神島(3)

登り坂はさらに続く。途中に分岐があり、島の最上部にあるレーダー塔まで行けるようだった。面倒なのでそちらはパス。

山頂に近い部分に畑があって驚いた。ここに来るには徒歩かねこ車で無いと無理な筈。耕作大変そう。

そこから監的哨までは楽ちんな下り坂。

監的哨に着いたら先客がいた。監的哨は2階建ての廃墟で、屋上に若い男性の集団がおり、雑談などしているようだった。彼らに下から挨拶して建物内に入った。
施設内には戦時中の遺留品は残っていなかった。コンクリも劣化して鉄骨が各所で露出していた。
ここからの景色は文句なしの絶景。
砲弾の着弾点を観測するために作った施設だから、当然。砲弾は山の谷間を左手から右手に飛んだのだ。

海は凪いできていた。風もほとんど無くなっていた。帰りの船は楽そうだ。

二階と屋上の張り出し部分にこのようなものがあった。何に使われていたのだろう?

先ほどの若者集団は屋上でお昼ご飯を食べていた。私もその隣で、持ってきたパンをぱくぱく。景色がよくて気持ちがいい。

しばらくすると、さっき神社にいた人たちがぞろぞろと登ってきた。手すりのない張り出し部分でご飯を食べ始めた親子連れもいた。人が増えたので、退散。

路肩に植えられた花を見ながら、下り坂をのろのろと下りていたら、若者集団や、中年男性等、足の速い人たちに抜かれた。
降りきったところが神島中学、小学校の校庭脇。

海岸のカルスト地形は小規模ながら見事だった。

若者集団は海岸に降りて歩いていた。この先にある鍾乳洞(「徒歩では危険」と地図に書かれていた)を見に行くのではないだろうか?私はヘタレなので、そちらに行かず、海岸沿いに集落に戻ることにした。

この界隈、対岸に鳥羽方面の陸地が見えた。

神島は伊良湖側からの距離が近いにもかかわらず、行政的には鳥羽市に含まれている。原付が運搬できる船も鳥羽から、ケーブルテレビも鳥羽から引かれているそうだ。先ほどの監的哨は鳥羽市の文化財とのこと。

この付近の景色は、砂浜に小山のような岩が転がっていたり、堤防で囲った道路が作ってあったりして、ワイルドだ。
海岸沿いのあちこちに、ユースホステルのマークのような三角板が設置されていた。向きや大きさからすると、航行する船舶に見せるもののようだが、いったい何だろう?

→後日、ある船の船長さんから、「この近辺、海底ケーブル敷設。航行注意」の意味だと教わった。

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