――海底トンネルとは重厚長大な構想ですが、具体的な動きなどはあるのでしょうか?
東国原:いえ、まったく。「何をたわけたことを」と失笑されることもあります。僕個人の夢物語として思っている段階です。まずは、国が九州に権限を委譲し、中国やアジアのある省、ある地域との連携を強化し、その成功事例をもとに、国同士のFTA(自由貿易協定)、EPA(経済連携協定)につなげていく、というのが順番だと思います。最初は国同士ではなく、ポイントポイントで、まずはリーズナブルに、グローバルの中のローカル、つまり「グローカル」として、網目のように広がっていくのが理想でしょう。
――近々、中国に訪問される予定はありますか?
東国原:中国・上海は1995年に行ったのが最後です。上海はもう僕が知っている当時の面影はなく、別世界だ、ということを周りの人からよく聞きます。行きたいとは思っているのですが、なかなか時間がとれません。宮崎は上海に事務所も出しておりますので、今後1年内にぜひ行きたいと思っています。本来は上海万博に合わせて行きたかったのですが、口蹄疫の問題もあって、今はこちらに注力しています。