松本ぼんぼん熱気再び 3年ぶり街に踊りの波
松本の夏を彩る「第48回夏まつり松本ぼんぼん」(実行委員会主催)が6日、松本市中心街で開かれた。開催は3年ぶり。新型コロナウイルスの感染急拡大の中、対策を強化して実施し、43連の踊り手約2150人が、街に久しぶりに響いたサンバ調の音楽に合わせて元気よく踊った。
オープニングセレモニーで実行委員長の井上保・松本商工会議所会頭は「多くの方の協力で開催にこぎつけることができた。気持ちを一つに最初の一歩を踏み出そう」と呼び掛け、祭りがスタートした。参加者はマスクを着用し、大きな掛け声は控えつつも息の合った踊りを見せていた。
感染対策は、参加者の前後間隔を2メートルに広げ、コース沿いの歩道に消毒液を置くなど当初の計画よりも強化した。コース沿いには多くの観客が集まり、千歳橋付近は特に混雑していた。
2回連続4回目の最優秀連に輝いたBriksは、平成17(2005)年から毎回出場してきたが、今回で活動を終了する。連長を務めた新井一成さん(38)は「今回開催できたことに、感謝の気持ちを込めて踊った。この踊りが継承されてほしい」と願っていた。