当施設の支援の特徴は、大きく分けて次の4つのものがあります。
1.対話を大切にすること
当施設では、対話による支援を最重視しています。
これは、お子さんの人格成長が人間関係(語り合い)の中で促されることがわかっているためです。
特に自分の気持ちを「語る」という作業は、あるがままの自分に触れ、それを受け入れていくための大切な工程です。
つまり、本来の自分らしさを「回復する」「探求する」作業ともいえます。
しかし、多くのお子さん(当事者)は、自分の素直な気持ち(ホンネ)を見失いやすく、またそれを表現することに困難を抱えているようです。
2.開放的な環境整備
当施設は、開放的な施設運営に努めております。
日常レベルに近い環境や活動があるからこそ「自分の正直な気持ち」に気づき、それを表現する機会を得ることが可能となります。
病院や他施設などで多く見られる「身体拘束」や「厳しい規則」を用いた支援方法に限界を感じられるご家族には、ぜひ一度、「宿泊自立支援」という当施設独自の環境をご見学ください。
3.私設機関ならではの柔軟さ
当施設は私設機関(民間の施設)であるため、原則的に公的医療保険等のご利用はできません(費用は全額自費負担)。
その代わりに、民間施設ならではの利点を発揮することによってご家族ごとの個別ニーズに積極的に応じることができます。
例えば、他施設や病院で受け入れを拒否されてしまうような困難な支援要請(要望)に対しても、積極的に受け入れてきた実績がございます(下記参照)。
状態に関わらずご家族の抱えているご要望について一度当施設までお問い合わせくだされば、柔軟な支援計画をご提案することが可能です。
過去の臨床例(一部事例の表示)
- 児童虐待の疑われたお母様の回復と支援をお引き受けしました。
- 海外在住のご当事者宅までお迎えに行き、支援をお引き受けしました。
- 病識の低いお子様の前支援を専門的にお引き受けしました。
4.社会復帰に関する多くの支援実績
当施設の支援は、お子さんの症状の回復や問題解決だけに止まらず、再発防止や社会復帰までを目標としています。
また、ご家族が希望される目標を達成するために、短期間はもちろん、長期的な支援(半年~1年以上)受け入れも行っています。
例えば、当施設の入所生活(宿泊型支援)終了後に、通所型(周辺アパートで生活しながら通う)支援へ移行される方もいらっしゃいます。
通所型支援では、次に挙げるような社会生活支援や就労支援(心理面接、OB・OGとの意見交換など)を利用することができます。
- 職場の人間関係のご相談。
- 進路や就学のご相談。
- 恋愛関係、友人関係などのご相談。
- 精神科入院検討のご相談。
社会的自立の実現には、「実践的な練習や対処能力の応用」が求められます。
そのため、当施設ではそうした応用力の習得も視野に入れ、ご本人の目標に向けた就労支援を行っています。