この記事はいなかのおじさんが自己責任で行った修理です。
参考にする方はあくまでも自己責任で行ってください。
引き戸は重く・大きい為
か弱い女性等は素直に専門業者に依頼することをお勧めします。
パナソニック(ナショナル)の引き戸用ソフトクローザーは引き戸を閉める時に丁寧に閉めなくても
適当にある程度閉めれば後は自動でゆっくりと最後まで静かに戸を閉めてくれる便利なものです。
このソフトクローザーが故障してしまい、引き戸が完全には閉まらなくなってしまいました。
何かが引っ掛かって5cmくらい空いたままの状態です。
引き戸の桟(枠)に写真のような受け具が付いたタイプです。
パナソニック引き戸用ソフトクローズのリセット方法
問題の引き戸は(幸い)施工業者様向けのステッカーが剥がされずそのまま付いています。
(*パナソニックさん この写真を勝手にブログに載せてはいけない様でしたらご連絡下さい。すぐ削除します)
パナソニックさんのホームページに【内装戸車引戸がうまく閉まらない時の故障診断】
が載っています。
引き戸を外してみるとソフトクローズのアームがリセット状態ではなく、反対方向に倒れていました。
アームを戸が当たる(引き戸が閉まる)方向へ倒してリセット状態にして引き戸をはめ込みます。
リセット状態になっているかどうかは目視で確認できます。
ローラーが手前に見えればOKです。
確認は目視確認だけにして触らない方が良いです。
安易に触ると中のアームが動いてリセット状態が解除されてしまう恐れがあります。
試しに何回か開け閉めしてみると
直ったようです。めでたしめでたし・・・
ドアクローザーの故障原因は?
しかし、次の日になるとまた戸が閉まらない状態になってしまいました。
この繰り返しを3回くらい切り返したところで、
いよいよダメだなと判断しソフトクローズを外して確認します。
ドアクローザー本体は2本のプラスネジで固定しているだけなので、プラスドライバーがあれば簡単に外せます。
アームを動かして確認すると、どうやらアームがリセット方向に完全に倒れた後 少し起き上がり
その場所で一旦固定される様にバネが付いていますが
このバネの押える力が弱いようです。
バネが弱って曲がってしまったのかな?と思い、指で少し押し込んでみると
壊れた!
強い力で押した訳でも無いのにバネが折れてしまいました。
10年も使っていればしょうがないですね。
バネが金属疲労で弱っている所へ力をかけてとどめを刺してしまったようです。
アームを動かしてみるとダンパー機能は大丈夫そうですが、この固定バネが無いときちんと動きません。
このバネはリベット止めしてあるので部品を取り寄せてバネ交換という訳にはいかない様です。
ソフトクローザー本体交換しか修理方法はないのか
このソフトクローズ本体には型式等が書いてないのですがパナソニックさんのホームページで調べるとMJB9211という型式の物と交換で修理できそうです。
この本体は先に書いたように2本のネジで固定されているだけなので本体を入手すれば自分で簡単に治せそうです。
でも
こんな小さなバネ一個がダメになっただけで本体を交換するのは何かつまらない(面白くない)んです。
ドアクローザー修理に挑戦します。
アーム固定方法検討 試作1回目 失敗
アームが完全に倒れた状態から少し戻る様にするには・・・
幅の広い結束バンドを接着剤で付けて試運転
写真の状態で動作させてみると正常に動きます。
引き戸に取り付けて動作確認。
正常に動きました が 翌日にはまた壊れてしまいました。
結束バンドの接着力不足です。
(そもそもアームが完全に倒れた状態から少し戻る事しか考えておらず、その場でアームを固定する様には出来ません)
バネ制作
何とかしてバネを入手若しくは制作できないかと調べてみましたが、そんな都合の良いものはなかなか見つかりません。
バネの材料を入手できれば何とかなると思うのですが・・・
ひらめきました。
100均ショップで購入したヘアピンをバネの材料に使えそうです。
このヘアピンは必要なバネに対して幅は半分くらいしかないのですが、厚みは倍くらいあります。
強度は充分だと思います。
壊れてしまったバネを見本にペンチを使って同じような形に曲げます。
次に問題になるのはバネの取り付け方法です。
バネの力は結構強いので、接着剤で付けたくらいでは強度不足です。
バネの固定はソフトクローザー本体の取り付けネジを利用して共締めしてみます。
ネジ穴に合わせてバネをやすりで削り落としました。
ネジで固定して試運転してみると
ばっちりです。
アームをリセット状態側に倒すと完全に倒れた後少し起き上がり、その場所でバネで固定されます。
写真の上の物が壊れたバネ、下の物が今回自作したバネです。
これを接着剤で仮固定して、ネジで共締め取り付けで修理完了
の予定だったのですが、
ネジで固定する時にバネがズレてしまいうまくいきません。
ネジの頭に対して片側だけバネの厚みがあるので少し問題ありです。
バネの固定方法検討
バネ取り付けの高さ合わせの為に反対側にもバネ材を挟み込むことにしました。
現物合わせでバネ材を加工し、瞬間接着剤で仮固定。
更にワッシャーを入れてバネ全体を上から押さえ込む形でネジ止めドアに組み込んで修理完了です。
我ながらうまくいったと満足しています。
後は耐久性の問題ですが、
バネが衝撃等で外れてしまわなければ耐久性も問題なしと判断します。
引き戸の隙間調整(傾き補正)
ついでに引き戸の傾きも調節します。
この引き戸は下が先に当たり、上に隙間が出来ています。
この引き戸の戸車は上下左右に調節が出来る様になっていました。
引き戸の上が開いている状態なのでこの戸車調節で少し下げれば(反対側の戸車調節を上げれば)引き戸の傾きは無くなり隙間が無くなります。
表記の方向にプラスドライバーでネジを回して調節します。
これでばっちり 引き戸の修理完了です。
以上、
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