JAL、モスクワ便欠航 ロシアのウクライナ侵攻で
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日本航空(JAL)は24日、同日予定していた羽田空港発モスクワ行き1便を欠航した。ロシアのウクライナ侵攻を受け「24日時点で安全な運航が可能かどうか見極められない」(広報担当者)と判断した。併せて25日のモスクワ発羽田行き1便も欠航する。3月3日出発分以降の運航については未定としている。
JALが渡航先の治安を理由に欠航するのは珍しい。24日の羽田発モスクワ行きは35人、25日のモスクワ発羽田行きは38人がそれぞれ搭乗する予定だった。JALはモスクワ便を新型コロナウイルスの感染拡大を受けて減便し、1週間に1往復運航していた。
全日本空輸(ANA)は20年に予定していた羽田―モスクワ線の就航を新型コロナの影響で延期。成田―ウラジオストク線も運休している。
一方、ロシア上空を通過する欧州路線についてはJAL、ANAとも24日時点で大きな影響が及ぶとは想定していない。また欧州の航空会社で運航を避ける動きの広がるウクライナ上空を通過する航路については、両社とも使っていない。
欧州ではKLMオランダ航空がウクライナへの運航を休止した。