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本当は黒い?任天堂の昔話 [日記・雑感]

任天堂の殿様商売の悪夢再び
ニンテンドーDS向け液晶パネルのカルテル問題 まとめ (from デジマガネット)
任天堂、3ヶ月毎にシャープと日立に合見積をとり価格を下げさせ続けていた…DSの価格はその間据置き  (from 痛いニュース)

わはっは(笑)。
いや、もちろん今回の件に関しては、(仮にカルテルを結んだのが事実であるとすれば)シャープと日立が全面的に悪い。
ただし個人的には、「DSとWiiでゲーム人口を広げた」だとか「神サポート」だとか「時価総額でソニー越え!」などと、最近すっかりベビーフェイス化してしまった任天堂に対して、「そう言えばあんた、山内時代の頃は色々やらかしてたでしょ?」と思い出さずにはいられないニュースですね。

古くは、池上通信機との『ドンキーコング』裁判に始まり、俗に"任天堂税"と呼ばれたFCのライセンス制度、アメリカでは訴訟に発展した小売業者に対する圧力、ソニーとのCD-ROM搭載ゲーム機の共同開発を一方的に反故にした等など、過去の任天堂の「黒い話」には枚挙に暇がありません。

とりわけ、80年代を知るレトロゲーマーとして忘れられないのが、"任天堂の大失敗作"の一つとなったファミリーコンピュータ・ロボット(85年)に関する逸話です。
確かに、ゲーム画面と連動してロボットを操作するとのアイデアは斬新でした。しかし85年といえば、新たにサードパーティーが続々と参入し、魅力的なソフトが毎月発売される状況にありました。いまさら玩具然としたロボットに、好んで目を向けるような子供は皆無だったのです。
そして、このファミリーコンピュータ・ロボットは、小売店に対してかなり無理を通したらしいことで知られます。

 昭和61年(86年)初旬、ある業界紙が主催した講演会で、講演を終えた任天堂社長山内氏に、若手の業者一人が、売れそうもないのがわかっていたのに、営業マンに強引に(ロボットを)押しつけられたことについて問いただした。任天堂山内社長の答えは、「営業としてそういう行為があったかもしれないが、私や会社がやらせたわけではない」というものであった。
 このロボットは、発売当初から任天堂がファミコンと抱き合わせにして代理店に押しつけていると噂のあった商品である。


「ファミコンブームが崩壊する日」 秀和システムトレーディング 86年


「私や会社がやらせたわけではない」
なるほど、確かに理屈としてはそうかもしれません。しかし後のFC市場では、人気ソフトの『ドラゴンクエスト3』と売れ残りの『銀河の三人』をセットで販売するような、"抱き合わせ商法"が小売店で横行しました。
メーカーの横暴は巡り巡って、最終的にユーザーに負担を強いる場合が多いのです。そしてそれは、おそらく現在でも変わっていません。

くれぐれも、無茶はほどほどに…


(08/3/3) 本文一部修正
タグ:ゲーム
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    コメント 15

    清澄白河

    色々と事情があるのですね。
    by 清澄白河 (2008-03-04 17:54) 

    GK乙

    こうやって任天堂のイメージを下げる工作を行ってるんですね。
    任天堂はカルテルの被害者なのに、ひどい印象工作です。
    by GK乙 (2008-03-04 22:12) 

    むん

    逆に任天堂のコストダウンの罠かとw
    値下げ要求をいくらされても限界点があるからそこをさらに下げさせるために・・・

    0円神サポをするにはどこかが犠牲になるしかないですよねぇ。

    by むん (2008-03-04 22:26) 

    やれやれ

    こんな事いってもGKとしか言わないゆとり世代はこれだから困る。

    ゲーム歴長い人間にとっては常識なのに。
    by やれやれ (2008-03-04 22:32) 

    妊娠乙

    GK乙とか言ってるやつはスーファミソフトが11400円の時代なんて知らないんだろうな。
    by 妊娠乙 (2008-03-04 22:37) 

    奈々氏

    ファミコン全盛期にゲーム業界にいたヤツには
    任天堂の腹黒さは周知の事実だけどなw
    そんなことも知らずにGK乙とか言ってるヤツはおめでたいわw
    by 奈々氏 (2008-03-04 23:58) 

    Shu

    こういう話は良く聞いた事があるので、全体的には納得できるのですが、
    ―メーカーの横暴は巡り巡って、最終的にユーザーに負担を強いる場合が多いのです。そしてそれは、おそらく現在でも変わっていません。―
    これはちょっと論理が飛びすぎじゃないでしょうか。なにを根拠におそらく現在でもそうだっておっしゃってるんですか?

    by Shu (2008-03-05 01:54) 

    メーカーの横暴は巡り巡って~
    ああ、尿液晶とか2層ディスクを読み込まないwiiとかのことか
    by (2008-03-06 16:02) 

    NO NAME

    ゆとりは知らないかもしれないが
    FF6は1万近くしたんだぜ
    by NO NAME (2008-03-06 21:49) 

    NO NAME

    ゲームの値段が高かったのは世相だと思うんだが……。
    当時ってまだバブルとかはじけてなくね?
    by NO NAME (2008-03-08 11:46) 

    NO NAME

    >>Shu
    昔の話を根拠にしてるように読めるんですが・・・。
    おそらくってなってるのでそう目くじら立てることではないのでは?

    by NO NAME (2008-03-09 04:33) 

    loderun

    たくさんのコメントありがとうございました。
    ただ、SFC時代のソフト価格高騰の理由については、個人的に詳しく知らないため、言及は控えさせてもらいます。

    >>Shuさん
    はじめまして。
    ご指摘の部分ですが、僕の意図としては「メーカーの横暴は消費者の不利益となる。それはいつの時代でも起こりうるのではないか?」との一般論を述べたものです。
    「現在進行形で、特定のメーカーが横暴を働いている」と主張したかったわけではありませんが、確かに誤解を生む表現であったことは反省しています。
    by loderun (2008-03-09 08:38) 

    Shu

    >>loderunさん
    一般論として、消費者が不利益をこうむる、というお話まったく同感です。単純にこちらも違ったとらえかたをしただけですのでご勘弁を。
    by Shu (2008-03-09 13:43) 

    NO NAME

    >ゲームの値段が高かったのは世相だと思うんだが……。
    >当時ってまだバブルとかはじけてなくね?

    確かに当時の世の流れ的には「世相」といえなくも
    ないですが、スーファミソフトの値段が高かったのは
    SFC終盤、PS出始めの96年前後だと思います。
    ゲームバブルは真っ只中かもしれませんが、一般的な
    バブル景気はずいぶん前に終わっています

    一年前の記事に亀レスですが
    by NO NAME (2009-01-04 18:26) 

    あ

    池沼ゲハ厨とヒキニート世代厨は死ね
    by あ (2010-10-10 21:27) 

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