長野県北部で大雨 長野市中条で避難指示 小川村のオリンピック道路、一時冠水

泥が流れ込んだ県道長野大町線=6日午後11時15分、小川村高府

 6日夜、県北部で局地的に雨雲が発達し、非常に激しい雨が降った。長野地方気象台は午後9時45分、長野市と上水内郡小川村に土砂災害警戒情報を出した。長野市は午後10時15分、同市中条地区の土砂災害警戒区域に住む506世帯972人に避難指示を出した。

 同気象台によると、午後9時過ぎまでの1時間に白馬で観測史上最大となる68・5ミリの雨が降った。鬼無里でも同9時半ごろまでの1時間に39・5ミリの雨量を観測した。

 小川村によると、村内を流れる土尻川から県道長野大町線(通称オリンピック道路)に一時、水が入り込んだ。県長野建設事務所によると同県道は一部通行止めとなった。長野市中条支所によると、旧支所近くの水路から水があふれ、付近の住宅の床下に流れ込んだと通報があった。

 長野市消防局によると、午後9時半ごろに通行人から同市鬼無里の国道406号で土砂が崩れ、車線をふさいでいると連絡があった。人的被害は確認されていない。県長野建設事務所は午後10時、長野市鬼無里支所付近から北安曇郡白馬村境までの同国道を全面通行止めとした。

 雨の影響でJR大糸線は信濃大町(大町市)―南小谷(北安曇郡小谷村)間で午後9時10分ごろから終日運転を見合わせた。

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