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Yamareco

記録ID: 3851056 全員に公開 フリークライミング 近畿

千石岩(リードソロシステムを試してみた)

情報量の目安: S
10拍手
日程 2021年12月20日(月) [日帰り]
メンバー
天候晴れ
アクセス
利用交通機関
車・バイク

経路を調べる(Google Transit)
GPS
05:02
距離
0.8 km
登り
16 m
下り
18 m

地図/標高グラフ

30 m
Created with Highcharts 10.2.0距離 (km)地理院 標高 (m)0km0.1km0.2km0.3km0.4km0.5km0.6km0.7km400m
表示切替:

コースタイム [注]

日帰り
山行
5分
休憩
4時間52分
合計
4時間57分
Sスタート地点11:4211:45千石岩16:3716:39ゴール地点G
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
過去天気図(気象庁) 2021年12月の天気図 [pdf]

装備

個人装備 Tシャツ ソフトシェル ズボン グローブ 防寒着 雨具 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 トポ 計画書 ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ナイフ カメラ ロープ クライミングシューズ ハーネス ヘルメット チョーク 確保機 ロックカラビナ カラビナ クイックドロー スリング ロープスリング セルフビレイランヤード キャメロット ストッパー カム ナッツキー アッセンダー ディッセンダー

写真

ちょうど良さげな岩肌でリードソロシステムを試してみます。
今日は誰もいない貸切状態なので時間を気にせずにやれました。

※ここに記載されている方法は、確立されたシステムでもなければ、安全なものでもありません。筆者の備忘録的なものなので十分に注意してください。登攀はあくまで自己責任でお願いします。
2021年12月20日 11:48撮影 by COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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ちょうど良さげな岩肌でリードソロシステムを試してみます。
今日は誰もいない貸切状態なので時間を気にせずにやれました。

※ここに記載されている方法は、確立されたシステムでもなければ、安全なものでもありません。筆者の備忘録的なものなので十分に注意してください。登攀はあくまで自己責任でお願いします。
1
ギアはこんな感じ
2021年12月20日 12:00撮影 by COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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ギアはこんな感じ
1
まず立木にビレー用の支点を設置します。
ロープは10mmのシングルを使用。
2021年12月20日 12:26撮影 by COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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まず立木にビレー用の支点を設置します。
ロープは10mmのシングルを使用。
今回の目玉商品。
百均で購入したバイク荷台用のバンジーコード2.8mを3本束ねてショックアブゾーバーを自作。
メインロープを少し弛ませて、その間にこいつをカラビナでロープにクローブヒッチで連結。
擬似的にダイナミックビレーが出来るはず。
2021年12月20日 12:30撮影 by COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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今回の目玉商品。
百均で購入したバイク荷台用のバンジーコード2.8mを3本束ねてショックアブゾーバーを自作。
メインロープを少し弛ませて、その間にこいつをカラビナでロープにクローブヒッチで連結。
擬似的にダイナミックビレーが出来るはず。
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次にグリグリ3の隙間にチェストハーネス接続用の細引き(2mm)を通しておく。
2021年12月20日 12:31撮影 by COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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次にグリグリ3の隙間にチェストハーネス接続用の細引き(2mm)を通しておく。
閉じるとこんな感じ。
2021年12月20日 12:31撮影 by COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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閉じるとこんな感じ。
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横から見るとこんな感じ。
2021年12月20日 12:31撮影 by COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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横から見るとこんな感じ。
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ハーネスにグリグリを付けるとこんな感じ。グリグリに通した細引きはチェストハーネスに付ける。
これでグリグリがお腹あたりに真直ぐに位置してロープの繰り出しが容易になり、また墜落のときにビレイ側のロープがロックし易くなったり、頭から落ちたりする可能性が軽減されると思われる。
2021年12月20日 12:34撮影 by COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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ハーネスにグリグリを付けるとこんな感じ。グリグリに通した細引きはチェストハーネスに付ける。
これでグリグリがお腹あたりに真直ぐに位置してロープの繰り出しが容易になり、また墜落のときにビレイ側のロープがロックし易くなったり、頭から落ちたりする可能性が軽減されると思われる。
グリグリへのロープの通し方は、ビレイ側(支点側)のロープが引っ張られたとき(=墜落したとき)にロックするように通す。
2021年12月20日 12:37撮影 by COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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グリグリへのロープの通し方は、ビレイ側(支点側)のロープが引っ張られたとき(=墜落したとき)にロックするように通す。
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最後に、ビレイ側ロープとは逆側のロープにマイクロトラクションをグリグリの方向に流れるように設置しギアループに付けておく。
これで中間支点にロープを手繰るとき、まずマイクロトラクションからロープを適量引っ張っておくことで、ロープの重みでグリグリからのロープの引っ張りにくさを解消できると思われる。これによりロープのクリップに手間取って手繰り落ちすることへのリスク軽減が期待できる。
2021年12月20日 12:49撮影 by COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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最後に、ビレイ側ロープとは逆側のロープにマイクロトラクションをグリグリの方向に流れるように設置しギアループに付けておく。
これで中間支点にロープを手繰るとき、まずマイクロトラクションからロープを適量引っ張っておくことで、ロープの重みでグリグリからのロープの引っ張りにくさを解消できると思われる。これによりロープのクリップに手間取って手繰り落ちすることへのリスク軽減が期待できる。
1
準備が出来たので、慎重に登ってみる。
登攀中はこんな感じ。
1ピン目の中間支点に掛けたところ。
ここで落ちたらグランドフォールする可能性があり緊張する。
2021年12月20日 12:56撮影 by COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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準備が出来たので、慎重に登ってみる。
登攀中はこんな感じ。
1ピン目の中間支点に掛けたところ。
ここで落ちたらグランドフォールする可能性があり緊張する。
2ピン目の中間支点に掛けたところ
ここまでくればグランドフォールすることはなさそうなので、墜落のテストをしてみる。
2021年12月20日 12:56撮影 by COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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2ピン目の中間支点に掛けたところ
ここまでくればグランドフォールすることはなさそうなので、墜落のテストをしてみる。
恐る恐る体重を下へかける。ただし、落ちるときと同じ感じで素早く体重をかけないとロックがききにくいので、思い切って擬似的に落ちてみる。
期待通り手を離していてもグリグリがビレイ側のロープをロックしてくれた。ありがとうグリグリ!
2021年12月20日 12:57撮影 by COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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恐る恐る体重を下へかける。ただし、落ちるときと同じ感じで素早く体重をかけないとロックがききにくいので、思い切って擬似的に落ちてみる。
期待通り手を離していてもグリグリがビレイ側のロープをロックしてくれた。ありがとうグリグリ!
1
止まることが分かったので本気で墜落してみた。
グリグリはちゃんと止めてくれたが、想像以上にロープが伸びて正直ビビッた。
2021年12月20日 12:59撮影 by COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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止まることが分かったので本気で墜落してみた。
グリグリはちゃんと止めてくれたが、想像以上にロープが伸びて正直ビビッた。
1
3百円の自作ショックアブゾーバーがいい仕事してくれました。
想像以上に落下距離が伸びたのはショックアブゾーバーが効いてくれたからでした。そのため落下による衝撃荷重がかなり軽減されたように思います。
2021年12月20日 13:01撮影 by COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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3百円の自作ショックアブゾーバーがいい仕事してくれました。
想像以上に落下距離が伸びたのはショックアブゾーバーが効いてくれたからでした。そのため落下による衝撃荷重がかなり軽減されたように思います。
トップからは琵琶湖と大津の街並みが一望できて最高です。
2021年12月20日 13:07撮影 by COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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トップからは琵琶湖と大津の街並みが一望できて最高です。
登り返しの練習のため、マスターポイントのカラビナにロープをクローブヒッチで固定してグリグリで懸垂下降します。
2021年12月20日 13:22撮影 by COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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登り返しの練習のため、マスターポイントのカラビナにロープをクローブヒッチで固定してグリグリで懸垂下降します。
グリグリでの懸垂下降は滅茶苦茶楽チンです。
中間支点のギアを回収しながら下ります。
2021年12月20日 13:25撮影 by COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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グリグリでの懸垂下降は滅茶苦茶楽チンです。
中間支点のギアを回収しながら下ります。
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続いて
登り返しの練習です。
マスターポイントのカラビナに固定された一本のロープで登ります。
2021年12月20日 13:37撮影 by COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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続いて
登り返しの練習です。
マスターポイントのカラビナに固定された一本のロープで登ります。
登り返しもグリグリをそのまま使います。念のためフリクションノットでバックアップを取りましたが、グリグリの信頼性からしてバックアップは不要のような気もします。

もしソロでロングルートのマルチピッチなら、登り返しの前に下部のビレイを解除して、重い荷物をその末端に括り付けて、登り返したあとにレイジングシステムを構築して引き上げるという面倒な作業が発生します。
2021年12月20日 13:41撮影 by COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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登り返しもグリグリをそのまま使います。念のためフリクションノットでバックアップを取りましたが、グリグリの信頼性からしてバックアップは不要のような気もします。

もしソロでロングルートのマルチピッチなら、登り返しの前に下部のビレイを解除して、重い荷物をその末端に括り付けて、登り返したあとにレイジングシステムを構築して引き上げるという面倒な作業が発生します。
登り返しの要領はトップロープソロと同じです。
2021年12月20日 13:44撮影 by COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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登り返しの要領はトップロープソロと同じです。
1
無事登り返しました。
最後は練習のため久しぶりにムンターヒッチで懸垂下降しました。
2021年12月20日 13:57撮影 by COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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無事登り返しました。
最後は練習のため久しぶりにムンターヒッチで懸垂下降しました。
1
撮影機材:

感想/記録
by pine

平日に休みが取れたので近場の千石岩に岩登りに行きました。平日ということもありビレイしてくれるパートナーもいないので、以前から気になっていたリードのソロシステムを試してみました。

私は長らくソロクライミングは恐ろしくてできないものと思っていました。理由は、まず私の世代では長谷川恒男のような天才クライマーたちの限られた領域という先入観があります。そして、当時はソロ用に使える信頼できるデバイスが無く、ロープに結び目を付けて解きながら登ったり、ムンターヒッチやシャントなどを駆使して墜落に備えなければならず落下時の信頼性が極めて低いと思いました。また、下部支点が固定されているので落下したときのダイナミックビレーが出来ず衝撃荷重が軽減されません。これは落下したとき、たぶん命は助かるかもしれないが、体への衝撃は相当なもので、岩壁にもダイレクトに衝突してしまい骨折などの危険性も高いというような認識でした。かつて天才クライマーと呼ばれた森田勝でさえもソロ登攀中の落下で死の淵に立たされていることなどからも、ソロでは絶対に落ちられないという思いが強くありました。なので私のような下手の横好きレベルでは到底出来るものではないと思っていました。それにもかかわらず、ソロクライミングへの憧れだけはありました。他人に頼らず一人で挑戦することへの何かしらのカッコよさがあります。

数年前にネットでソロクライミングのシステムについていろいろ研究されていることを知りました。
その中で今の自分の持っているギアでも出来るものを探していたら、ヨーロッパのほうでルベルソやグリグリを改造してソロ用のデバイスに利用するのが流行っているらしいことを知りました。また、ガッツンビレイの対策もいろいろ考案されていて、メーカーからも色々なショックアブゾーバーが出ていますが、私は、バンジーコードを使った方法が手軽に出来そうに思いました。
ネットで色々と紹介されている通りだと、落下しても大丈夫みたいでなので、ソロへの心のハードルが少し下がったような気がしてきました。
手元にギアはそろっている!憧れのソロクライミングを試してみたくなってきました。色々調べて勉強した結果、グリグリを利用する方法を試すことにしました。ただし、ひとつ気になる点はグリグリを改造しなければならないということです。グリグリの先端のプラスチック部分にドリルで穴を開けて、チェストハーネスに固定するためのコードを通さなければなりません。コレって本当に大丈夫か?当然メーカーの保障は無くなります。それよりグリグリの強度に問題は発生しないのか?どうしても精密なギアに穴を開ける不安感が払拭できません。他に何かよい方法はないのか?外付けでコードを通せる何かを接着剤か何かで付けられないか?などと色々考えてグリグリ3を眺めていたら、ちょうど良さげなところに2mmの細引きを通せる位の隙間がありました。ためしに細引きを通してみたら何かよい感じがします。本来のロープをロックする機能とも干渉するようには見えませんし、色々いじって見ても干渉しそうに無いように思います。もちろんメーカー本来の仕様外の使い方なので、この状態で使用したときのメーカー保障は一切無いものと考えるべきです。今回は、それを承知の上でこの方法で試してみることにしました。

※ここに記録されている方法は、あくまでも試行錯誤の段階で、確立されたシステムでもなければ安全なものでもありません。筆者の備忘録的なものなので十分に注意して頂きたいと思います。登攀はあくまでも自己責任でお願いします。
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