因みにダカーポⅢが舞台化するみたいですね。ファンとしては行ってみたいのですが場所が。
翌日、午後の授業はクリパの作業の時間になった、我がクラスにとっては初めてのクリパの本格な作業となる。
俺は教壇に立つと教室を見渡し。
「さて、クリパ本番まで残り時間はごく僅かだ。そこでこれを見てほしい」
俺はそう言って黒板に図面を広げマグネットで固定する、図面の中身は当日のお化け屋敷の見取り図である。
「これを見て分かるだろうが作業範囲を幾つか区分けして表示している、グループは既にこちらで勝手に分けてある。」
その言葉でクラス内が少し騒がしくなるが効率よく作業を進める為には致し方の無い事だ、グループ表を貼り出すと俺は再びクラスメイト達に目を向ける。
「このグループが、俺が考えるに最も効率良く作業を進ませれるグループだ。多少の不満はあるだろうが今は飲み込んで欲しい。」
「さて、ここまでで質問がある奴は居るか?」
そう言ってクラスを見渡す、すると。
「んっ、なんだ義之。」
恐る恐ると手を挙げている義之がいた。
「なあ、ルルーシュ。グループ分けするならグループ内でリーダーとか決めなくて良いのか?」
義之と同意見なのかコクコクと数名が頷いていた。
「リーダーは敢えて指名してない、グループ内で変に序列を作るのは後々面倒なことになりかねん、それに・・・。」
「それに?」
「この程度の人数を管理統括がこの俺に出来ないと思うのか?」
「あー、いや、問題ないかな」
ほぼその一言で決着がついた、クラスの他の面々を見た限りでは義之と同様に納得してくれている様だ。
「さて、後は資材についてだが・・・。」
その後細かな指示や連絡事項の後に俺たちは作業に取り掛かった。
「ルルーシュがああやって指揮とってるのに結局誰も何も言わなかったな」
「まあ、ルル君だからね。昔からあんな風にいつの間にかリーダー的なポジションに着いちゃってたりしてたしねぇ〜。」
「昔からあんな感じだったのかルルーシュって?」
「まぁ、そうだね。気付けばクラスの中心にいてあんな風に指揮したりしてたよ。そんな事よりほら義之君喋ってばかりじゃなくて手も動かしてね。」
ルルーシュの指揮の元俺たちはルルーシュが組分けした班で纏って作業を行っていた。俺と茜は同じ班だ。
ちなみに渉と杏が同じ班であり、班ごとに別れる際に杏はとても小さな声でこう呟いていた。
『奴隷ゲットね。』
その言葉通り現在渉は杏に奴隷の様にこき使われている、側から見ても可哀想に思えてくるくらいにだ。
杏と渉と同じ班のメンバーも引いていた、そんな周囲の視線も杏はスルーしていた。相変わらず肝が据わってるやつだ。
そして残る小恋はというと。
「はぁ、なんでうちのクラスには毎年毎年問題児がいるのよ・・・。私は真面目に慎ましく学園生活を過ごしたいだけなのに。」
「ま、まぁ。委員長落ち着いて。えーと、その、うーん。」
「はぁ、月島さん無理に慰めようしなくていいわよ。はぁ〜、こうなるって事は予測できてた筈なのに何もしなかった私も悪いもの。」
「あははは、委員長相変わらず苦労してるんだね。」
「そうなのよ、毎年毎年最低でも二人は生徒会がマークしてる問題児がウチのクラスにいるのよ。」
「それが今年に至っては全員集合よ!!なんでこんなクラスになったのよ!!普通に考えれば駄目でしょ!!合わせちゃいけない連中を一纏めにしたら。」
「はわわわ、い、委員長落ち着いて。ほ、はら深呼吸して、深呼吸。」
「私がなにしたっていうのよーーー!!」
委員長がいつにも増して荒れている、あれをフォローする小恋も大変だ。俺が同じ班なら理不尽な怒りをぶつけられていたに違いない。
「うわぁ〜、荒れてるねぇ〜。」
「あの状態の委員長のフォローの為に小恋と同じ班にしたんだろうなルルーシュは。」
やることなす事は杉並と同様にthe問題児であるが杉並と違いフォローとかはきちんとするんだよなルルーシュは。
まあ、それでも杉並と負けず劣らずの問題児ぷりを発揮している為プラマイはゼロになっているが。
ルルーシュの場合普通にしていれば普通に優等生で通るんだけどな、なんだって好き好んで杉並とつるんでいるのやらだ。
ルルーシュの話題で盛り上がっているとふと以前ムラサキが言っていたことを思い出した。
『貴族に連なる人物なのか。』
王女であるムラサキが言ったこの言葉、ルルーシュ本人に直接聞けば良いんだろうが。中々切り出せずにいる。
(そもそもまともに答えてくれそうにもないんだよなあ。)
普通に聞いてもルルーシュの事だから本当のことを言ってたとしても何処までが本当で、何処までが嘘なのか俺じゃ解らないからな。
(なんか、聞いても無駄な気がしてきたな。)
結局俺はその事で悶々としながら作業をする事となった、途中まゆき先輩とムラサキが杉並を探しにやって来たがルルーシュの挑発まがいな言葉を聞きながら帰って行った。
その時のまゆき先輩とムラサキの顔を俺は決して忘れないだろう、というか何故か俺まで睨まれたんだが。ホント勘弁してくれルルーシュ。
キリが悪いかな?後で修正するかもしれません。
あと少し短い。