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社 員

株式会社スシローグローバルホールディングス
品質管理室 課長 多田幸代さん

スシローのプロフェッショナル
~うまいすしを、守る!
品質管理のプロ~④

2020-9-28


前回に引き続き、今回のすしトークでもスシローこだわりの「うまいすし」を守る!品質管理のプロフェッショナル達と、全店舗で行われている“安全・安心の取り組み”にスポットを当ててご紹介します。
シリーズの最終回となる今回は、品質管理部門の仕事の3つ目、働く人への衛生に関する教育今の社会に応じた研修の進化をご紹介します!


 

店舗で働く全員が、衛生の知識を持って勤務できる仕組み

スシローは全国に550店舗以上。そこで働くスタッフは4万人以上にのぼります。
たくさんの人が日々働くスシローで、これまでご紹介した“安全・安心”の取り組みを理解した上で勤務していただくために、本社から「衛生だより」というものを定期的に発行し、その時期に特に注意しなければならないことや、スシローの衛生管理のルールなどを再確認してもらっています。
この「衛生だより」を朝礼などで活用することで、以前から働いている方への再確認だけでなく新たにスシローに勤務し始めた人にも同じように衛生のルールを覚えてもらうことができます。
そして「衛生だより」を全店舗に配布した後は、そこで取り上げた内容がそれぞれ正しく理解されているかのテストを勤務中に全員受けます。
採点結果は本人だけが分かるようになっているので、それぞれが間違って理解している所を見直し、正しい理解をした上で勤務してもらえるような仕組みづくりをしています。
この「衛生だより」からテストの作成、集約という教育も品質管理部門の大切な仕事です。


衛生に関する知識をもってもらうための教育は、全員が受けるテストだけではありません。

 

免許更新と一緒!衛生を守る「手洗い確認者」の資格

スシローでアルバイトをするパート・アルバイトスタッフの中には、社内規定の資格を持った人が活躍しています。
その資格とは、第1回で紹介した、スシローの“オリジナルルール 其の二”に登場した「手洗い確認者」という、スタッフの手洗いを横について確認するものになります

それぞれの店舗で手洗い確認者に推薦された方々が、品質管理が行う研修に参加し、手洗いをするときのポイントや確認のやり方だけでなく、衛生に関するルールをしっかり理解しているか、守らなかった場合にどのようなリスクが発生するかを学び、テストに合格した人にだけ与えられる資格になります。
この資格を持った人だけが、他のスタッフの手洗いを確認することができます。
また、一度その資格を取ったらずっと手洗い確認者でいられるわけではなく、3年に1度更新の時期があります。


このように衛生のルールの再確認だけでなく、更新されたルールがあった場合には正しく理解ができているかを見直す研修を設ける、まるで車の“運転免許の更新”のような方法ですが、こうすることで衛生のルールを定期的に再確認する場を作ることで「うまいすし」を守り続ける事ができるのです。

 

今まで通りの研修ができない今だからこそ、研修の進化

先ほどの「手洗い確認者」の研修も含め、今までの研修方法は本社や、それぞれの地域にある店舗にスタッフが集合し研修を行っていました。
ですが、密を避けなければならない今の状況の中で、人が集合せず、でも分かりやすく、今まで通りに衛生の知識を持ち続けてもらえるよう品質管理部門の中でも検討したと多田さんは話します。
そこで過去にも何度か検討をしたことがあった、“研修動画”を作成し配信することが決まりました。
研修動画と言っても研修はスタッフ向けの“手洗い確認者研修”だけではありません。新入社員の衛生教育のための研修として、入社研修、3カ月目の研修、6カ月目の研修など社員向けのより専門的な教育が必要な研修など、教育をしなければならない相手ごとに研修動画を作成していきます。

▲新入社員向けの教育動画の撮影に潜入!ニュースキャスター役と専門家役に分かれて台本に沿って研修の撮影していきます。

この日は、入社して6カ月が経った社員向けの衛生教育の動画の撮影をしているところを取材しました。
品質管理部門のメンバーで役職に関わらず、ニュースキャスター役と専門家役に分かれてニュース番組風にすることで、ただスライドを眺めるだけとは違い頭に入りやすく仕上がっていきます。普段と違い、台本を読みながら役になって話すメンバーの表情は少し緊張気味。
カットがかかるごとに、メンバーの緊張をほぐすため周りのメンバーが場を和ませる一面もありました。
また研修動画の撮影は会議室だけでは終わりません。実際の店舗に営業時間前の早朝に入り、店長役と新入社員役に分かれて店舗で新入社員がしてしまいやすいミスをした場面の再現VTRを織り交ぜることで、研修動画を見ている新入社員が店舗で働く自分に置き換えやすくなるように工夫しました。撮影こそプロにお願いしたものの、台本の作成から登場する人物もすべて品質管理部門のメンバーで行っているのです。
こうした研修動画撮影も品質管理部門のチーム力で成り立っていると言っても過言ではありません。
このように社会の動きに伴い、今まで普通に行ってきた研修ができなくなった今、研修動画を作成し活用することで、一度研修で聞き逃したことや、研修に参加できなかった時など、自分のタイミングで繰り返し復習ができるように研修が進化したのです。


 

様々な角度から“うまいすしを、守る!”

「スシローのプロフェッショナル~うまいすし、を守る!品質管理のプロ~」として、計4回にわたってスシローの品質管理部門にスポットを当てて連載をしてきました。
もちろん、今回お伝えした“安全・安心”への取り組みはまだまだほんの一部にすぎません。
そして今回紹介した、品質管理部門がサポートする仕事の3つや工場監査の仕事などは、昨年まではそれぞれ担当が決まっていたそうですが、今はその担当制を徐々に廃止しているそうです。
なぜかというと、スシローグループとして回転すしのスシローや大衆寿司居酒屋の杉玉、そして協力会社や工場が増えて行くにあたり、メンバー全員がどの業務でも同じ目線で仕事ができるようになるためだと多田さんは話してくれました。

これまでの業務をし続けるだけでなく、社会の動きに会社がついて行けるように品質管理部門のメンバーの“安全・安心”の取り組みの進化はまだまだこれからも続いていきます。

こうした、スシロー品質管理部門のプロフェッショナルのメンバーがいるからこそ「うまいすし」が守られているのだと改めて感じることができました。

スシロー自慢の「うまいすし」をチーム一丸となっていつまでも守り続けてくださいね!

 
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