父は急死、母は宗教団体へ多額の金 安倍氏銃撃容疑者の生い立ち

有料会員記事

武田肇
[PR]

 安倍晋三元首相(67)が銃で撃たれて殺害された事件で、殺人未遂容疑で奈良県警に現行犯逮捕された無職、山上(やまがみ)徹也容疑者(41)=奈良市大宮町3丁目=の親族が朝日新聞の取材に応じ、「山上容疑者は子どもの頃から、母親が入信していた宗教団体をめぐって苦労していた」と話した。

 捜査関係者によると、山上容疑者は逮捕後の調べにこの宗教団体の名を挙げ、「恨む気持ちがあった」と説明。その上で、「安倍元首相が(その団体と)近いので狙った」という趣旨の供述をしているという。

 取材に応じたのは、山上容疑者の親族で大阪府内に住む70代の男性。男性によると、山上容疑者は建設会社を営む父と母の次男として生まれ、兄と妹の5人で生活していた。

 山上容疑者が幼い頃に父が急…

この記事は有料会員記事です。残り423文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【無料会員限定】スタンダードコース(月額1,980円)が3カ月間月額100円!詳しくはこちら

  • commentatorHeader
    末冨芳
    (日本大学文理学部教授)
    2022年7月10日0時56分 投稿
    【視点】

    子育てに親の責任が強い社会では、親子分離を支える仕組みも希薄で、親の苦しみから逃れられずずっと苦しむ人々もいます。 「ずっと恨みに思っていたはずだ。人生を変えられたと感じていると思う」親戚の男性の言葉が重く響きます。 もし若い時

    …続きを読む