第22回 充電池の、長持ちする使い方♪
電池界!
…そんな世界があるのか
知りませんが
家電界と電池界は
切っても切れない仲!!
バッテリー(充電池)が無かったら
スマホも、コードレス機器も
動きませんからね~。
でもこの充電池…
じつは、いろんな種類があって、
長持ちさせるコツも
まったく違うのです!!
…というわけで、今回は
充電池をできるだけ長持ちさせる
いろんなノウハウをまとめてみました♪
まず、敵を知るには己から!
自分の持っている家電に
どんな充電池が使われているのか
知っておくのが重要です♪
ひとくちに「充電池」といっても、
中身の素材によって
いろんな種類があるんですよ~!
よく使われる充電池は、
こんな感じ。
…この3つが、家庭用品バッテリーの
大半を占める充電池、
いわば御三家!!!
長ったらしい、カタカナの名前は、
中に入っている、
エネルギーのモトになる元素。
電池容器の中で、
エネルギー成分の+と-がくっついて
化学変化(エネルギー)が起こり、
使い終わっても充電することで
また、エネルギーが復活します。
あれのコンパクト版が、
家庭で使われてる充電池なんですね~。
で、充電池は「二次電池」とも
呼ばれます。
となると、「一次電池」ってのもあるわけで。
それは、
マンガン電池、アルカリ電池など、
リモコンや子供用おもちゃとかに
よく使ってる、
お馴染みの使い捨て電池のこと♪
これらも、
それぞれ性質が違うので、
用途で使い分けすると
お得なんですが、
その豆知識は、またの機会に・・・!
さてさて、話は戻って、充電池!
種類によって、
電池のパワーや、軽量化(コンパクト)など
用途が違うことがわかりました。
気になるのは
長持ちさせる使用方法!
「ノートパソコンを
充電したまま放置してたら
動かなくなっちゃった!」
な~んて話も良く聞きます。
…というか、やりました。やらかしました。
充電してればイイ!
…って思ってたんですよね、その時までは!
こういうような、
良くやる使い方は
イイ使い方なのか、NGなのか
充電池の素材ごとに
挙げていきたいと思います♪
(1)買ってきたばかりの家電のバッテリーは
フル充電させたほうがいい?
○ ニカド電池
△ リチウムイオン電池
△ ニッケル水素電池
・・・充電池を長く使うには
最初に「お前の上限はここだ!!!」と
教え込んであげる必要があります。
次に書く、「メモリー効果」を
避けるためでもあります。
新しく買ってきた家電は、取説を見るとよく、
フル充電(100%)→フル放電(0%)→フル充電(100%)…と
何回か、繰り返し100%使いきるのが長く使えるコツ
…なんて、親切に書いてあったりしますよ♪
(2)使う度に小マメに充電しても平気?
× ニカド電池
○ リチウムイオン電池
○ ニッケル水素電池
・・・これは特に、ニカド電池には超NG!
「使い切ってから充電」することが重要。
なぜかというと、
使い切らないうちに充電を繰り返すウチに
使ってる部分だけが
「俺の限界って、この辺!」
…って、電池が勝手に
電池容量を狭めてしまうのです。
このことを、俗に「メモリー効果」と呼びます。
これを避けるには、充電池に
…と、松●修造風に叫び励ましながら、
バッテリーを使い切りましょう!!
力尽きたのを確認してから、充電♪
*だから、
お掃除ロボットとか、
電池を使い切らないうちに
自動的で充電しに戻っちゃう家電は
要注意なのです。
自動充電機能が無い、廉価バージョンの方が
使用方法によって、
電池が長持ちさせられたりします(汗)
最近のニッケル水素電池と、
リチウムイオン電池は
この「メモリー効果」が起こりづらくなってます。
それでも気になっちゃう人のために、
充電装置に、
メモリー効果を忘れさせる
「リフレッシュ機能」という
付加価値がついたものが売られてます。
メモリー効果が、
頭のメモリーにメモリーされまくった方も
これで安心メモリーです。(意味不明)
(3)充電しながら使うとどうなる?
- ニカド電池
× リチウムイオン電池
- ニッケル水素電池
・・・ニカド電池やニッケル水素電池は
用途性質上、充電しながら使用ってのは
あまりないケースだと思いますので、
リチウムイオン電池をメインに考えます。
一般的に、充電中は、電池に電気を流してるので
電池自体が熱くなります。
実は、充電池にとって、熱は天敵!
充電自体、出来たら涼しいとこで行った方がいいのに、
充電中に使うと
熱出てる子を熱湯風呂に入れるようなもんで、
負荷がかかりすぎて、寿命が短くなっちゃいます!
携帯電話は充電がおいつかなくて
ついコレをやりがちですが、
バッテリーが発熱しすぎて
持つ手がアッチッチ!になった方も多いはず!w
(4)充電しっぱなしで放置してOK?
△ ニカド電池
× リチウムイオン電池
× ニッケル水素電池
・・・フル充電のまま充電を続けると
高温状態が続いて、
バッテリー寿命を短くしてしまいます。
携帯用バッテリーチャージャーなど、
「出かける時にフル充電で持ち歩きたいから、充電しっぱなし」
…なんて使い方は、最悪だったわけですね、
やっちゃってました、ううう。
使用頻度の低いノートパソコンなんて、
充電したまま一ヶ月ほど放置すれば
放電しまくってバッテリーが枯渇し、起動しなくなります。
というか、なりました。チーン。
バッテリー買い直しで、一万円近くムダな出費。
要注意、南無!!!
ニカド電池の多いコードレス家電は、
使わない時の収納=充電中、というスタイルに
なりがちですが、
こちらは、「過充電をしない機能」が
ついているものが多いです。
具体的には、
フル充電になると、充電がストップする機能ですね。
これが有る無しでは、
電池の保ちがグッと違うので
コードレス家電を買うときの要チェック項目でもあります!
(5)長期間使わない時は、電池残量ゼロにしたほうがいい?
× ニカド電池
× リチウムイオン電池
× ニッケル水素電池
・・・残量ゼロで放置すると、
充電池成分が
「俺って、どのくらい充電出来たっけ?」
…と忘れたり、
中のエネルギー源が枯渇して
寿命が短くなるばかりか、死亡してしまいます。
どんなに使わなくても、
1~数ヶ月に一度くらいは
充電してあげたほうがよいそうです。
充電池は、放置ってのが良くないんですね~。
寂しがり屋のウサギ状態、
適度にかまってあげないと!!w
特に、リチウムイオン電池は、
電池残量30~50%程度での保管の方が
寿命が長持ちすると言われてます。
数年ぶりに汚部屋で発掘した、
プレイ途中で放置された任天堂DS(リチウムイオン電池使用)が
余裕で動き出したときには
ビビりましたw
…というか、根本的な問題ですが、
機器を使わないなら、
取り外せるタイプなら、
本体から充電池を取り外して保管しましょう♪
最近の電池は液漏れなどの破損がおこりづらくなりましたが、
それでも、ゼロじゃ無いですしね!
こんな感じで、
電池によって全然違うことが分かりました~。
特徴を最低限、
用途別にコンパクトに覚えると…
★携帯電話は小マメに充電しても大丈夫!
フル充電しっぱなしはヤバイ!
(携帯ゲーム機やノートパソコンも!)
★コードレス家電は、大抵ニカド電池。
使い切ってから充電しないと
メモリー効果が出るから
使い切ってから充電だ!!!
★enel●opみたいな最新充電池なら
普通の乾電池気分で使っても
メモリー効果がおきづらいぞ!
…こんなかんじ。
なんかのお役に立てば幸い!!
もう一歩進めば
「電池の種類ごとに、電圧(パワー)が違う」とか
さらに複雑な充電池界が待っている!
そんな上級者を目指すキミは
ウィキペディアへGOだ!!!(他力本願)
参考サイト
Wikipedia「二次電池」
Apple「リチウムイオンバッテリ」
パナソニック「eneloop」
一般社団法人電池工業会