源頼家(金子大地)の後継者をめぐり、激しさを増す北条と比企の争い。比企能員(佐藤二朗)はせつ(山谷花純)が産んだ頼家の長男・一幡(相澤壮太)を推し、早々に朝廷の許しを得ようと躍起になるが、大江広元(栗原英雄)らは取り合わない。一方、義時(小栗旬)は比奈(堀田真由)に頼んで比企の動向を探り、三浦義村(山本耕史)にも相談を持ち掛ける。そんな中、政子(小池栄子)のもとに北条時政(坂東彌十郎)、りく(宮沢りえ)らが集まり……
2022年8月14日(日)
- 午後8時~
- 午後6時~
再放送
2022年8月20日(土)午後1時05分~
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これまでの放送をご紹介します
放送前に出来事や背景などをかいつまんで説明する“前説”
【監修】時代考証・木下 竜馬
阿野全成の誅殺
建仁3年(1203)6月23日、源頼家の命を受けた13人のひとり・八田知家によって阿野全成が誅殺されました。謀反の疑いにより5月19日に身柄を拘禁された全成は、25日に知家の所領のある常陸国に配流されていました。
『吾妻鏡』によると、全成を拘禁した翌5月20日に頼家の命を受けた比企能員の息子・時員が、全成の妻・阿波局(実衣)を尋問するので身柄を引き渡すよう政子に要求し、断られたと記されています。しかし、25日に配流されるまでの間、全成に対してどのような審議が行われていたかについては、一切記載がありません。謀反の疑いがあってから、拘禁・配流・誅殺に至る展開は、極めて迅速です。頼朝の弟という血筋で、かつ、頼家の弟・千幡(のちの源実朝)の養育もしていた全成は、娘・若狭局(せつ)が産んだ一幡を頼家の後継者に推す比企能員にとって憂慮すべき一人でした。