井川 智貴
情報技術本部
2015年入社
教育学部卒
※所属部局は取材時点のものです
入社 情報技術本部
社内システムやデジタルサービスのITインフラ設計、構築を担当。
国内支局や印刷工場をつなぐネットワークを再構築。
取材から始まり新聞ができるまでの一連の業務フローを体感。
「日経電子版」のインフラを担当。
24時間365日動くシステムの管理にいそしみ、鍛えられる。
3カ月間の短期海外派遣で米国・シリコンバレーへ。
現地のIT企業やスタートアップを訪問し、最先端の技術と考え方を学ぶ。
海外の取材拠点のIT環境整備に奔走。
Financial Timesのオフィス移転・統合で長期出張し、海外のビジネス習慣に触れる。
インターネットやスマートフォンの普及によって、誰もが簡単に情報を発信し、入手することができる時代になりました。出所の怪しいものを含めて、ネットの世界には無数の情報が溢れかえっています。その中で「本当に信頼できる情報とは何か」を考え、メディアに興味を持つようになりました。就職活動を始め、メディア業界で働くことを考えた時、数あるメディアの中でも140年以上新聞を発行してきた歴史を持つ一方、他社に先駆けてネットを使った報道にも力を入れていた日経の一員として、継続的な価値ある情報提供を担いたいと思いました。
私は大学在学中、教育学部で情報教育を専攻していました。ICTスキルの修得やメディアリテラシーの大切さを学んできました。だからこそ、情報過多な今の時代に、正確で公平なニュース、ビジネスに活用できるコンテンツをいち早く届けることで読者やユーザー組織の成長や経済の発展に貢献していきたいと考えています。
ITインフラの構築や改善の業務を担当しています。「インフラ」と聞くと身近なところでは水道、電気、ガスや道路などを思い浮かべると思います。これらは生活に欠かせないものを送り届けるための仕組みです。ITシステムにも様々なデータを受け渡すための基盤となるインフラが必要不可欠です。具体的にはインターネットやオフィスのネットワーク、サーバーやパソコン、プリンターなどがこれにあたります。
普段はあまり意識されることはありませんが、記者が取材した情報を紙面や「日経電子版」のコンテンツに仕上げるまでのシステムや、読者がインターネットを介して電子版を閲覧する際など、パソコンやネットワークなどのITインフラ上では多くのデータがやり取りされています。
きちんと整備されたITインフラがあって初めて、社員は快適に働くことができ、日経のユーザーに安心してサービスを利用してもらうことができます。当たり前に思うかもしれませんが、その当たり前をつくり、守るのが私の役割です。
私が担当しているITインフラは、日経のITシステムやIT活動の土台です。24時間365日動かし続けることが求められます。機器の故障や災害で一瞬でも停止してしまうと、その影響は広範囲に及びます。報道を続けられない事態となってしまってはメディアとして致命傷です。
また、これらの整備が不十分だとウイルスや外部からのサイバー攻撃にさらされやすくなり、取材データなどの機密情報や個人情報が漏洩するリスクが高まります。世界各地を取材し、グローバルにビジネスを展開している日経のITインフラ担当として、常に業務やサービスを停止させられない難しさがあります。
一方で「サービスのデジタル化」や「業務へのIT活用」が必要不可欠な時代となった今だからこそ、縁の下の力持ちとして信頼性を確保しつつも、生産性が高く変化への対応力がある柔軟なインフラ基盤について考えることは楽しく、大きなやりがいがあります。
ITテクノロジーは目まぐるしく変化し、絶えず進化を続けています。顧客や社内からのニーズに迅速に応えられるITインフラの実現に向け、変化の速いテクノロジーをしっかりキャッチアップしなければなりません。そのために知識と技術力をさらに向上させていきたいと思います。
今はまだ目の前の課題解決に追われてしまいがちですが、5年先、10年先を見据えた仕事を考えていく必要もあると思います。会社の経営課題の解決や業務プロセスの改善にも貢献できるよう、中長期的なIT戦略を考えられるような人材も目指していきたいです。
日経というメディアの特性を理解したうえで、持てるIT技術を最大限に駆使し「テクノロジー・メディア」として、より多くのユーザーに役立つ、信頼性の高いサービスと情報を発信していきたいと思います。