- 販売エリアマネージャー
- SHUNSUKE YASUMURO
- 安室 舜介
- 東京販売局販売2部
平成27年入社
実は、私は就職活動にとても苦労した人間でした。社会に影響を与えるものに携わりたいという漠然とした想いから、それが実現できるのはマスコミ業界だと考え、就職活動を行っていました。就職活動を行っていくにつれてその想いは強くなり、春にある企業からもらっていた内定を辞退し、心機一転、秋採用を行っていた産経新聞社を受験しました。
当初は「産経新聞社に入社したい」という明確な意志があったわけではありませんが、人事の方との交流や複数回の面接を通して、産経新聞社の雰囲気、良い面が見えてくるようになりました。「新聞社は厳格なもの」というイメージの反面、「産経新聞社の何か砕けた雰囲気」は自分に合っているなという感覚を持つようになり、最終面接前には「是非入社したい」という気持ちが先行し、ものすごく緊張しました。
内定の連絡をもらった時には即決で「これからよろしくお願いします」と言ったことを覚えています。
私は現在、「担当員」という仕事をしており、千葉県の内房、外房エリアを担当しています。産経新聞を取り扱う50店の新聞販売店を回り、いかに産経新聞ファンを増やしていくかを販売店の方々と話し合っています。
「担当員」とは、新聞社の経営基盤を支える収入を確保する重要な役割のある「販売局」の外勤社員です。販促活動や営業戦略の提案、配達などの日常業務における改善事項のアドバイスを販売店の方々に行うのが仕事です。
この仕事の魅力は、様々な考えの方々と出会えることだと思います。新聞販売店の所長は皆さん自営業者であり、十人十色です。年齢、経歴も様々で、その中で仕事をすることで、自分自身様々な気づきを得られます。また、一つのエリアを任されるので責任は大きいですが、その分やりがいも大きく、人間的にも成長できると感じています。
印象に残っている仕事としては、雪の日の対応があります。私が埼玉県の担当をしていた頃、関東地方に雪が降り、新聞はしっかり配られるのかと不安を持ちながら各店と連絡を取り合っていました。欠配時は読者対応など様々なことを想定し、動かなければなりません。そんな中、最後の販売店から配達終了の連絡を受けたのは午後12時を過ぎた頃。何とか無事に配達は終了しました。深夜から配達の準備を行い、たとえ午後を過ぎたとしても読者のもとへ新聞を届ける。朝、新聞が届くということは当たり前のことかもしれません。しかし、このような現場の方々の支えがあり、その当たり前があるということを再認識し、これからもお店の方と二人三脚で仕事をしていこうと強く思いました。
新聞業界は今、変革の時期にあります。先輩方が作ってきたものを受け継ぎながら、何かを変えていくことが求められているのだと思います。
そのためには、多角的な視野を持ち、柔軟な考えを持つ人が、求められているのではないでしょうか。
ただ、一番重要なのは、いかに真摯に向き合う姿勢があるかだと思います。運やタイミングもありますが、その姿勢がある人と一緒に働きたいと私は思っています。
就職活動は辛いものだと思います。私自身もそうでした。しかし、この機会は自分を知り、見つめ直す良い機会になります。自分自身と向き合うことなんてそうそうありません。これを一種のチャンスととらえ、学生のみなさんが前向きに就職活動に取り組まれることを願っています。