陸自の射撃訓練 場外に着弾か 実射中止を検討 滋賀
松浦和夫、鈴木洋和
23日午前10時40分ごろ、滋賀県高島市の饗庭野(あいばの)演習場で、陸上自衛隊が実弾を使った120ミリ迫撃砲の射撃訓練中に、着弾予定だった場所に1発が着弾しなかった。演習場西側の国道367号を越えた山間部に着弾したとみられる。けが人の報告はない。防衛省は24日から同演習場で予定している日米共同訓練で実射をなくす方向で検討する。
防衛省によると、射撃位置から約2・5キロの演習場内に着弾する予定だったが、実際には約6キロ離れた演習場の南西約1キロの地点に着弾したとみられる。同迫撃砲の弾薬は飛ばす距離に応じて火薬類を抜き取る仕組みで、抜き取る分量を誤ったらしい。
同演習場は、24日から始まる陸自と米陸軍による国内最大の実動訓練「オリエント・シールド21」の実施場所の一つ。地元からの要望を踏まえて実射訓練は実施しない方向だ。防衛省の庭田徹訓練課長は「重く受け止めている。同種事案が起きないように再度、教育徹底を図りたい」と述べた。
「ちょっとずれたら当たっていた」
陸自中部方面総監部や高島市…
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