避難所に届けられた支援物資=27日午前9時半、足利市西宮町

 足利市内の山林火災で、同市が開設した避難所には市内外から物資の寄付が相次いでいる。同市のふるさと納税による寄付は1千万円を超えた。募集はしていないものの、「何かできないか」とボランティアの申し出も寄せられ、支援の輪が広がっている。

 避難所の市さいこうふれあいセンターには22日以降、地元の企業や個人などからおにぎりや手袋などが続々と届いた。24日以降、避難者用に新聞を届けている販売店もある。

 27日は産業廃棄物処理業「日環」=宇都宮市=がマスク1万枚を寄付。長野栄夫(ながのひでお)社長(70)は「煙で健康被害が心配」と気遣った。

 足利市によると、ふるさと納税制度を利用した寄付金は同日正午時点で894件1027万円に上った。被災したハイキングコースの復旧などに活用する。

 ボランティア希望者からの問い合わせは50件を数えた。同市は「募集はしていないが、気持ちがありがたい」と感謝している。