- サンケイスポーツ取材記者
- MASAHIRO NISHIGAITO
- 西垣戸 理大
- 大阪サンケイスポーツ編集局運動部
平成26年入社
スポーツ新聞記者を目指し始めたのは、20歳の頃。漠然とスポーツに関わる職業に就きたいと考えていたところ、ふと、スポーツライターが頭に浮かびました。学生時代、よくコンビニで買って読んでいた雑誌の存在を思い出し、自宅で読み返す。すると、当時は分からなかった記事の見方に気づきました。選手が語る思いの背景に、書き手の存在が見えました。そこから、雑誌社や新聞社の求人を探し、たどり着いたのが、サンケイスポーツの社内アルバイトの募集ページ。直感的に行動する性格のため、迷わず応募し、アルバイトとして社内で勤務させていただくことに。読者の立場から、作り手の立場に代わり、責任も感じるようになりましたが、新聞作成に携わっていることが新鮮でした。数年後には正社員試験を経て、改めて産経新聞社の一員となり、いままで以上にスポーツの魅力を読者の方に届けることに力を注いでいます。
現在はプロ野球の阪神タイガースを担当しています。いわゆる、虎番、番記者と呼ばれる立場です。関西のスポーツ界の中心とも言える阪神の取材担当記者は他社の方々も含め、かなりの人数がいますが、そのなかで自分らしさが出せるような記事作成を心がけています。甲子園球場や2軍の鳴尾浜球場に足を運び、練習内容や選手が取り組んでいること、考えを取材し、それを記事として伝えることが仕事の1つです。昨年までは芸能分野の部署の記者を任されていましたが、浪速のお笑い文化を象徴する吉本興業や松竹芸能に所属するお笑い芸人の方との交流は、新たな発見の毎日。吉本新喜劇の舞台裏やベテラン座員の方々の経験談は、大変興味深いものがありました。なかでも、よしもとクリエイティブ・エージェンシーと弊社が主となり、春に共同で開催している「淀川 寛平マラソン」に向けた記事作成等はやりがいがありました。ホスト役の間寛平さんらと意見を出し合い、大会を盛り上げる案を練る。大会当日、参加者の方々の笑顔を見た際は、普段は接する機会の少ない読者の方の反応を知れたような気がしました。芸能界とプロ野球では取材の勝手が違うところが多々ありますが、リーグ優勝を目指す阪神タイガースの選手の活躍ぶりや努力を伝え、スポーツ界の盛り上げにつながるような記事作成を意識していきたいです。
新聞や雑誌の紙媒体だけでなく、マスメディア業界全体に対する視聴者、読者の方の目は年々、厳しくなっています。肥えている、とも言えるかもしれません。インターネットで気軽に情報を得ることができるだけでなく、ソーシャルネットワークサービスでスポーツ選手やタレントといった取材対象者がメディアを介さずとも、世間に自らの言葉を発信できることができるようになりました。様々な情報があふれる世の中なだけに、正確さ、スピードが求められます。なかでも、他との差別化が重要になると考えています。どういう志を持ってこの業界に飛び込むのか、その際に抱いた気持ち、自分らしさを忘れないことが大切だと思います。責任もありますが、その分、やりがいを感じることも多々あります。自分がどういう立場に立つのか、社会人としてどう成長していくのか、日々、考えながら力を付けていってもらいたいです。