国旗1級に合格した嶋長雪乃ちゃん=津幡町内

 かほく市内日角の嶋長雪乃ちゃん(5)が10日までに、国際知識検定「国旗」の1級に合格した。198カ国・地域の国旗から国名やデザインの由来などを答える検定で、1級は8割以上を正解する必要がある。受検の申し込みから約1カ月で「国旗博士」になった雪乃ちゃんは「覚えた国に行ってみたいな」と話し、世界への興味を広げている。

  ●申し込みから1カ月で

 パズル好きの雪乃ちゃんは、祖父に約190カ国の国旗が描かれたパズルを買ってもらったことがきっかけで国旗にのめり込んだ。5月上旬、検定を知った父の雄大(たかひろ)さん(34)の勧めもあり、親子での受検を決めた。朝と夜に30~60分ほど、カードや絵本を使って国旗の特徴やデザインを覚え、6月の受検に臨んだ。

 国旗を覚えるのと同じくらい大変だったのが片仮名だった。当時は片仮名全てを覚えておらず、書けるようになるところから始めた。「アラブしゅちょうこくれんぽう」と書くだけで2分掛かったため、速く書く練習にも取り組んだ。

 国旗1級は選択式と記述式で全100問で、合格ラインは80点。国名を答えるだけでなく、「レバノンの国旗に描かれている植物は何か」「一番大きな日本の国旗はどこにある」などの知識も問われる。

 小学2年生以下は親子で受検する必要がある。親子での相談や代筆は認められているが、雪乃ちゃんは全て自力で解答し、雄大さんは問題文を分かりやすく説明しただけだった。7月20日に結果が発表され、4級を受けた雄大さんが不合格だった一方、雪乃ちゃんは83点で一発合格した。

 一番好きな国旗は「太陽が描いてあって、夏みたいだからアルゼンチン」と語る雪乃ちゃんに、雄大さんは「買い物中も国旗を探し、興味の幅が広がった。多くのことに関心を持ってほしい」と願う。最近は将棋に凝っているという雪乃ちゃんは次の目標について「将棋教室の先生に勝ちたい」と笑顔を見せた。

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