羽根田 京子
総務局 総務・管財部
2008年入社
法学部卒
※所属部局は取材時点のものです
入社 総務局人事部
勤務管理や人事異動、人員計画などを担当。資料作成を通じて社員の名前を覚えるようになる。
総務局労務部
給与計算、扶養控除や住民税を担当。毎月の給与明細ができあがるまでの仕組みを知る。
秘書室
株主総会運営など。
総務局総務・管財部
食堂などの厚生施設管理、互助会運営、建物リニューアルプロジェクトや予算を担当。
私が高校生の時、父親が仕事の転機に購読を始めたのが日本経済新聞でした。自分自身も就活の準備で日経新聞を読むようになると、ビジネスマンに必要とされる新聞、目的を持って読まれる新聞だということを強く感じ、そういった信頼される情報を発信する仕事に携わりたいと思って受験しました。当時は部門ごとに募集をしていたので総務・経理部門にエントリーしました。大学のゼミでインカレ討論会の書記を経験し、組織を縁の下で支える仕事にやりがいを感じていたからです。
他の業界も幅広く採用試験を受けていて、他社の選考も進んでいましたが、内定者懇親会でお話しした人事部の人たちの人柄と、何よりも内定者の雰囲気が自分に合っていると感じたので日経に決めました。入社から10年以上が経った今でも同期とはたまにランチに行きます。仕事のことからプライベートまで話題が尽きず、時間が足りないくらいです。部署や環境は違ってもそれぞれの場所で一生懸命に働いていて、会うといつも励まされます。
主に福利厚生に関する仕事をしています。福利厚生というと漠然としたイメージがあると思いますが、社員食堂、社員の助け合いの仕組みである互助会の運営、転勤する社員が入居する社宅の管理、住居費補助から体育施設利用補助まで、日経の福利厚生は多岐にわたります。
特に社員食堂については、ヘルシーメニューの提供を通じてアフリカの子供たちの学校給食に寄付する「TABLE FOR TWO」活動への参加、グローバル化に伴うメニューの英語併記などを進めてきました。2019年は、本社移転と同時に食堂が開業してから10年を迎え、食堂の活性化がテーマになっています。食堂業者と協力してお菓子販売イベントや人気外食メニューとのコラボを企画したり、効率的な運営やピーク時間以外のスペースの有効活用について知恵を絞っています。
仕事が忙しい時ほど、温かくて健康的な食事を手軽に食べられる食堂のありがたさを感じます。食堂を通じて、社員の健康と仕事に集中できる環境づくりをサポートしています。
日経の福利厚生制度は充実していますが、福利厚生というのはひとりの人に手厚すぎても他の人に平等ではありませんし、費用対効果の視点も欠かせません。正解がないことが総務の仕事の難しさと言えます。食堂のメニューでも、ヘルシーな献立の要望が多いのですが、実際は揚げ物が売上ランキングの上位を占めていたり……。正解はありませんが、少しでも多くの人に満足してもらえるように周囲の意見を聞きながら最適なバランスを探っています。
この仕事の面白さは、社内外の様々な業種の人と出会えることです。警備会社、設備管理会社、清掃会社、受付、食堂業者、不動産会社、建設・設計会社、電機メーカー…会社というのは多くの人の協力のおかげで成り立っています。当たり前のことですが、総務の仕事をしなければ気づかなかったことです。まずは相手の仕事に興味を持ち、自分の知らないことを教えてもらうという姿勢でコミュニケーションを取ることを心がけています。
利用者の声がすぐに返ってくる食堂運営、新しいものを作り出す建物のリニューアルプロジェクト、正確さが求められる給与計算……。これまで担当した仕事を通じて貴重な経験をさせてもらいました。上司や周囲の人に助けてもらうことばかりでしたが、これからは自分が周りを助けられるように成長していきたいと思います。
19年10月には食堂レジの軽減税率対応を終えたばかりですが、環境の変化はめまぐるしく、外国籍の社員に英語で健康診断の案内を出したり、廃プラスチック対策を練ったり、日々新たな課題が出てきます。今後は人感センサーで会議室の利用状況やトイレの混雑状況を把握し、建物のセキュリティを遠隔操作するようなオフィスのIoT化も検討が必要です。
人材の多様化が進めば、働きやすい環境も多様化します。困っている人の声や最新の情報に常にアンテナを張って、柔軟な対応で社員が働く環境をサポートしていきたいです。