【経歴】
2013年入社。第三営業部に配属。(現在の第一営業部)コミックスを扱い、主に取次との部数交渉や専門書店で営業活動。
2014年に第一営業部に異動。主に、『漫画アクション』『月刊アクション』をはじめとした漫画雑誌の担当。
2017年に現所属の第二コミック出版部に異動。WEB発のコミック、小説の企画・編集担当。
2020年に同編集部内の「モンスター文庫・Mノベルス編集部」編集長に就任。
――第二コミック出版部の仕事について
主にWEB発の作品を、小説や漫画など形式を問わずに出版しています。
ジャンルも多岐にわたり、「魔王様、リトライ!」のような異世界転生のライトノベルもあれば、「王様ゲーム」のようなデスゲーム系のコミカライズ、他にも「京都寺町三条のホームズ」のようなキャラクターミステリー小説、「君の膵臓をたべたい」のような青春小説など本当に様々な作品を出しています。そして、どの部員も漫画と小説どちらも編集している珍しい部署だと思います。
――ご自身の仕事について
主にライトノベルを中心に、日々作品の発掘から実際に本ができるまでの編集作業を行っています。編集作業は、作家さんのサポートやプロデュースがメインです。例えば、内容の打合せや文章チェック、イラストレーターさんのキャスティング・イラスト指定など、文章や漫画を描く以外の工程を担当します。他には、部員から企画や本のパッケージの相談を受け、真剣に、時に雑談を交えながら一緒に方針を考えています。担当作品はもちろんですが、自分が担当していない作品でも、反響があったり、売れたりすると自分のことのように嬉しくなります。
――仕事をする上で大変なことや、必要とされる能力は?
作品の魅力をしっかり読者の方に伝えること、でしょうか。主観になってしまいますが、「めちゃくちゃ面白い!」と思う作品でも、厳しい売上になってしまうことがよくあります。そういう時は、例えば表紙や帯で、攻めすぎた結果「かっこいいんだけど中身が想像できない」ものになっているなど、うまく魅力を伝えられなかったんだなという場合があります。作品を読者の方に届けるためには、情熱だけでなく、適度な距離感を見極め、俯瞰する能力が必要だと日々痛感しています……。
――双葉社ってどんな会社?
新規事業の立ち上げに寛容なイメージです。
例えば、私の編集部で作っているモンスター文庫も今では創刊5年ですが、それ以前、双葉社ではライトノベルを刊行していませんでした。他にも、2017年には初めてBLジャンルに挑戦し、雑誌を創刊しました。また、もっと細かいところでは漫画の編集者がウルトラマンの本を作ったり、私自身も現在WEB発でもなく、ライトノベルとも全く関係ない企画を進めていたりします(笑) 可能性を感じられれば別ジャンルの本も出すことができるため、枠にとらわれないで企画を考えられるのは嬉しいですね。