公然の賄賂

農相に引き続き、環境相の献金問題が騒がれています。

「補助金の交付決定通知から1年以内の政治献金を禁じる、政治資金規正法に違反する可能性がある。」として叩かれているのですが、はっきり言ってこんな法律はザルです。

たとえば、日本精神科病院協会は、日本精神科病院政治連盟の名義で毎年いわゆる厚生族議員に多額の献金をしています。現厚生労働大臣である塩崎氏に対しても、平成24年12月7日に200万円陣中見舞として献金をしています(※しかもなぜか塩崎氏個人宛てに!!!)
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/131129/2369400019.pdf

一方、日本精神科病院協会は、毎年補助金を国からもらっています。
http://www.nisseikyo.or.jp/about/katsudou/hojokin

しかしどうやらこのような研究調査目的の補助金は政治資金規正法の禁止から除外されるようです。(政治資金規正法第二十二条の三 参照)

それでは問題ないじゃないか、というわけではありません。日本精神科病院協会傘下の民間精神科病院に対しては、毎年「保健衛生施設等施設・設備整備費」などとして巨額の補助金が出ているのです。

これは完全なアウト!・・・と思われるかもしれません。しかし、これには抜け穴があるのです。

二つの逃れかたがあります。
1.献金しているのは協会で、補助金を受けているのは個々の病院だら違法ではない
2.日本精神科病院協会と日本精神科病院政治連盟は別団体だから問題ない

これが日本の政治です。本質的に収賄であったとしても、抜け穴を使えば公然と献金&見返りが成り立つのです。

本当の闇は国会で追及されることなく放置されているのです。
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