」と話していました。
一方、関係者に対しては「自分たちのやり方が警察に見つかったら、逮捕されると思っていた」と話していることが捜査関係者などへの取材で新たに分かりました。
警察は他にも同様の事案を10件程度把握していて、引き続き余罪があるとみて調べています。