挑発いなせぬ「脆き大国」 中国、ペロシ氏訪台に猛反発
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今村卓さんの投稿
ペロシ米下院議長の台湾訪問に中国が猛烈な反発を示している。米下院議長の訪台は25年前にも実績があるにもかかわらず、中国はなぜこれほど過剰反応するのか。
「下院議長の訪台は前例があり、新しいことではない」。米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は1日の記者会見でこう語った。1997年のギングリッチ米下院議長の訪台を指す。
米国は1979年の米中国交正常化時のコミュニケで中国を唯一の合...
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(更新)- 今村卓丸紅 執行役員 経済研究所長分析・考察
習氏にとっては、隣接する台湾に定着し成熟する民主主義が脅威として膨らんでいるのでは。 25年前の台湾はその1年前に初の総統直接選挙、民主化は緒に就いたばかりでした。米国も中国には関与政策という鷹揚な姿勢だったので、ギングリッチ氏の訪台が台湾独立に道を開くなど考えもしなかったでしょう。 しかし今日蔡氏と会談したペロシ氏は台湾と世界の民主主義を守ると訴え、バイデン大統領は民主主義対権威主義の構図を提唱しています。習氏は米国によって台湾が民主主義陣営に取り込まれ、中国から離れていく危機感を覚え阻止に動いたのでは。民主化する隣国ウクライナにロシアのプーチン大統領が抱いた危機感との共通点もありそうです。
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