
(台北中央社)中国が4日、台湾周辺海域へ11発の弾道ミサイルを発射したことを受け、総統府の張惇涵(ちょうじゅんかん)報道官は同日、「台湾は引き下がらない」として国家の主権と国土の安全を守る決意を示した。
総統府は「故意に軍事的脅威を高め、インド太平洋地域の平和と安定を破壊した」と中国を批判。国民、与野党に対しては、団結して民主主義陣営のパートナーと共に中国の一方的で非理性的な軍事行動をやめさせるよう呼び掛けた。
ペロシ米下院議長の訪台に強く反発した中国は、4日正午から台湾周辺海域での実弾演習を開始。張氏によると、蔡英文(さいえいぶん)総統や軍は状況を全て把握しているという。

