家族5人乗る車が事故 車外に投げ出され6歳男児死亡 6歳以上に推奨の「ジュニアシート」とは…
7日夜、大阪府の高速道路で料金所の縁石に乗用車が衝突する事故がありました。車に乗っていたのは5人家族で、事故の衝撃により車の外に投げ出された6歳の男の子と32歳の母親が死亡しました。
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幼い命が失われた、痛ましい事故。現場は、大阪・堺市にある阪和自動車道上りの料金所です。
警察などによりますと、事故を起こしたのは30代の両親、6歳と3歳の男の子、4歳の女の子の家族5人が乗った車です。7日午後10時頃、料金所の縁石に衝突し、その後横転しました。そのはずみで、6歳の長男が外に投げ出され、その後、長男と母親の死亡が確認されました。
車から発見されたチャイルドシートは1つだけでした。二男(3)が着用していて、長男(6)は着用していなかったとみられます。
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6歳未満の子供については、チャイルドシートは義務化されています。ただ、6歳以上となっても命を守るために推奨されているものがあります。
2歳の娘を連れて都内のカー用品店を訪れていた家族に話を聞きました。
2歳の娘を車に乗せる母親
「一時期チャイルドシートを嫌がった時があったけど、何が何でも乗せて」
乗車中の子供の命を守るため、6歳未満まで義務化されているチャイルドシート。
2歳の娘を車に乗せる父親
「本人がどんなに嫌がろうと装着することが大事かなと心がけています」
もはや当たり前となりつつはありますが、JAFなどが行った調査では、1歳未満では9割近い人が使用していますが、子供が大きくなるに連れ、使用率は低下。5歳では、半分以下の使用率となっているのです。
さらに、チャイルドシート卒業となる6歳以上となっても注意点があります。
JAFによりますと、通常のシートベルトをきちんと着用できるのは、身長140センチ以上になってからです。140センチに満たない場合、ベルトが首にかかるなどするため、万が一の時、逆にケガをするおそれがあるのです。
子供の平均身長を見てみると、身長140センチに達するのは10歳から11歳で、小学校5、6年生です。
そこで、チャイルドシート卒業から140センチに達するまでの間、推奨されているのが…
A PITオートバックス東雲・車用品担当 児玉健さん
「ジュニアシートと呼ばれるようなもの。こちらは大きくなったお子さま向けという形になるので」
座高を高くし、身長に合わせたシートベルトの長さに調節し、使用するジュニアシートです。6歳以上の使用は義務ではありませんが、安全と命には代えられません。
A PITオートバックス東雲・車用品担当 児玉健さん
「万が一もありますので、認知していただいて安全に運転していただければと思います」